消え去った武士道
Vol.2-6.20-523 消え去った武士道
2021.6.19
恥ずかしくて、武士道の国とは言えない。
中国共産党のウイグル弾圧に何一つ言えない日本。
何を恐れ、何を守ろうとしているのか。
最大の貿易相手国である中国非難は、貿易で報復を受けたオーストラリアのように、経済的な打撃を受けることを恐れているのか。
中国を愛してやまない国会議員は公明党を始め、自民党の中にも腐るほどいる。中国を嫌う必要はない。しかし、真の友人であればこそハッキリものを言う。それこそが真の親中ではないのか。
中国を訪問するとほとんどの政治家は、久しぶりに会う恋人のように相好を崩す。まるで朝貢そのもの、武士道国家・日本の看板を下ろさなくてはならない。
貿易で報復を受け、苦しめられるのならそれも良し、「武士は食わねど高楊枝」。我慢や忍耐は日本のお家芸ではないか。人権侵害を批判したがために、半導体や、レアアースの輸入に支障を来すとすれば、国民に理解を求めればいいではないか。
その、理由が明確であれば、中国の横暴でこうなったと堂々と説明し、「今は我慢の時だ、日本・全国民の力を結集してこの難局を乗り切りたい」国民の我慢と忍耐を呼びかければいい。
国内産業の育成、同盟国及び、民主主義を標榜する国々との交易拡大に方向を見出し、一枚岩になって頑張る姿勢を打ち出すことだ。
国民は日本政府の本気度を見ている。真剣に国民の団結力を求めてこそ日本は本領を発揮する。
敗戦で焦土と化した日本列島を再生した日本国民の努力と情熱を信じたらどうなんだ。なまじ、隣国・中国の人口14億の経済的魅力に目がくらみ、ただただ、エコノミックアニマルだけの日本人に成り下がり金儲けだけに生きる日本など、くそ食らえだ。世界に冠たる「武士道」という精神文化さえも忘れかけている。
何か言われれば、「ハイごめんなさい。靖国にはお参りしません」。そこまで卑屈にならなければならない理由は何なんだ。
米国も、EUも非難決議を決定した。
今国会は閉幕した。ついに「人権侵害に対する非難決議の採択が見送られた。」
産経新聞「政治月旦」にその理由があった。
実現できなかった理由として。
1、国会日程が窮屈
2、決議は全会一致が原則なので難しい
3、人権侵害の証拠が確認できない
の3つだそうだ。
①国会日程が窮屈???野党が国会延長を叫んでいた。窮屈と言うなら延長してでも採択すればいいではないか。つまり時間は十分あったが、自民党の重鎮である親中・二階幹事長、公明党の強い反対が理由である。
②全会一致はあくまでも原則、過去にはその原則を外した決議もかなりあった。
③人権侵害の証拠?拉致の時「日本人拉致疑惑の早期解決を求める決議」は北朝鮮が拉致を認めていない時期に全会一致で決議したではないか。
中国を刺激したくない。人権侵害に目を瞑ってまでも中国に阿る理由は何だ。親中派と中国の限りなく深い闇がありそうだ。
武士道を道徳の規範とする国家としての精神文化の看板を下げ、「エコノミックアニマル・笑うセールスマン」にでも架けかえたほうが良い。
背骨をしっかり張り、正々堂々と品格高く生きる人間性を無くしたら。日本が日本である必要はない。返り血を浴びようが、お天道様に向かって恥じることない国家である方がよほど情熱がわく。
先頃、英人権団体ノウ・ザ・チェーンが、強制労働などサプライチェーンでの人権侵害リスクにどう対応しているか、世界のアパレル企業64社を評価した報告書をまとめた。
それによれば、
「人権対応最低」が2社・・・「ABCマート」と「しまむら」
「最低限の措置しか講じていない」・・・「良品計画」
何という恥ずかしいことか。これがもし、最高評価であったなら。それこそが日本であり、面目躍如となった。情けないの一言だ。
「明治は遠くなりにけり」福沢諭吉、渋沢栄一、後藤 新平、児玉源太郎がいた時代。韓国併合や台湾を植民地と言うなかれ、今の人間の体たらくこそ人権侵害の張本人ではないか。
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