フィフィという目

日本,雑記

Vol.2-1.12-364     フィフィという目
2021.1.12

フィフィさん。
エジプトで生まれ、日本で育って、渡米。日本に帰っていつの間にかタレントに。

外国人というのは、時に日本人には言えないことをハッキリ言ってくれてくれて助かることもあれば、ちょっと違うんじゃない。と風土や歴史の違いを感じることもある。

しかし、視点の違いは、とても新鮮であり新しい発想の源泉となりうることもある。

ところでフィフィさん。天下の「正論」とにう月刊誌にコラムを書いているのには驚いた。

以前からストレートな物言いで、何かと物議を醸してきたが、何度か、バラエティ番組で見たことがある。真面目な意見を言う番組ではなかったので、本音を聞けることはなかったのがちょっと残念であるが、少なくとも正論「フィフィの本音」としてページを担当するとは立派である。

今回は「テレビの不倫報道って胡散臭い」というタイトルのコラムだが、ジイなんかは何の疑問も持たずに、文春や新潮の盗撮による不倫報道を、またか。と新聞のコマーシャル記事だけをみていたが、フィフィ氏は「マスコミがプライベートを盗撮するなんて許されるのか?」と疑問を呈した。法律に疎いジイなんかは、なるほどそういわれればそうかもと思う程度だ。

フィフィ氏に限らず、何かの問題に対して「果たしてそうか?」という柔軟で冷静な視点、ジイは欠けてる感じる。子供のような好奇心は大人になるにつれ、暗黙の納得の上で記事を見ている。

フィフィ氏のコラムの内容はともかくそんなことを気づかせてくれた。

フィフィ氏がいう不倫報道で、彼女が理解に苦しむのは
1、何故、不倫したら当然のように謝罪会見が必要なのか
2、記者が集う公の席でプライベートの不倫について詳らかにして頭を下げるってどういうこと。
3、誰に何を謝っているのかがよくわからない

果たして、日本人は彼女の疑問に理路整然と答えることができるかといえば疑問だ。ここには日本特有の “ 世間 ” という道徳律が背景にあると思うが、長い歴史の中で形成された風習を語るとすれば容易ではない。

さらに、
①「夫の不倫を許す奥様」
②「夫が不倫しても離婚しない奥様」
③「いやできた奥さんだ」と持ち上げるコメンテーター。
④夫の不倫報道について平身低頭して謝る奥様に「できた奥さんですね」と称えられる。
⑤自分の不倫を公表して賞賛を浴びる芸能人 
⑥芸人の不倫に延々とバッシング、ところが、「大御所芸能人」の不倫ネタだと手のひらをかえすように、咎めるどころか「元気だねえ」なんて言って済ませてしまう。

不倫報道ひとつをとってもこれほどバラエティに富んだ評価に、彼女には驚く。

小畑実【歌】
♯ しばし別れの 夜汽車の窓よ
  言わず語らずに 心と心
  またの逢う日を 目と目で誓い
  涙みせずに さようなら~ ♭

例え、しばしの別れであっても愛する人との別れである。何も語らず、目と目だけ、、、え~~、、なんでーーー、、涙もガマン、、、いやだ~~―――っと、なる。
フィフィさんなら、唇が腫れるほどキスをかわし、身体にあざができるほど抱きしめ合い、目には洪水の如く涙。この歌は決して理解されないであろう。

ところで、フィフィさんに昔こんな発言があった。
<朝鮮学校無償化について>
『海外にある日本人学校でも学費かかるのに、なんで日本にある一部の外国語学校を無償にするか否か議論してんの?アメリカンスクール、インターナショナルスクール、中華学院、中華学校、インディアンインターナショナルスクール…は学費払ってるよ?

子供に民族思想を学ばせたい外国人は子供連れて帰国してるよ?難民でもなければ、国から拒否されてるわけでもなく、日本に生きるのを選択したなら、その国で甘えちゃダメでしょ。日本は外国人に十分配慮してる方だよ?今の日本は学校通わせるのに苦労してる人もいるの。同じ想いで苦労する気が無いの?』

こんな過去の発言が「正論」と気が合ったのかもしれない。

ところで、盗撮は法的責任を問われるのか。

グラディアトル法律事務所の若林翔弁護士は。
「盗撮は各都道府県の迷惑防止条例で規制されており、『人の通常衣服で隠されている下着または身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、または撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、もしくは設置する』行為が盗撮に該当する。

「報道の自由や表現の自由は憲法上重要な権利として保障されています。一方で、政治家や芸能人がみだりに自己の容貌などを撮影されない権利も人格権に基づく権利として憲法上保障されています。裁判所はその両者の調整をするために、すべての撮影行為を違法とするのではなく、社会生活上受忍の限度を超えるものといえる場合について、損害賠償責任を負うと考えています」

と、Jk下着はもっての他だが、取材盗撮はかなり取材者側に有利か。

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Posted by 秀木石