中国

雑記

Vol.2-20-37 中国考
2020.02.20

中国4000年の歴史と豪語する中国。
中華人民共和国という政権は毛沢東率いる中国共産党が1949年、国民党との内戦で勝利してからの国である。
遡れば黄河文明から ~ 明、清、中華民国、中華人民共和国となるので中国が4000年あったわけではない。

確かに孔子が生きた時代が今から約2600年前とするとその時代より前にそれなりの国はあったのは事実であるが、中国(中華人民共和国)なるものは今年で70年だ。

我々日本人は中国から多くの事を学んだことは間違いない。
中国原産「論語」は今なお日本では人生の指南書的位置づけにあって盛んだが、本家中国では文化大革命の時に徹底的に弾圧、破壊された。
近年になって再評価されたようだが、論語に関する文献の量は日本がはるかに中国を凌いでいると言われる。

日本は地政学的にも中国や韓国から離れることはできない。できれば一番仲良くしたい隣国である。それが最も嫌いな国NO1,NO2としなければならない不幸はあまりにも悲しい。

かの昔から日本は中国からいろんな文化を輸入してきた。
先ほどの論語に始まり、仏教、漢字、漢詩、等々それらを日本人好みに加工しながら、ひらがな、カタカナを生み出し、短歌という表現方法を編み出したのであろう。

西暦200年頃の『三国志』。いま尚日本では人気の物語である。何度読んでも飽きないとある友人は語っていた。

杜甫の春望「国破れて山河在り、、、」などは教科書で習う。冒頭の言葉を日本人で知らない者はないくらいである。
ある意味、中国のお蔭で日本の豊かな文化が育ったのである。

800年頃には遣唐使として中国に渡った空海が青龍寺の恵果和尚を訪ねている。
その際、初対面で空海のすべてを見抜き、即座に密教の奥義伝授を開始したという。
空海は大悲胎蔵の学法灌頂、金剛界の灌頂や伝法阿闍梨位の灌頂を受け、「この世の一切を遍く照らす最上の者」を意味する遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられたという。
恵果和尚からは伝法の印信である阿闍梨付嘱物を授けられる。
並みいる中国の高僧を差し置いて外人へのこの対応、よほど空海が卓越した才能と人格を備えていたという証拠であろう。
こんな素晴らしい中国と日本の関係があったのだ。

特に近代は日清戦争、大東亜戦争から現代において何も幸せな関係はなかった。
戦後、戦勝国の中国よりも敗戦国の日本が日米安保条約に守られ、経済復興に全力を集中できたお蔭で驚異の経済成長をした。中国はさぞうらめしく思ったに違いない。

一方中国は共産党政権による一党独裁政治である。力づくで抑え込もうとするには中国は広大過ぎた。共産党勢力が十分行き届かない中、お家芸とも言える贈賄・脱税・横領の蔓延。そこで一気に体制の立て直しを図ろうとしたのが文化大革命だった。

表向きは「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」という文化の改革運動だったが中国共産党内部での権力闘争でしかなかった。

長い歴史の中で中国では殺戮が繰り返し行われてきたが、中国の文化と言うことだろう。
その文化大革命を日本のあるメディアA新聞は評価しているのだからあきれる。

そんなガタガタの中国であるが、資本主義社会陣営にとって人口10億に及ぶマーケットはやはり魅力であった。
遅ればせながらと言おうか戦後33年を経て、日本も昭和53年(1978)田中角栄総理の時、日中平和友好条約が結ばれた。一応平和外交の始まりのようになっているが、台湾との外交を切ってまでも中国との国交を重視した先には、金(経済)以外に何も得るものはなかったとジイは思う。

中国は100年先を見据えた戦略をたてている。
例えば、太平洋を西半分を中国、東半分をアメリカにというとんでもない構想を持っていると言われている。

宣伝戦ということにおいて、日本は中国の足元にも及ばない。
戦時中もイギリス人を使い、ありもしないことをあたかも事実であったように宣伝するプロパガンダ作戦は、戦後日本を窮地に追い込む格好の材料となった。
ありもしなかった南京問題を持ち出し、靖国参拝を中止に追い込み、尖閣諸島を自国領と主張し、領海侵犯は日常茶飯事、知的財産の侵害、コピー商品の横行、排他的経済水域内にある日中中間線でのガス開発とやりたい放題。
どこをとって日中平和友好条約が機能していると言えるのか。

最近では確定されていない南京問題をユネスコに申請。登録にまで至っている。
何を言おうが「カエルの顔に小便」じゃないがへっちゃらだ。
いま尚、反日映画の反復上映、反日展示の常設。こともあろうに反日館に修学旅行でいくバカ学校があるのには驚く。

ところで今、世界中で問題視されているのはモンゴル、チベット、ウイグルに対する人権弾圧がある。
にも拘わらず、安倍総理は国賓として迎えようとしている。

国会議員の多くと国民の大多数が反対を示している。
この度のウイルスの問題でどうなるか不透明だが、今の段階では迎える方向である。
ジイはここまで前向きなのはただ一つ、北朝鮮に拉致被害者を返すことを中国が説得することを前提にしているのではないかと確信する。
それ以外、国民が納得する理由が見つからない。

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Posted by 秀木石