年賀状の季節
Vol.1-12.18-339 年賀状の季節
2020.12.18
そろそろ年賀状を書こうかな思う頃になると、必ずくるのが喪中はがき、今年ももう6枚もいただいた。
幸い、我が田舎の同級生が入ってなかったのが救いであった。
今年はコロナウイルスでとんでもない年になった。
志村けんさんから始まり有名人のコロナ犠牲が4人、自殺が6人というのも驚く。
ジイが知っている名前を拾ってみた。
1月:高木守道(80)、宍戸錠(88)、梓みちよ(78)
2月:野村克也(86)
3月:志村けん(71)
4月:岡江久美子(65)、大林宣彦(83)、CWニコル(81)
6月:横田滋(89)、佐伯チズ(78)
7月:三浦春馬(31)、山本寛斎(77)、桑田二郎(86)、李登輝元総統(97)
8月:渡哲也(80)、内海桂子(99)、岸部四郎(72)
9月:竹内結子(41)、藤木孝(81)
10月:高田賢三(82)、筒美京平(81)、 ショーン・コネリー(90)
11月:マラドーナ(60)、坂田藤十郎(88)
12月:小松政夫(78)、浅香光代(92)
今さらながらだが、こんなにも多くの人がという気持ちだ。
自殺もそうだが、孤独死というのもあって切なく寂しい。
華やかな芸能界でそれなりに名声を博した人たちばかりだ。晩年まですべて良しとはなかなかいかない。
思い出は人それぞれ違う。ジイが懐かしく思い出すのは「桑田二郎」と「高木守道」だ。
昭和32年頃、「少年画報」に連載された『まぼろし探偵』だ、遠くに勤めに行っていた父が毎月発行される時に必ず買ってきてくれたのが少年画報だった。当時は「桑田次郎」であった。
三軒先の兄貴分は「少年」という雑誌で、そこには手塚治虫の「鉄人28号」が連載されていた。どういうわけかジイは、少年画報の『まぼろし探偵』や武内 つなよしの『赤胴鈴之助』派だった。
大人になって、たまたま営業でまわっている時、偶然に「武内つなよし」の表札を見つけ、思い切って玄関をピンポンしたことがあった。すでに引退されていたのかそっけない対応で夢が霧散した思い出がある。
中日の高木守道選手はミスターの引退試合とからみ強く記憶に残る。
守備は超一流、江藤慎一とともに中日のスター選手だった。
昭和49年(1974)巨人の10連覇を阻止、中日の優勝が決まった。中部地区は大いに盛り上がった。
間が悪いことに巨人との最終戦が雨の為翌日に順延された。
そのために、中日の優勝パレードの日程と長嶋茂雄の引退試合となる最終戦が重なった。
中日のレギュラー選手は同日の名古屋での優勝セレモニーを優先しろとの球団からの通達だ。巨人との最終戦にレギュラー選手が出られないという事態が発生したのだ。
この通達に高木は「偉大なる選手になんて失礼なことを」と大いに憤慨し、球団にその通達の撤回と「それが無理ならばせめて自分だけでも(長嶋の引退試合)に出場させてほしい」と抗議した。
しかしその願いは聞き入れられず、高木は優勝セレモニーに参加せざるを得なかった。高木はのちに長嶋へ電話し、謝罪したという。エピソードがある。
李登輝も007も姿を消した。しかし、昭和は永遠に不滅である。