皇室と伝統

日本 雑記

Vol.2-3.5-416  皇室と伝統
2021.3.5

皇室の本質は祭祀にあり、神話の時代から2000年以上に及ぶ伝統の上にある。

今日、皇室のイメージは変わりつつあるのか。

イギリスの王室のメーガン妃ほどオープンではないが、秋篠宮家の眞子さまの結婚問題は従来の皇室像を覆すものだった。

宮内庁が婚約内定を発表したのが2017年9月だった。

国民は当然の如く喜んだ、当時は “ 海の王子様 ” などともてはやされ、ルックスも今風のイケメン、優しそうな雰囲気のある好男子に見えた。多くの国民がこれは行ける、慶事だ!と思ったに違いない。

ただ一つ違ったのは、彼の輝かしい経歴が披瀝されなかったことだ。
そのことがすべてではないが、そのことによって、国民は安心もし納得もするのだが、、、なかった。

その後、2017年11月 結納にあたる「納采の儀」を2018年3月、結婚式を11月に行うことが決定。ことはスムーズに運ぶと思いきやその後がいけない。

2017年12月 小室氏の家族をめぐる金銭トラブルがあるとする週刊誌報道がされたのだ。

「バカ言ってんじゃないよ!」国民の多くがそう思ったのではないか。本来週刊誌ネタになるようなことがあってはならないから、宮内庁が事前に徹底して事前調査をするものだと思っている。この時点で宮内庁への信頼は消え去った。

2018年2月 結婚を2020年に延期すると宮内庁が発表

“ あったり前田のクラッカー ” ではないが、当然の成り行きだが、その後の経緯が納得いかない。

2018年8月 当の本人は弁護士資格の取得のため、3年間の予定で米国へ留学
2018年11月 秋篠宮さまが会見され「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と述べられた。

何とも締まらない話である。

その後も、小室氏の母親の元婚約者の男性から受けた金銭問題。
父親と祖父の自殺問題、神道系宗教や霊媒師とのかかわりなど、三流芸能人のスキャンダルも顔負けのスキャンダラスな情報満載である。

この時点で完全に結婚の解消が発表されなければならない。

それなのにだ、その後も、20年9月 紀子さまが「長女の気持ちをできる限り尊重したい」と文書で述べられるなど解消に至らないのだ。

さらにだ、渦中の眞子様が文書にて世間にメッセージを寄せるに至っては、芸能人と何ら変わらないレベルまで落ちてしまった。

開かれた皇室とは言え、国民の象徴である。心のよりどころである。

思えばその昔との違いは歴然である。
初めて民間から皇室に嫁がれたのが現上皇后様である正田美智子様だった。

立派なご家庭で非の打ちどころがなかった。
美智子様が嫁がれる日、家をお出になる時、見送るお母様の凛とした姿をジイは今でも思い出す。

あの母にして美智子様であった。
このご家庭こそ皇室にふさわしいと思ったものだ。

紀子さまにしても雅子さまにしてもご家庭環境、本人の環境にどちらも文句のつけようがないもので、国民に心から祝福されて祝典の儀が行われた。

紀子さまへのインタビューで「テレビを見たことはございません」との発言には国民は “ えっ ” と驚き、 “ 平民? ” との違いを実感したのではないだろうか。

雅子様は今さら言うまでもないが、ハーバード大学、東京大学、オックスフォード大学、外交官と超一流に経歴は驚くばかりである。お父様も外交官であられた。

そこで、眞子さまだが、もしご結婚になれば、皇籍を離脱されることになる。元皇族として多額の一時金は出る。しかし、その後の生活だ。小室氏の経済力はあまりにも心もとない。生活が “ 困窮 ” などという前代未聞の事態が起こらないとも限らない。

ところがびっくり事態急変の可能性に食いついたのが週刊新潮だ。
3月11日の週刊新潮によれば、今議論がされようとしている「女性宮家創設」となると事態は一変するというのだ。

万が一、「女性宮家創設」されれば、女性宮家当主の “ 配偶者 ” となる可能性がある。
その場合、眞子さまが新宮家のご当主となられ、年額3,050万円が支給される。その後、小室氏との結婚が成立すると、主殿下として眞子さまの半額の1,525万円が支払われるとあわせて年額4,575万円は税金で賄われるのである。

え~バカな、様々な問題を抱えながらも十分な説明を果たさず渡米し、再三にわたる秋篠宮さまのよびかけにも、今なお誠実に対応しようとしない小室氏。果たして国民はもろ手を挙げて祝福するであろうか。

『国民は完全に白けてしまい、皇室への親しみは薄れていくと思います』と、皇室に詳しい小田部雄次氏のコメントだ。

週刊新潮にかぎらず、もし、お二人が結婚されるとすれば、永遠に週刊誌ネタとして文春と新潮のメシのネタを提供することになるだろう。

皇室の問題は、どうして、婚約発表に至るまでに、秋篠宮家で止められなかったかだ。まさに、これが現代の皇室が抱えている問題の本質だ。と、評論家・八幡和郎氏は指摘した。

昔は、昭和天皇には乃木希典なる教師、皇太子時代には山県有朋や原敬、戦後の苦しい時期には入江相政のような侍従。あるいは美智子様を見出した小泉信三など有能な顧問がいた。

今の、宮内庁は想像だが、左傾化してしまったのではないか心配である。

2年前の秋に、秋篠宮さまが『大嘗祭は、ある意味の宗教色が強いものである故に国費の支出に疑念を覚える』と政治的発言をされたのである。これには多くの識者にショックを与えた。かつてはなかった皇族の発言であったからだ。

さらにさかのぼるとすれば、平成9年4月2日に最高裁大法廷が「愛媛県玉串料訴訟」に対して違憲判決を下した事件である。玉串を捧げる日本古来の儀式になぜ政教分離思想を入れるのか。文明観の低劣化を東大名誉教授・小堀桂一郎氏は嘆いた。

『キリスト教文化とは違う。我が日本では皇室と宗教界、殊に神社神道界との関係は常に尊崇と保護という和合の歴史である。日本の文明の高尚なる性格の基調は、皇室の祭祀と民族の祖霊崇拝の信仰生活とが神話時代にさかのぼっての血縁意識で結ばれた親和性に由来するものである』と説いた小堀氏。

秋篠宮さまが祭祀に関し、疑念を抱かれた時から皇室に若干の変質への糸口があるように思われる。

眞子さまの結婚と皇室祭祀、一見、交わりのない話のように思うが、皇室祭祀の本質と伝統の重みを考えれば通底していると思われるのである。