努力は報われるのか

オリンピック スポーツ 日本 雑記

Vol.2-8.5-569    努力は報われるのか
2021.8.5

あと3日、終わるまでオリンピックから離れられそうにない。

昨日は有明アーバンスポーツパークでスケートボード女子パークの決勝があった。

優勝候補の筆頭は岡本碧優・15才だった。
2019年 ◎最高峰のXゲーム優勝、
2019年 ◎世界選手権優勝。文句なしの世界ランキング1位である。

何と、五輪ランキングも1位・岡本碧優、2位・四十住さくら、3位も日系のS・ブラウン。1、2位が日本選手とは驚く。

しかし勝負と言うのはわからない。バドミントンの桃田選手同様、世界ランク1位が必ず勝つとは限らない。

岡本選手しかり、決勝でまさかの転倒、ランク1位が4位に甘んじたのである。悔しくて、悲しくて涙が止まらない。その気持ちは痛いほどわかる。当然優勝と思われた彼女の失敗の直後、気持ちを察してライバルたちが駆け寄り抱きかかえた。

岡本選手は、初めての五輪に「とても大きい舞台で、他の世界大会と同じくらい緊張した。新型コロナウイルスの影響で大会が1年延期になったとき、自分の気持ちに負けてモチベーションが下がり、コーチの言うことを聞けなかった。目標を失い練習に身が入らなかった。」と反省が口をついた。

2大会の優勝で心にすきができ、慢心があったのかもしれない。

しかし、今後について聞かれ「みんなにあこがれてもらったり、応援してもらったりとか、好かれる選手になりたいです」と話した心は、思いもせずライバルに抱き上げられた心地よさにメダル以上に大切なものを感じとったのかもしれない。

彼女はきっと強くなる。フランス大会はまだ18歳、楽しみだ。

この種目「金・銀」を日本選手が独占。岡本選手の転倒がなければあわや「金・銀・銅」独占の快挙だった。

ところで今回初めて採用されたスケートボーディング競技。種類はストリート・パーク・フリースタイル・バート・スラロームとある中で、今回から初めてオリンピックの競技に「ストリート」と「パーク」の2種目が実施された。

ストリートではすでに男女とも日本人が金メダルをとった。

今後は一気に若者の間で爆発的にはやるかもしれない。ただ悲しいかな今はその場が限られている。きっと多くの市町村は対応をせまられるだろう。

ところで、今回のオリンピック、池江選手の「努力は報われる」と発言し涙したことが大きな話題になったが、作家・江上剛さんがコラムの中で語っている。

「選手たちは勝敗に関係なく努力が報われた者たちなのだ。もちろん努力だけではないだろう。才能、環境、両親を含む支援者などの存在がなければ、この晴れ舞台に立つことはできない。しかしそれらを引き寄せるのは選手たちの努力があってこそだ。」

優勝できなかった岡本碧優選手。いわば敵国のライバル選手がかけ寄って抱きかかえるシーンは感動である。

案の定、SNS上では「成功しても失敗してもみんな笑顔で他の選手と抱き合う文化いい」「ライバルが技を決めても抱き合うっていいよね」など、これまでの五輪競技ではなかなか見られなかった様子が注目を浴びた。

確かに、プレーを見ていても、悲壮感はない。失敗して戻ってくると必ず抱き合うシーンがある。競技者の平均年齢は17歳。怪我が多い競技でもあり、10代の若々しい肉体でこそ耐え得る競技であろう。この競技にいたっては20代前後はベテラン、30代は化石?である。

世の中は「努力しても報われない」と思う20代、30代が増えているそうだ。しかしオリンピックの若者たちは、「努力が報われる世界」を確信をもって示してくれた。それも、「勝利だけがすべてではない」ということも含めてだ。