大栄翔!おめでとう

スポーツ 日本 雑記

Vol.2-1.26 378    大栄翔!おめでとう
2021.1.26

“ 大栄翔関 ”心からおめでとうといいたい。

決してまぐれなんかではない。両横綱不在の中、本来なら3人の大関が火花を散らして「次ぎの横綱は俺だ!!」とばかりに鬼の血相で頑張らなくてはならない場所である。

それが、どうしたことか、横綱取りの筆頭格がまさかの4連敗、2番手3番手がポロポロと序盤で取りこぼし。これが、大相撲初場所か??何たる様だ。

その中で、ただ一人と言っていい。気合の入った突き押しで、ことごとく大関、関脇、小結の役力士を相手に一歩も引かず勝利した。

鬼の血相で押し出した相撲は、日頃の精進と勝利への執念が結晶した場所となって、“ 気持ちのいい 勝ちっぷり ” には諸手を上げて賞賛したい。

終盤戦からは大栄翔を応援することが、相撲界の発展に貢献するかのような錯覚にさえ陥った。

大栄翔一人で大事な初場所を締めたと言っても過言ではない。それに比し、何たる無様な大関陣であろうか。気迫も勝利への執念も、ましてや横綱不在場所への責任感のかけらもない。

2敗で最後まで優勝争いをした正代に少々の歩はあるかに見えたが、終盤の薄氷を踏むような勝ち方に、大栄翔が持つ勝利への執念も、大関としての責任感も、場所を盛り上げようとする気迫のかけらも見られなかった。

こんな大関陣ならいない方がましだ。コロナ禍でお客さんは拍手しかできないが、普通なら怒声が浴びせられてもおかしくない場所であった。こんなことでは当分日本人力士の横綱誕生は無理であろう。まだ、序の口まで落ちて復活を果たした関脇・照ノ富士の方が満身創痍の中で、よほど執念がある。

千秋楽、大栄翔が堅くなるかと思いきや、隠岐の海をいつものように諸手でぶつかって、決して下がることもなく、前傾姿勢のまま必死で突き進む姿はまるで “ 火の玉 ” のような執念を感じた。ただただ、素晴らしい。あっぱれ!!よくやった。どれだけの賛辞を送っても足りないくらいだ。

確かに、27才は若くない。年下力士に先に越された悔しさをバネに「稽古するしかない」と反骨心で頑張ってきたのが花開いたのだ。

母子家庭で育った大栄翔、「勉強なんかできなくてもいいから、挨拶はするように、、」との母の教えを胸に大きくなった。お母さんは小学生だった息子から送られたハンカチを、今でも大切にしている。そのお母さんに「少し、孝行できたかな」とはにかむ。

一発屋で終わることなく、来場所こそ頑張らなくてはならない。御嶽海と違って、稽古熱心である。期待したい。