少子高齢化の未来

日本,雑記

Vol.1-9.21-251    少子高齢化の未来
2020.09.21

つい先日、世界最高齢に認定されたとしてニュースになっていた。

田中力子(カネ)さん117歳だ。明治36年(1903)生まれ、明治、大正、昭和、平成、令和を生き抜く逞しき女性である。決して寝たきりではない。おいしそうにケーキを食べるが映し出されたがすこぶるお元気である。凄いの一言につきる。

因みに明治36年(1903)生まれの有名人は錚々たる方たちがこの世に生を受けている。

武原はん(舞踏家95歳没)・片岡千恵蔵(映画俳優80歳没)・棟方志功(板画家72歳没)・サトウハチロー(詩人70歳没)・林芙美子(小説家47歳没)・金子みすゞ(童謡詩人26歳没)・嵐寛寿郎(映画俳優76歳没)・西堀栄三郎(学者86歳没)・堀越二郎(ゼロ戦設計78歳没)

ジイのような高齢者であれば誰もが知っている名前である。
田中カネさんはこのような人たちと同じ世界を生きてきたのかと思うと感慨深い。

因みに日本は80歳以上の高齢者率は世界でトップである。

芸能界を見渡すだけでも、元気すぎる高齢者がわんさといらっしゃる。

その筆頭とも言える方が、三浦 雄一郎氏である。
昭和7年(1932)生まれの88歳。80歳で3度のエベレスト登頂に成功するという超人である。
今年の1月も、86歳にして南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961メートル)の登頂とスキー滑降を目指していたがドクターストップで断念している。

スキーヤーでありながら、冒険家、登山家、いずれにしても昔から富士山をスキーで滑降したり、エベレストのサウスコル8000m地点からの滑降、アコンカグアでのスキー滑降などとんでもない冒険スキーで世界に名をとどろかせている。

もう一人の元気人、誤嚥から救急搬送され心配された加山雄三氏、事なきを得て一安心である。その風貌はいまだ「若大将」の香りを残す永遠の湘南ボーイである。1937年〈昭和12年〉生まれの83歳にして現役でステージに立ってエネルギッシュな歌と演奏を聞かせている。

そうそうこの人を忘れていませんかと言われそうだ。
昨日80歳の誕生日を迎えた麻生副総理だ。菅新内閣でも存在感有だ。人柄は別として、家柄・血統は文句なし。「半径2mの男」と言われ、人の話に真剣に耳を傾ける姿を知る側近は「麻生氏が3歩以内に近づくと周囲が明るくなる」という。意外と知られていない側面だ。

ジイがまだ小学生の頃、70歳のジイさんは、ずいぶん年をとっていたように見えた。己がその年を越え我ながらその違いを実感する。

食が豊かになったこと、医療の発展、充実によって十分なケアがなされるようになったのも大きいだろう。
つい先日も東京の80歳以上が100万人を超えたとの報道があった。高齢者の3人に1人が80歳以上という。いよいよ東京は若者の街から、老人の街に変わるのか。

いずれにしても東京は近い将来、老人都市に変貌するのは間違いない。老人は東京から出ていけというわけにはいかない。今後は左を見ても右を見ても老人ばかり、まるでアメーバみたいに(ちょっと失礼な表現)老人が東京を占拠するかもしれない。

この老人たちをどう処遇するか、老人共生の東京モデルは世界に先駆けて示さなくてはならない。
まだまだ不整備の介護施設、老人ホーム、ホスピス、等々老人先進国を目指すにはやるべきことが山ほどある。

巨大都市東京が、若者の街から、老人の先端医療及び介護を含む高齢者都市モデルとして目指すのも時の流れかもしれない。

若者たちは地方創生で広大な土地で大自然を楽しみながら、仕事はリモートで済ます。そんな形態も広がってもいいと思うが。

休日は馬で野原を駆け巡る自然豊かな生活を満喫。ヨボヨボになったら東京の先進の高齢者専門医療で、豊かな老人生活を楽しむ。東京で豊かな老後、あの世までの夢のホスピス生活を送るというパターンに世の中は変貌するかもしれない。

人はまだまだ少なくなっていく、コロナ禍でリモートやテレワークが徹底されれば、元気で健康な若者は地方で、80歳を過ぎたら、夢の老人天国東京ホスピスタウンで天国を目指す。そんな生活形態が定着すれば、若者たちよって地方は、考えもつかないような魅力的な街に変わる可能性もある。

コロナ禍はある意味老人世界の行く末を暗示しつつ、いびつになった日本の生活スタイルの見直しを喚起してくれているのかもしれない。

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Posted by 秀木石