過剰非難と静かなる沈黙

オリンピック,日本,雑記

Vol.3.01.09-726   過剰非難と静かなる沈黙
2022.01.09

思い出すのが1年前、
<2021.2>
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」という発言に世間は沸騰した。

女性蔑視発言だとういうのだ。マスコミが先導し世間バッシングとなった。

問題発言に続いて話された言葉だ
『・・・女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。・・・女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。』

この後段部分はすべてカット。前の部分「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」しか報道されず、オリンピック反対派の仕組まれたバッシングとさえ思えるヒステリックさだ。

その後の反応が凄い。
4日 森会長が「深く反省している。発言は撤回したい」と謝罪。
5日 国際オリンピック委員会(IOC)が「謝罪した。これをもってIOCは問題が終わったと考えている」と声明

ここで幕引きがされればまずはよかった。しかし反対派は許さなかった。

8日 大会ボランティアの辞退者約390人
9日 IOCが一転、女性蔑視発言を「完全に不適切」と批判
10日 小池知事がIOC、組織委、都、政府による4者会談に出席しない意向表明
11日 森会長が関係者に辞任の意向伝える

朝日新聞は社説で「暴言・妄言」「女性全般を侮辱」と決めつけた。テレビワイドショーはバッシング一色。擁護は皆無であった。

2021.5月には、この発言を糾弾するために「NO YOUTH NO JAPAN」をわざわざ立上げた能條桃子氏は女性蔑視発言に反対するネット署名15万7400筆、五輪組織委に提出するという徹底ぶりであった。

森発言にはいろいろあるが、もう一件が神の国発言である。

※2000.1.「日本は天皇を中心にした神の国」と述べた。
<天皇を中心とする戦前の国家主義をうかがわせ、現憲法が定める政教分離や国民主権に反するという理由で激しい批判を浴びた。>

しかし、この発言もしかり、その後に続く話が報道されない。

『神様であれ、仏様であれ、それこそ天照大神であれ、神武天皇であれ、親鸞聖人さんであれ、日蓮さんであれ宗教は心に宿る文化なんですから。そういうことをみんな大事にしようということをもっと教育の現場で何で言えないのかなあ、「信教の自由だから触れてはいけない」のか、そうではない。信教の自由だからどの宗教も、神も仏も大事にしよう、ということを学校でも社会でも家庭でも言うということが私はもっともっと今の日本の、精神論から言えば一番大事なことではないか、こう思うのです。』と述べている。

この時も一部だけ切り取り徹底的にバッシングする。「1億総攻撃病」は森氏に限らず度々ある。国内反日分子による扇動である。

この騒動に宮崎謙介(元衆議院議員)氏は、
『日本国内における「森喜朗バッシング」一億総攻撃病です「一人の人間に対する世の中の集中砲火」です。どこを見ても森氏を擁護するコメントは見つかりません。普段、政治や時事ネタについてコメントをしない人までもが怒りのコメントを出しています。

寛容さは皆無です。何が何でも徹底的につぶしてやらなければ気が済まない、そういう狂気の渦に日本国民全員が巻き込まれているような状況だと私は感じています。』と冷静に語ったのが印象深い。

マスコミをはじめ、一部の大きな声だけが正論のごとく報道され、反対意見は報道前に封殺さ “ 1億総バッシング ” が形成されていくパターンだ。

話は今に戻る。
8日、産経新聞・産経抄は、相手が中国となるとおとなしくなる。と皮肉った。

「少数民族弾圧」「ウイグル人女性への不妊手術・集団拘束や監視、拷問」に日本は1億総沈黙である。あの軽すぎる森発言に烈火のごとく怒りを爆発させた民族が、深刻なる中国のジェノサイドには一言も発しない神経とはいかなるものか。

国会で「人権侵害非難決議」すら決議できない。そんな政府をなぜ、あれほど女性の人権・平和を叫ぶ朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、テレビ、立憲、公明、共産、などは糾弾しないのか。日本の良心はどこにあるのであろう。

昨年、オリンピック開催で揉める中。コロナ蔓延を懸念し、立憲民主党・枝野氏は「世界の変異株の展示会みたいになる。」と東京オリンピック中止を強く訴えた。今、暴走するオミクロン株大流行の中で、何故「北京オリンピックン中止」及び「ジェノサイド国家開催反対」の狼煙を上げないのか、ただ沈黙である。

テレビのコメンテーターの多くがオリンピック反対、国民の多くも反対に賛同した者が北京には寛大である。

「北京」の二文字を見ると日本は不思議にも「1億総静寂の世界」となる。

「声が大きいよ!!」と思ったら「トヨタ  中国販売最高!!」なんでもいい、金さえ儲かればいいのか。白けてしまうめでたい話だ。

「日本中の各種平和及び人権団体も静かなり」である。あれほど熱くなった、森会長「女性蔑視?」と思われる発言に夢中?になれる国民の静けさとは何であろうか。

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