親中・川勝知事の企み

日本,雑記

Vol.2-6.1-504  親中・川勝知事の企み
2021.6.1

<最高設計速度505km/h,超電導磁気浮上式リニアモーターカー>
夢の中央新幹線である。

2011年5月26日に整備計画が決定され、JR東海が建設すべきことが同年5月27日に定められた。東京―名古屋間2027年の先行開業を目指し、2014年12月17日に同区間の起工式が行われた。

あれから7年、一人の知事の抵抗により工事が中断している。
言わずと知れた、かの有名な “ 川勝平太・静岡県知事 ”である。
「県民の命の水が、トンネル工事により減水する」という理由である。

月刊誌「Will 7月号」に面白い記事があった。
評論家・白川司氏による『川勝平太静岡県知事はズブズブ親中派』というものだ。

その記事を読むと他の魂胆がみえてくる。「命の水」は「県民の命」を想定させ、有無を言わせない強い説得力を持ち県民の心をつかんだ。しかし強力な力であるが故に “ 目くらまし ” に使われた可能性も否定できない。

彼が2020年8月に朝日新聞に寄稿した手記がある。
◆『リニア中央新幹線VS水・南アルプス・流域住民』というタイトルは、以前小泉首相が使った「郵政民営に賛成VS反対」の二元論手法を思い出させる。

「自分はもともとリニア推進派であり、それが静岡県のために良かれと思った。朱鎔基首相が来日の際『リニアの中国移転を提案する』という情報があり、技術者の意見を聞いてそれを拒むように小淵首相にも提案した。だが、大井川流域の歴史と住人とのつながりを調べて、「大井川の『命の水』を守ることにした」と自ら変遷した理由を語っている。

あえて表題にある「親中派」を打ち消すような、「中国移転を拒む」という文言を入れている。

その後、「静岡県民62万人の命の水である。一滴たりとも失うことがあってはならない」と運動家まがいの発言に強化される。

ところが、2019年には大井川上流の田代ダムから毎秒4.99トンの水を山梨県側の発電所に送って、富士川に放流させるのを認めている。

この矛盾、「トンネル工事で失われる『命の水』は許さず、その2.5倍の水が山梨県に行くのは許すというのだ。

JR東海も川勝知事がいう毎秒2トンの減水は「履工コンクリートが無い状態」での水量であり、履工すればさらに減る。さらにその他の対応も提案しており、ほぼ言いがかりに近い。

そこまで反対する理由である。
実は、2020年4月に中国の浙江省政府が「上海市から杭州市を経由して寧波市を結ぶリニア建設を2035年開業を目指す」と発表したのだ。川勝知事が再選し、リニア反対を続ければ、中国が先に開業する可能性がでてきた。

そこで、中国と川勝知事の関係が浮上する。リニア開業を目指す浙江省の中国共産党委員会書記をつとめたのが、現国家主席・習近平である。静岡県前知事の石川氏の先導で習近平氏と会談している。両氏とも大の親中派ということだ。

親中を示すエピソードだが、

①早稲田大学で教授を務めていた当時から「習近平氏を礼讃していた」との証言がある。
②静岡の特産物を中国で作る計画や、大量の中国人観光客を受け入れる宿泊施設の建設を提案。
③習主席から「中国友好交流提携賞」を授与される。
④浙江省と友好都市関係を結び、富士山静岡空港は中国便が多く、渡航制限前まで、杭州市及び寧波市などに中国便を定期就航。杭州便は毎日。
⑤中国共産党の機関紙「人民日報」のインタビューで「毛沢東選書」全巻読破を披露。
⑥日本は「一国二制度(香港のような)」の考えに工夫を加えさらに発展させて、「一国多制度」をつくることができたらよい。と発言。
⑦静岡県と浙江省の関係は何があっても揺るがない。
⑧日本には対決姿勢、中国への愛情は比較にならないほど深い。

ここまでくると「恋は盲目」ではないが、むずがゆくなってくる。

さらにだ、
⑨2019年11月、王毅外相が来日した際には、わざわざ静岡に立ち寄り川勝知事と会談。習主席の国賓来日に触れ、習主席の静岡訪問を要請。
⑩習主席が提唱する「一帯一路」を評価。積極的に参加を表明。

~身も心もあなた一筋、どうにでもして~という感じだ。

ここまで来たら手の付けようがない。
オーストラリアが一歩手前で逃れた「目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画」そのものである。

しかし、そこまで中国に心酔する川勝知事はほぼ中国人だ。

川勝平太知事の任期満了に伴う次期知事選は6月3日告示、20日投開票に決まった。
4選を果たすようなことがあればリニアは夢のまた夢。

それよりも、静岡県は中国の特別区として、一国二制度に組み込む夢を習近平と実現しようとしているのではないか。

“ 恋は盲目 ” などと軽口を叩いている場合ではない。

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Posted by 秀木石