紀元節（建国記念日）
Vol.2-12-29 紀元節
2020.02.12
紀元節とは神武天皇が即位された２月１１日を祝って定めた祝日。
戦後、この紀元節がＧＨＱの意向で廃止されたが、昭和４１年から建国記念日として復活した。
ＧＨＱは大東亜戦争も使用禁止し、太平洋戦争と改名した。占領が終わった後も、悲しいかな日本人は復活しようとすらしない。
改名しない理由には、終戦後行われたＧＨＱの徹底した日本洗脳作戦の影響と思われる。
ＧＨＱのＷＧＩＰ（ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム）作戦は見事に成功し、日本の精神と文化を壊滅させたのである。
日本の歴史を抹殺、良き伝統を徹底して破壊し、日本人の精神までも変えたこの作戦は悲しいかな成功した。なぜなら、戦後７５年の今日においてなお、その洗脳から抜け出せていないのだから。
この建国記念日のいわれを何人の日本人か知っているだろうか。ジイの街の家庭の玄関に一つとして国旗を掲げる家庭はない。
車で買い物に出かけた時に気にしてみていたが、わずか１件の古い家に国旗が掲げられていただけだった。
私が子供の頃は玄関に、国旗を出すのは私の役目だった、都会にでてからはその習慣もなくなった。
日本には初代天皇、神武天皇が即位された日を元年とする紀年法がある。西暦元年の６６０年前ということだから、日本の皇紀でいうと、今年は2680年ということになる。
それにしても悔やみきれないのが占領から７年間（昭和２０年～２７年）行ったＷＧＩＰ作戦だ。
その結果、未だ日本は独立国としてあるべき姿を見失っている。
終戦後、昭和２０年１２月から始まったアメリカの洗脳作戦。
世界で初めて原爆を２つも落とし、東京大空襲を始めとする各都市への無差別爆撃で日本を焼けつくし、抵抗力を完全になくした日本を思うがままに洗脳していった。
先ず、始めたのが、日本を徹底的に悪者にするイメージ作戦だった。
ＮＨＫラジオ「真相はこうだ」は昭和２０年１２月９日より夜８時のゴールデンタイムに１０回に亘り放送された。
徹底した「悪人日本」を植えつけるための宣伝番組だが、あくまでもＮＨＫが作成したかのように偽装されたものである。
その後、さらに巧妙化され、昭和21年2月以降、形を変えながら昭和23年1月まで放送されたのだ。
日本を軍国主義と断定し、戦争責任の徹底的追及、思想弾圧、言論統制、書籍の検閲、都合悪い書籍の焼却などありとあらゆるものを抹殺していった。
武道、武士道、親孝行など日本の良き伝統はことごとく抹殺された。
戦後を扱ったドラマで、黒塗りされた教科書の話題が出るのはその類のものだ。
反論は許されない世界だ。特に思想弾圧ではＧＨＱにそぐわない教職者は追放し、いいなりになる教師だけを登用、その結果、多くが戦前の共産党員が復職、大学を支配するようになる。
特に東大などはその時に権威を確立した教授の血を今尚引き継いでいる憲法学者が多い。その人間が憲法をリードしてきた結果、未だ憲法が改正できない理由ではないかとジイは思う。
さらに、大学を支配した偏った人材が行政のあらゆるところに入り込み、皇室典範改正、夫婦別姓導入、ジェンダフリー思想、差別と表し日本固有の表現を抹殺しようとする言葉狩り、はては個人の権利のみが強調された結果、個人情報で人は隔離され、個人の権利ばかりに重きをおかれた社会は義務や社会性は置き去り、クレーマーやモンスターペアランツを生み出す土壌をつくってしまったと思う。
今の国会ですら、集団的自衛権、憲法改正、自衛隊派遣を言えば、「軍靴の足音がする」などと騒ぎ立てる政治家がいる。日本人が日本人でなくなった日本になってしまった。
全てアメリカのせいとはいわない。占領政策から完全に独立した時、戦前の良き日本に戻ろうとしなかった日本人自身に問題がある。
何故、あの時、憲法を日本製にして日本国の再生に全精力をそそがなかったのか悔やまれる。
洗脳によって汚染された脳はすでに本来の能力を発揮する力はなかったのかもしれない。
今日、建国記念日に誰一人国旗を揚げようしない現実が如実に示している。
それに疑問すら持たなくなった日本人になってしまったのだ。
ましてや、国旗を揚げれば右翼ではないかと勘繰られかねないいびつな日本なのだ。
情けないことにそういうジイもその一人である。
世界で軍隊を持たない国は先進国では日本のみ、後は名前も知らない小国とアフリカの一部の国のみだ。
国家という言葉をつかえば、国粋主義という。自衛隊を軍隊にしようとすれば軍国主義復活と騒ぐ。というなら世界のほとんどが軍国主義国家である。
世界のどの国で、軍隊、軍歌、国旗、靖国神社（兵士を奉る場所）に尊崇の念を抱かない国がどこにあろう。
日本を愛し、国旗を掲げ、愛国心を普通に言える国。
世界と同じ普通の独立国「日本」にしようと思いませんか。
いつの日か、建国記念日には皆が、神武天皇が即位した時代に思いを馳せ、２６８０年もの長い間、万世一系の天皇を戴く日本、控えめで、勤勉、優しさと思いやりに満ち溢れた日本に生まれた喜びを語れる日が来ることをジイは望んでいる。
