古関裕而

日本 雑記

Vol.3-05-51 古関裕而
2020.03.05

明治42年(1909)生まれ。明治・大正・昭和を生き抜き、平成元年に80年の生涯に幕を下ろした偉大な作曲家だ。

この春から始まるNHK連続テレビ小説の主人公が古関裕而だ。
先生には子供の頃からお世話になった。と言っても近所に住んでいたわけではない。特別にお年玉をもらったわけでもない。
子供の頃、母親が子守唄代わりに歌ってくれた、「露営の歌」や「若鷲の歌」「暁に祈る」は愛唱歌だった。当時は古関裕而氏の作曲とは知る由もなかったが。

* 露営の歌 ♯~ 勝ってくるぞと勇ましく 誓って故郷を出たからは・・・~
* 若鷲の歌 ♯~ 若い血潮の 予科練の 七つボタンは 桜に錨・・・~
* 暁に祈る ♯~ ああ あの顔で あの声で 手柄頼むと 妻や子が・・・~

ご年配の諸氏はご存知の方も多かろうと思うが、ジイはどの歌も今でも歌える。朝の通勤時には自転車に乗りながら人知れず歌ったものだ。

昭和の時代、ジイの青春の頃は今でいうアイドルスターが戦争映画に出ることが良くあった。若鷲の歌は当時のアイドル西郷輝彦が映画「ああ予科練」の主役を演じ主題歌として歌っていたのを思い出す。
ジイが若い頃昭和30年~50年代は普通に軍歌を歌っていたように思うがいつの頃からか全く歌われなくなった。

日本の戦争映画は残酷な場面より、妻や子や親との別れ、戦争という不条理にも家族を守ること = 国を守ることに命をかける誠実な生き方をテーマに描いていていたように記憶する。

20年ほど前になるが、ある若者が、特攻で亡くなった若者を「バカだね、死ぬことわかってて突っ込むなんて」という言葉をある会合の場で聞いたことがあった。
私は内心可哀そうな若者だと思った。
彼には、命を懸けるという心象風景さえ理解できないだろう。ことの良し悪しは別にして、果たして一生の内で、命を捧げることに躊躇しないほどの精神の高見に巡り合えるチャンスは、彼には決して来ないだろうと思った。

命を懸けるほどの刹那に巡り合わない方がいい、戦争などない方がいいに決まっている。しかし、選べない人生の中でそういう環境に我が身を置かざるを得なくなった時。己の愛する人を、家族を、その愛する人が住む日本を守ろうと命を惜しまず飛び立った英霊達をジイは決してバカ呼ばわりできない
その環境に置かれた彼らが「靖国で会おう」命を賭して飛び立った姿を切ないほど美しく清らかに思える。

その靖国神社に外国の干渉で参拝すら躊躇しなくてはならない情けない状況をジイは許せない。これは政府の問題ではない。大東亜戦争を日本人の多くがアメリカの洗脳によって戦争時代を中心にした日本の歴史を悪と断定し、未だそれを受け入れ疑問さえ持たない体質になってしまっているからである。

今の時代感覚で、今を生きる人間が戦争を否定するのは当然だろうとは思う。
しかし、その当時の時代背景、世界情勢、隣国との関係その時代の前後の歴史的経緯を知った上でアメリカから突きつけられたハル・ノートという最後通牒までを理解しなければならない。

天皇は戦争反対だった。陸軍青年将校が起こしたクーデター・二二六事件も、天皇の一言で鎮静化した事実を見ても、当時の天皇の存在は今では考えられないほど大きい。その天皇が無言の承認をもって開戦せざるを得ない程追い込まれた日本。その時代に身をおく努力をせずして大東亜戦争を語る資格などジイはないと考える。

彼らの尊い命によって今があることを忘れてはならない。
ある時期から、日本人は軍歌を忌避するようになった。とても残念で悲しい。

フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の和訳である。

「武器をもて 市民よ 軍隊を組め 向かおう 向かおう! 
 けがれた血が 私たちの田畑をうるおすまで!」

日本の国歌を非難する共産党。このフランス国家をどう評価するのか聞いてみたい。
「君が代」の穏やかで優しい言葉の数々にどこが気に食わないのかと思う。

ジイは今でも時々「同期の桜」を歌う。
歌っていると徐々に心が高揚し、4番の
「・・・・離れ離れに 散ろうとも 花の都の 靖国神社 春の梢に 咲いて会おう」
の歌詞に胸を熱くする。

文化勲章をもらった岡潔と言う世界的大数学者が「情緒と日本人」という対話の中で語っている。

「軍国主義などはのちの軍部がつくったのですが、明治の人は、¨♯~ここはお国を何百里~(戦友)♯¨ という心情で戦ったのです。同胞全体を自分と見て、自分が犠牲になったのですから菩薩道です。菩薩道でしたから、心が安定します。生きがいを感じます。やさしくなります。それを見抜けない人が明治の歴史を書くと、全体主義とか軍国主義にしてしまうのです。」

古関裕而氏は童謡、歌謡曲、軍歌、マーチ、ミュージカル、ラジオ・テレビ・映画のテーマ曲、クラシック
あらゆるジャンルの歌を5000曲も作った。その内、戦時下の歌謡曲も軍歌も数多く作曲している。NHKがどう軍歌を評価しながら朝の連ドラに入れるのかとても興味がある。

そう言えば、ジイは藍川由美(ソプラノ歌手・学術博士)さんのCD「古関裕而歌曲集」をずいぶん昔に買った。

う~ん、、、久しぶりに聴いてみたい。そんな気分になっている。