憲法記念日
Vol.2-5.4-476 憲法記念日
2021.5.4
5月3日は憲法記念日だった。
憲法記念日だからと言って、各家庭が国旗をあげるわけでもなく、テレビが特集するわけでもない。ましてや学校で憲法についての話があるわけでもない。国民にとっては祝日の1日であるだけだ。
学校で先生に憲法の授業をしてもらっても「9条」の洗脳を受ける可能性があり、かえって心配である。いずれにしても国民の憲法への関心はほとんどない。
しかし、今ほど憲法改正の必要性が高まっている時はない。ところが、凝り固まった一部の野党勢力のせいで、改正への必要性は感じていながら国民の憲法改正への意識は低調である。
憲法改正は自民党結党以来の党是である。しかし、すでに憲法施行後74年が経ってしまった。
同じ敗戦・降伏の悲惨な経験を持つドイツなどは憲法をすでに60回以上も改正している。日本は一字一句の変更すらしていない。していないというより出来ずにいる。憲法に一切手を付けていないという点において世界最古の憲法と言える。
最もハードルが高いのが憲法9条である。
何かというと、すぐに憲法9条を持ち出す野党、憲法9条があるお蔭で日本は戦争もせず、侵略もされず済んだと、バカの一つ覚えのようによくも74年間も言い続けてきたものだ。
アフガンの水利事業に貢献した中村医師が武装勢力に殺害をされたのが記憶に新しいが、中村医師は「私は憲法9条に守られているから大丈夫」と言っておられたそうだが、逆に憲法9条に殺されてしまった。
憲法9条で守られ、平和が維持できるのであれば日本共産党や立憲民主党は敬い奉る “ 中国に ” お勧めしたらどうなのだろう。あるいは、戦争が今も頻繁にある中東地域に輸出したらどうであろうか。あっという間に世界は平和になり、日本共産党や立憲民主党はノーベル平和賞を受賞するであろう。めでたし、めでたし、である。
憲法改正の必要性は憲法9条だけではない。現コロナ禍においても適切な対応ができないのは緊急事態法が憲法に十分盛り込まれていないことである。
あるいは、尖閣諸島周辺を連日不法に航行し、日本漁船を脅かし、隙あらば奪い取ろうとする中国に対しての防衛は、ただ、海上保安庁が拡声器を持って「近づくな」と犬の遠吠えのように叫ぶだけである。
アメリカとの安全保障条約はあるものの、集団的自衛権の行使が十分担保されているわけではない。
幸い、前安倍総理の「自由で開かれたインド太平洋構想」に共鳴して、イギリス、ドイツ、フランスなどが、中国の覇権行為を牽制するため、インド・太平洋に空母を派遣することを決定したことは日本にとっても心強い支援である。さらには日本人が好きな “ 世界平和 ” にも大いに貢献するものと思われる。
日本を命をかけて守ってくれる自衛隊を憲法にはっきりとその役割を明記することも重要である。
憲法改正が成就すれば、歪になった野党の政権批判の材料に利用されてきたことからも解放され、本来の野党の役割が必要となり、国会での不毛な議論はなくなる。やっと普通の日本に戻ってスタートが切れる。
政治的に遅れた75年を取り戻し、経済との両輪とするためにも、憲法改正は最重要課題である。