日本考2

Vol.2-01-18 日本-1
2020.02.01

あっという間に2月になってしまった。
ジジイになると月日の経つのが早い。

ところで、2月は如月(きさらぎ)という旧暦の和風月名がある。

不思議に思うのは、合理的と思われる英語で「2th Month」とは言わず、Februaryという個別の表現があるというのが面白い。

ちょっと調べてみた。
英語は、5世紀から11世紀頃。ローマ帝国が一世を風靡していた時代、ゲルマン人の流入により英語の原型ができたとある。その後ギリシャ語、ヘブライ語の影響を受けながら19世紀以降は大航海時代が幕を開けイギリスが覇権を握るに従い、イギリス英語が世界の主流をしめるようになった。その後、アメリカがイギリスから独立を勝ち取り世界の主役に踊り出て、現在はアメリカ英語が一般的には使われているということだ。

と言うわけで、Februaryだが、名付けには当時のローマ帝国の勢いをそのまま受けたようだ。
例えば
1月・・・ローマ神話で"物事の始まりと終わり"をつかさどる神ヤヌス(Janus)から引用しJanuary。
2月・・・古代イタリアの清めの神Februusから、またはこの月に行われる古代ローマにおける清めの儀式FebruaからFebruary
という具合である。

影響をうけたとういう意味では日本との関わりが深まる中で、tsunami(津波)、manga(漫画)、kamikaze(神風)が英語に取り入れられたというのも頷ける。

さて日本だ。
旧暦の月名だが、
1月-睦月 2月-如月 3月-弥生 4月-卯月 5月-皐月 6月-水無月 7月-文月 8月-葉月 9月-長月 10月-神無月 11月-霜月 12月-師走
とそれなりの意味を持つ名前がつけられている。
英語と同じように名付けに意味がある。
1月・睦月は、・・・正月に家族や親戚が集まり、仲睦まじくする。
2月・如月は、・・・衣更着とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する月。
などだ
ただ、英語と違うところは1月だけでも「睦月」以外に正月、元月、建寅月、孟春、霞初月、暮新月、早緑月、三微月、太郎月等々50近くあるというから恐れ入る。
これは何を意味するのか、私達の先祖が農耕民族として地道に生きる中で、濃厚な自然との共生から生まれたものと思われる。
坦々とした日常ではあるが、自然との闘いでもあった。汗水たらして働いた結果が実りの秋であった。村人たちは収穫を喜び神に感謝し、この時ばかりは夜を通して歌い飲み楽しんだことだろう。

その当時入ってきた漢詩が和歌の始まりにつながったという。狩猟などと違い穏やかな日々の中に、歌は楽しみの一つであったと思う。リズムのいい漢詩が入ってきたことで日本流にアレンジし和歌を生み出したという。
識字率の高さもさることながら、和歌というシャレた表現方法を編み出す感性に感服するしかない。

日本最古の歌集万葉集の作者は天皇から農民に至る人々から、はたまた名前すら定かでない読み人がいる。
島国で単一民族、農耕という地道な活動と協力から収穫を得る。自然=神への感謝と畏怖を抱く中、真面目で謙虚な人間性が形成されたように思う。

日本最古の歌集、万葉集で詠まれた歌は4500首、四季折々を感受性豊かに宴や旅、恋を歌えば挽歌もあると言うように実に多様だ。
今とは比較できない程厳しい生活だったであろうが、何故か生き生きした楽しい生活が目に浮かぶ。
その後、先人達は短歌、俳句、日記、随筆、など様々な形で日本語を紡いで来た。
1300年に及び、この現代人の生活の中に生き生きと生きていることに驚いてしまう。

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Posted by 秀木石