処理水「極めて軽微」の評価

世界,日本,雑記

Vol.2-11.19-675  処理水「極めて軽微」の評価
2021.11.19

福島第一原発の処理水がタンク満杯になりつつあることを踏まえ、菅前総理が海洋放出を決定したのが、今年4月である。

その後、IAEA・国際原子力機関が示す手順に基づき、64種類の放射性物質を踏まえてシュミレーションが実施された。

同原発の沖合1kmで海中に放出した場合を想定し、周辺10km四方の海域について漁業従事者で日常的に海産物を摂取する人の被ばく線量や、動植物に対する影響を算出した。

その結果である。
1、人への影響
法令で定められた一般人の線量限度である、年間1ミリシーベルトを大幅に下回った。普通に暮らして自然に被ばくする年間2.1ミリシーベルトとの比較で、約12万分の1~2万分の1にとどまった。

2、ヒラメ、カレイ、カニ、海藻類の被ばく
生物に何らかの影響が出る可能性を示した国際的な基準の下限値の約6万分の1~2万分の1以下の値だった。

このように、放出による周辺海域での被ばく線量は国や国際機関の安全基準を大幅に下回り、放射線が周辺の住民や環境に与える影響は「極めて軽微」であることが証明された。

東電は海底トンネルを整備して配管を通し、希釈した処理水を同原発の沖合約1kmの海中に放出する工程案を発表し、令和5年春の放出を目指している。

すでに世界では同じように放出されている処理水。日本はその安全基準値を大幅に下回る結果を得たということは本当に嬉しいことだ。国民全員でこのことを共有し、むやみに恐怖を煽るような扇動的発言は慎み、日本人自身が福島産への懸念を完全に払し、世界へのメッセージとしなければならない。

この嬉しい結果はメディアは継続して報道してほしい。

お隣、中国は2020年、52兆ベクレルを海洋放出。韓国は2016年、月城原発136兆ベクレル、2018年・古里原発50兆ベクレル、月城原発では25兆ベクレル海洋放出している。日本の放出予定は2023年22兆ベクレルで、韓国の放出量よりもかなり少ない。

その韓国が、今回の放出を反日に利用。日本の放出は極めて危険、韓国にも流れ着くというのだ。自国の放出には知らぬ顔をしといて、日本の放出を国際海洋法裁判所への提訴を積極的に検討するという力の入れようである。

問題は日本国民の理解である。もちろん地元住民の不安を払しょくすることが最重要課題だが、日本国民から大丈夫だという声が上がらなければならない。

今回、科学的に証明されさらに安心度が高まった。これからは、日本人自身が “ 福島懸念 ” から脱し福島市民共々、安心して農業や漁業に取り組めるようになってほしい。

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