ひろゆき氏 基地問題を全国区に
Vol.3-10.12-1002 ひろゆき氏 基地問題を全国区に
2022.10.12
“ ひろゆき氏 ” が3、4の両日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前を訪れ、「新基地断念まで 座り込み抗議 3011日」と記す掲示板を「0日にした方がよくない?」などとツイートしたことが一部の人やマスコミで話題になっている。
ジジイはひろゆき氏のことは最近知ったばかりで本人のことをよく知らないが、たまに見るテレビのコメンテーターとしても出ているのを見て面白い人だなあ~、とみていた。しかし、簡潔に的を得た指摘にはなるほどと思う事も多い。ジイは2チャンネルと言われても何のことかわからないし、YouTube もめったに見ない。従ってひろゆき氏の発言の多くを知らない。
ただ、今回沖縄の基地反対運動は前々から気になっていたことなのでついその経緯を知りたくなってYouTube を見てみた。
ひろゆきくん、3日に辺野古を訪れ、「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」辺野古の座り込みに疑問を投げかけたことに、基地反対派が反発したということだ。
確かに、ひろゆき氏の投稿写真を見ると、掲示板には「新基地断念まで座り込み抗議不屈3011日」という文字が読み取れる。
「誰も居なかった」のは事実で写真を見れば一目瞭然、これに対して文句のつけようがない。
『座り込み』は辞書で「座り込んで動かない」という意味で、市民がいない時間帯があるから、3011日の表記は事実でないという論理も確かに成り立つ。
ジイが所有する昭和35年初版の国語辞典には「目的をとげるために一カ所に長い間すわる」とある。
どちらも辞書には時間の長短に触れていない。
まあ、ひろゆきくんも深い意味を最初から投げかけたようには見えない。ただ単純に現地掲示板の字面からそう思ったのではないか。基地反対派も目くじらを立てるまでもないような気がする。
ところがそうはいかないのが反対派のようである。
ただ、ひろゆき氏の投稿に「いいね」とリツイートを合わせて30万件を超えたということは、抗議活動を疑問視する人も多くいるということでもある。その30万件が組織的な数字かどうかジイにはわからないが、若い人の中にそれだけ疑問視する人がいるということを考えれば、素直に己の行動を見直する機会にすればいいのではないか。
ツイートの意見のいくつか見てみると
- 沖縄県民です!この問題を取り上げてくれたひろゆきさんにはとても感謝してます。あんな反基地活動家のせいで容認派の人は命の危機がある事も周知して欲しいです
- デニー知事が「現場で3000日余り抗議を続けてきた多くの方々に対する敬意は感じられない。残念だ」と言ってたけど、その「残念」っていうのは「ひろゆきのせいで色々バレてしまって残念」って意味かもねぇ……
- 沖縄県民ですが、ひろゆきさんと同じ認識の県民が大多数だと思います。24時間いると思ってないけど、毎日8時間は常駐してると思ってる人はわりといます。でも1秒座ったら座り込み実施したという認識の人いないし、反対派の自ら墓穴を掘っていくスタイル。
- 見られたら困るような抗議しかしてないもんなあのテントも不法占拠だし、辺野古への土木搬入を阻止するために道路に寝転がったり、挙げ句警察が逮捕しないために、逮捕した警察の家族の写真晒し上げたり
ネットを見て驚いた。日頃、新聞か、テレビが主でYouTubeなどは特別探したい音楽、あるいは興味ある問題がなければ見ない。今回 “ ひろゆき問題 ” でこんなに盛り上がっているのには驚いた。
冷静に考えれば「座り込み」にフォーカスしたひろゆき氏の単純な疑問から派生した問題。
ことを大きくしたのは反対派とマスコミのような気がする。単純な言葉への疑問を「沖縄基地」の「深層まで読み取れ」という飛躍は反対派の焦りかもしれない。
反対派は「沖縄に犠牲を押し付けながら何の自省もない、倫理観の底が抜けた日本の現状を表している。こうしたソフトな形の侮辱が、直接的な暴力を扇動することを懸念する」という。
沖縄タイムスは5日、ひろゆき氏に謝罪と撤回の考えがあるかを尋ねている。撤回を迫る理由が不明である。「・・・3011日」の掲示板をみて単純な疑問を呈したひろゆき氏に、その抗議活動のすべてを理解してから言葉を発せよと言うのは少々無理があるのではないか。
ひろゆき氏のツイッターに多くの若者がツイートしているように抗議活動のあり方に共感しえないことがあるのではないか?と自省するきっかけにすることは決してマイナスではないと思うが。
現地に行った時のひろゆき氏と現地反対派の人たちのやりとりの映像もあった。
論点はズレ、申し訳ないが反対派の感情論が先行し、話し合いにもならない状態を見せつけられると共感しようにも一歩引いてしまう人の方が多いのではないか。抗議活動に若い人が加わっていないのも気になる。
ひろゆき氏の言うように、基地問題は沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題である。
沖縄の置かれた厳しい現状を、本土人同様に認識を浸透させるためにはどうすればいいか、その議論のきっかけをつくったとすればひろゆき氏のツイッターは大いに価値があったといえるのではないか。
それを、生かすには感情論にまかせるのではなく、反対派が論理的な話と真摯な姿勢にプラス、“ 日本の中の沖縄 ” を考えた、静かで、熱い情熱が必要である。
いいチャンスである。日本中が沖縄の基地問題は日本の防衛問題であると気づき、議論が活発になればこんな良いことはない。
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