拝啓 福田康夫様

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Vol.2-10.29-654  拝啓 福田康夫様
2021.10.29

久し振りに聞く名前である。福田康夫・第91代内閣総理大臣である。

リベラルな政治家であるが、最近都内で講演をされたようだ。

その際の発言である。
◆靖国神社参拝については「日本の首相が靖国神社に参拝しないことで、日本のマスコミが騒がなければ何も問題は起きない」
◆周りの国が敵であれば、いくら頑張っても守りきれない。敵をつくらないことが必要だ。
◆(米中の軍事衝突の懸念について)
「あり得ない。具体的例を言えば、台湾海峡で戦争は起こり得ない」
◆日・米・豪・インドの枠組みクアッドについて
『中国包囲網』という注釈がよくない。中国国民が『けしからん』となる
◆敵基地を攻撃という言葉自身が道に反する。日本と他国との関係をよくすれば、そうした議論はしなくて済む

どこまでも親中である。少なくとも過去、首相を務めた日本の代表的政治家である。軸足が中国にあるということはどういうことであろうか。

であれば、このような問題にどう答えるのか。
①ウイグルの人権侵害
②モンゴルの自治区の自国言語使用禁止、漢民族への同化政策
③チベット人の虐殺・人間浄化作戦
④力による南シナ海現状変更
⑤度重なる尖閣諸島領海侵犯、、、、等々にお答えいただきたい。

2018年には中国からの招待であろうと思われるが、南京資料展を見学しておられる。

福田氏は張建軍館長の案内で南京資料展を見学した後、「南京大虐殺の犠牲者を深く哀悼する」と書かれた花輪を供え、黙祷を捧げ、「和平東亜」と揮毫。
そして、こう語った。
「歴史問題の解決には中日双方の努力が必要だ。より多くの日本の政治家に記念館を訪れ、この歴史に触れてほしい」と語った。

現在では、南京事件は、戦時プロパガンダとして捏造された百パーセントの虚構であるとの説が通説であるにもかかわらずそれを信じ切る根拠はどこにあるのか聞いてみたい。

ジイは中国人・ユン・チアン(張戎)氏の著書:マオ・誰も知らなかった毛沢東(上2005年発行・下2006年発行)の本を持っている。(毛沢東・マオ ツオートン)

この本は、世界で1000万部も売り上げた世界のベストセラー本だ。
その中に書かれたこんな一文を紹介したい。

(日中戦争と毛沢東・共産党 VS 蒋介石・国民党の三つ巴の戦争の時代)
『・・・毛沢東にとって、抗日戦争は日本の力を利用して蒋介石を亡ぼすチャンスだった。後年、毛沢東は、日本が「おおいに手を貸してくれたこと」に対して一度ならず感謝の言葉を口にしている。戦後、訪中した日本の政治家たちが過去の侵略について陳謝すると、毛沢東は、「いや、日本軍閥にむしろ感謝したいくらいですよ」、彼らが中国を広く占領してくれなかったら「われわれは現在もまだ山の中にいたでしょう」と述べたという。これこそ毛沢東の本心だ。』

(当時の敵・王明)
『王明は数多くの中国人共産主義者を監獄へ送り、処刑場へ送った。・・・この自信満々の33才は毛沢東に深刻な脅威を突きつけた。
王明が実権を握った1937年の12月を、毛沢東は非常な苦々しさをこめて後年たびたび振り返っている。一方、これとは極めて対照的に、まさしく同じ時期に起った大事件でありながら毛沢東が長い人生の中で一度も言及しなかったことがある ー 南京大虐殺だ。推定で30万に近い中国の民間人や捕虜が日本軍によって虐殺された事件であり、抗日戦争において同胞にふりかかった最大の悲劇であるにもかかわらず、当時もその後も毛沢東は南京大虐殺に一切言及していない

毛沢東を細かく調査したユン・チアンが南京大虐殺を共産党のプロパガンダであることを見抜いてないのか疑問は残るが、毛沢東が一切このことに言及しなかったということは何を意味するのか、“ 南京大虐殺 ” はなかったからである。

それにしても当時の当事者であった毛沢東が、南京事件を一切問題にしていないにもかかわらず、日本人が南京大虐殺があったと騒ぐと言うのはどういうことであろうか。GHQの「日本人悪者洗脳作戦」に行きつく。

日本の知識人であり、親中国を自負されておられる福田康夫氏におかれましては是非この「マオ・誰も知らなかった毛沢東」をお読みいただきたい。

どんな感想をお聞かせ願えるか楽しみである。

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