未来の車・MIRAI

日本 雑記

Vol.1-12.11-332   未来の車・MIRAI
2020.12.11

トヨタ自動車が2代目 “ ミライ ” を発売した。

究極のエコカーと言われる水素で走る燃料電池車である。

燃料電池車(FCV)は、水素を燃料とし、酸素との化学反応による電気エネルギーでモーターを駆動・回転させる。航続距離も長く、静音無害なため、次世代のエコカーとして早くから注目を集めている。

水素自動車のメリットは
1、CO2排出ゼロ。
水素と酸素が結びつことで発電。あとは水しか残らないクリーンな究極のエネルギー。

2、水素の原料はほぼ無限に存在する。
石油、LNG、バイオマス、汚泥、など様々な物質の中に含まれている。さらには水を電気分解して取り出すこともできる。つきることのないエネルギーと言える。

3、貯めておくことができる。天候に左右されずいつでも作れる。

4、走行距離も1度の充填で850km走る。

5、充填時間ガソリンなみで短い。

6、ガソリン車と比べると2倍以上エネルギー効率が高い。

こんないいことづくめであるにもかかわらず、何故もっと普及しないと言う疑問である。

そこでデメリットだ。

1、水素ステーションが全国で132カ所と少なすぎる。

2、 燃料電池には触媒として非常に高価である白金が使用されているため、車の価格自体も普通車より高い。

3、電気自動車のようにプラグインであれば一晩かけても自宅充電できるが、水素の場合は専用のステーションでないと充填はできない。

そこで水素ステーションである。

水素ボンベを家庭に置ければ最高なのだが、何しろ水素ステーションをつくるのが大変なのである。

水素ステーションを設けるには500平方メートル(約150坪)ほどの敷地が必要。なおかつ高圧での貯蔵が必要であり、安全上、頑丈な水素ステーションが必要になる。

万一漏れた場合、大気中に拡散させ濃度を薄める必要があり、それには水素ステーションに屋根や天井は設けられず、空へ解放できなければならないから上にビルを建てるという訳にはいかない。都心部などの地価の高いところでは費用対効果を考えるとかなり効率が悪い。

さらなる悩みは、メガパスカルという高圧の水素タンクに充填するため、その時にCO2排出量を増やしてしまうというのだ。

気になる水素価格だが、現在税込みで1kgあたり1100円くらい。水素による燃費は上手に走ると1kgで100km程度走るそうだから、一般的なガソリン車の燃費とガソリン価格で換算するとリッターあたり価格はほぼ同程度となる。

貯めておいた電池で走るか(電気自動車)、電気を起こしながら走るか(水素自動車)の違いである。

蓄電するためには電気を必要とするため今迄通り発電所からの電気の供給が必要となる。しかし、燃料電池車は自分で酸素と水素の化学反応により発電することを思えば、よりエコであるように思う。ただ、水素の場合、充填する時の高圧時にCO2を発生するという悩ましい問題を抱える。

果たしてどっちだ。

発電そのものが自然江ネルギーなれば解決するわけだが、温暖化から始まった人類に課せられた脱炭素社会。どんな知恵を出し合いこの難題を克服していくのか。

車は、いよいよ自動運転の時代にも足を踏み入れたが、脱炭素エネルギーの選択はかなり難しい。しかし期限は決まった。

日本では2050年の「水素社会の実現」を目標に掲げ、世界的にも、中国を始めとする主要各国が燃料電池車に目線がある。となればMIRAIへの期待は膨らむ。

いずれにせよ人間の頭脳は凄い。「難題」という無炭素がエネルギーになるのだから。