日本考1

Vol.1-17 日本1
2020.01.31

ジジイが小学生の頃だと記憶する。
田舎の道を多くの若者が安保反対と叫びながら歩いていたのを思い出す。

50年近く経って、当時の青年が語った言葉「あれは何だったんだろう」と述懐していたのが印象深い。
その後、何年かして東大安田講堂占拠事件が起きる。左翼系学生を中心に安保反対、ベトナム戦争反対、東大のインターン制度への不満などの理由だが、若い血の発情した結果だと思えてならない。

最近、その安保改定60年の式典があった。50年の時の流れは大きい。考えてみれば半世紀前になる。
今時の言葉で言えば草食系の学生ばかりで、血がたぎるような動物性DNAは途絶えたのかもしれない。

当時、まるで熱病にかかったように反対を唱えた日米安全保障条約によって日本の安全保障が担保されてきた現実。その上に高度経済成長があった現実は見逃せない。

今の日本は世界一平和だと思うが、若い人も、年寄も何かというとまるでオウム返しのよう「平和であってほしい」と言いう。
欲する物が無くなった今、普遍的価値「平和」しか思いつかないのだと思う。
一般国民の中に、切実な事態は無くなったとみるべきだろう。
飽食の時代と言われて久しい。明日食べるコメを心配する必要のない日常。
国会では桜の話。
テレビはお笑いとバラエティ。
大学は望めば誰でも入れる時代。
良い大人が引きこもっても生きていける時代。
賞味期限が1日でも切れたら廃棄される時代になった。

日本の食品ロスは年間621万トン、うち家庭での廃棄食品が282万トン。半分近くが家庭の食べ残し、と消費期限切れで捨てられているのだ。

がむしゃらに働いた昭和、踊り場に立った平成の時代。
令和はどんな時代になるのだろう。

ケニア出身の女性環境保護活動家、政治家ワンガリ・マータイさんは「もったいない」という日本のことばを世界中に広めてくれた。
マータイさんのように、日本の良き習慣、価値観を外国人に教えてもらう時代になった。
一旦立ち止まり日本を見直す時代なのだろうと思う。

そういえば、最近のTV番組に「ニッポン行きたい人応援団」「貴方が日本に住む理由」
などは結果として外人の目で、日本の魅力に気づかせてくれる番組になっている。

日本人自身が日本を見直すことの必要性を肌で感じ取ってきた兆しかも知れない。
元号に初めて日本の古典が取り入れられたのも、日本を本来の日本として、世界の中の日本として生きる時代を予言するかのようだ。

「和を以って貴しとなす」に始まる我が国の歴史を愛し、謙虚で真面目で、誠実。静かな情熱を持つ国日本。再生の道が令和であってほしい。
欧米に追い付き追い越せは終わった。
日本人は日本人らしく。日本をこよなく愛し、同じように他国を愛する。
令和はジジイの愛する日本再生への始まりではないかとかすかな希望を抱いている。

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日本,雑記

Posted by 秀木石