国家観なきLINE戦略

日本,雑記

Vol.2-3.25-436   国家観なきLINE戦略
2021.3.25

今では官公庁までも利用範囲を広げているLINE。正しく日々の国民生活に深く浸透しているLINE、情報が韓国、中国に筒抜けになったいたとは驚くというより、LINEという会社は中国へ国家を売ったのではと疑った。

LINEの出沢社長は
「信頼を裏切ることになったことを非常に重く受け止めている」と謝罪し、問題が発生した背景を、
「グローバルで協調しながら開発してきてが、見落としてきたことが多かった」と語った。

グローバルと言えば何でも先進的企業の象徴のように思われると思ったら、とんでもない勘違いだ。「ふざけんじゃない」と怒鳴りたくなった。

寄りにもよってLINEを中国の企業に、さらに運用データを韓国にある関連会社のサーバーに委託。最も危険な2国を選ぶとは相当度胸の据わった社長だ。

中国と韓国にどうぞビッグデータをご自由にご利用くださいと言わんばかりの対応を、『売国奴・LINE』と言わずして何と言えばいいのか。
「グローバルで協調・・・見落としてきたことが多かった」という言葉の中に、明らかに日本国民の危険よりも、LINEという “ 会社の利益最優先 ” がハッキリ読み取れる。

企業の国家観なき経営、日本人でありながら日本人という誇りさえ失った無国籍人である。

昔、戦後の焼け野原から立ち上がった日本。確かに国家再建のため、国防を全て米国に “ おんぶにだっこで ”ですべてを経済に打ち込んできた。

所得倍増、働け働けで、朝早くから夜遅くまで、世界のどこへ行っても日本の営業マンがいるといわれるほど世界を股にかけて働いた。仕事中毒のように働く日本人は「エコノミックアニマル」と世界から評された。

そうしなければ、生きられなかったのだ。

第二次世界大戦末期、壮絶な沖縄戦で20万人(一般県民が94000)以上、大阪空襲で10,000人以上の民間人が死亡した。名古屋大空襲では、中心部の60%が焼失、被害は死者8000名、被災家屋135,416戸にも及んだ。

東京大空襲では、東京の都市部を標的とした無差別爆撃によって、市民に大きな被害を与えた。爆撃被災者は約310万人、死者は11万5千人以上、負傷者は15万人以上、損害家屋は約85万戸である。

終戦間近には、原爆実験として広島(死者16万人)と長崎(死者8万人)が犠牲となった。

日本人戦死者総数は民間人も含め310万人の命が失われた。日本全土が焼土と化したといっても大げさでない。

ここから、立ち上がるにはエコノミックアニマルにならざるを得ないではないか。
無一文どころか、中国を始め東南アジアへの戦後賠償金額数千億を世界銀行などの借金をしながら支払続けたのである。何と涙ぐましい努力のすえ、昭和30年頃から20年間は毎年10%の経済成長。敗戦後たったの23年あまりで世界第二位の経済大国になったのである。世界からは東洋の奇跡と言われた。

日本人の真面目で、勤勉、貯蓄率の高さも国家安定の礎となった。

この戦後の日本人の苦労の結果が今の日本である。昭和の苦労失くして今の日本はない。

真面目な日本は中国に対し、昭和54年から平成28年まで3兆円もの資金供与をしてきた。何というお人好しであろう。靖国参拝すれば、文句を言われ靖国参拝を中止。何かにつけ、中国を侵略したと言われながらただ沈黙。

中国はすでに経済では日本を抜いて世界第二位になっているにもかかわらず。ODA(資金援助)が終わったのはつい3年ほど前である。それで、尖閣を取ろうと毎日尖閣周辺をうろついて、日本漁船を追い払うという。

2010年には違法操業の中国漁船を取り締まろうとした海上保安庁の船に体当たりしてきたことがあった。明らかに中国漁船の不法ががカメラに収められていた。民主党政権は逮捕後すぐ解放するという体たらく、かといって中国では感謝もされず、かえって日系商店が壊され、半日キャンペーンが起きるなど、悪化するばかりである。

LINE出澤 剛社長はまだ経済成長が続く、昭和48年生まれである。中国が靖国参拝を非難し出した時は12歳、まだ小学生だ。

国家も国歌も国旗も、国とつくものへの敬意がすでに消えた社会で幼少期から青年期を過ごした。決して本人の責任ではないが、国家観なき人間の国家とはどのようなものであろうかジイには想像もつかないが、きっと国籍へのこだわりすらないであろう。

明治以降の現代史が歪められあ結果、今ある人間は国家のあるべき姿に思いを馳せることはないのであろう。でなければこんな事件は起きない。

天皇陛下や総理大臣が現在ある日本の礎を築いた尊い命を奉る靖国神社へ国家を代表して参拝する姿を、日本国民は見ることなしに35年が経過した。これでは国家を愛し、この国の礎を築いた英霊に思いを馳せることなどできるはずもない。

ジイに言わせれば、国家を意識する時、国旗、国歌、皇室、靖国神社が思い浮かばないとしたら日本人として不具者である。

8600万人以上が利用しているLINE、即停止という訳にはいかないほど浸透してしまった。多くの企業が「見直しをしない」とLINEを利用を続けると表明した。それに対し、LINE出澤 剛社長は「ありがたい」と感謝を示した。

とんでもない勘違いである。企業として顧客に浸透し過ぎて停止すれば顧客サービスが不能に陥るか、企業自体が立ち行かなくなり即変更できないだけの話だ。

こうした無国籍人が日本を蝕んでいくのだ。
個人情報流出に目をつぶり企業存続の道を選ぶ。行く末、日本は日本で在りえるのか不安を覚える。

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Posted by 秀木石