拉致被害者救出
Vol.2-1.3-355 拉致被害者救出
2021.1.3
ラストチャンスになるかもしれない拉致被害者救出。
今度こそ、どんなことをしてでも救い出したい。
麗澤大学客員教授・西岡力氏は拉致被害者を救う会の会長でもある。
その西岡氏があらゆる情報を分析した結果、北朝鮮が日本との交渉をせざるを得ない状況にあるのではと期待を持って理由を説明した。
北朝鮮が日本と交渉をせざるを得ないところまで追い込まれたその理由である。
(1)経済制裁による外貨の枯渇
(2)武漢ウイルスの蔓延
(3)梅雨前線による大雨と台風8、9、10号上陸による大水害
(4)幹部と人民の不満増幅と活発化
(5)金正恩の健康不安
(6)中朝関係悪化
の6項目を上げた。
特に中朝の貿易額は、武漢ウイルスで北朝鮮が2020年1月に国境を封鎖したことが原因と説明できるが、10,11月のほぼ0に近い落ち込みは説明できないという。
アメリカが把握しているように、中国が黙認している石炭の密輸で何とかしのいでいたが、北朝鮮のハッカーが中国やマカオ、香港などの銀行から仮想通貨を大量に盗んだことが発覚。
中国は犯人の引き渡しを北朝鮮に要求したが、北朝鮮はこれを拒否。そのことによって中国との貿易がほぼ0になったというのだ。
北朝鮮が今まで、厳しい制裁に耐えられたのは中国が「生かさず殺さず」で支えてきたのは衆知の事実である。
中国から石油、食料、工業製品が輸入できなくなれば国は持たない。
武漢ウイルス情報はなかなか入ってこないが、蔓延レベルは超ど級のようだ。「非常防疫戦線」が張られ、幹部・市民を含め不満は増幅されており、社会の無秩序化が急速に進んでいるということだ。
庶民らは、商品を没収された飢え死にするしかないので、保衛員や安全員に暴行を加える。さらに捕まると大変なので、ばれないように相手を意識不明になるまでやる。そのため、犯人が捕まえられない状況を生んでいる。
まさに、カオス状態だ。
韓国・文在寅大統領にしてみれば、この窮地に喉から手が出るほど救援の手を差しのべたいのであろうが、米国が許さない。もしも、救済でもすればアメリカは韓国の銀行を二次制裁でつぶすとの脅しがあるため動けない。
本来なら、トランプ大統領と交渉の余地も残されていたのであろうが、悪いことにバイデンが勝利した。その芽はなくなった。
そこで浮上したのが、拉致問題を動かして日本からの経済支援だ。
さあ、ここからが気を引き締めなければならない。
横田めぐみさんのニセ情報もあった。全被害者救済のためには万全の準備が必要である。今までいろんな生存情報を掴んでいるはずだ。今度ばかりはミスは許されない。浮き足立つことなく、冷静に過去の情報の精度検証や、あらゆる情報を漏れなく整理し、相当な覚悟をもって完全解決を目指さなくてはならない。
被害者家族はもとより、全国民が力を合わせて一致団結して、全員の帰国を実現しなくてはならない。
令和3年は最高の年になるよう祈りを込めその日を待ちたい。