憲法改正

日本 雑記

Vol.4-9-86 憲法改正
2020.04.9

憲法改正は自民党結党以来の党是である。

憲法制定されて74年、自民党結党65年が経過してなお憲法が改憲できない国とはいかなる国か。

西修憲法学者が語っておられた。
日本国憲法の成り立ちを調査するためアメリカに渡り、成立に携わったアメリカ人を訪ねた時のことだ。
日本国憲法作成に携わったアメリカ人に一度も改正を行っていないことを話すと。
「え~、あの憲法?まだ、そのまま使ってるの?」と驚かれたという。
「あの憲法、6人がかりで1週間で作ったんだ、いろいろ欠陥だらけのツギハギ憲法を後生大事に今も大切に使っていただいてありがとう」とまでは言わなかったにしても、言下にそんな気持ちが当然あったと思われる。

*自衛隊は違憲だ。
*海外後方支援に武器は使えない。
*領海、領空侵犯も積極的防衛すらできない。
*緊急事態に強制力の行使はできない。
すべて憲法が立ちはだかる。

以前、北朝鮮の不審船が領海侵犯しても海上保安庁の対応に対しても
毎日新聞は「北朝鮮を意識した日本政府の反応は異常」とし、
朝日新聞は「過剰防衛の印象はぬぐえない」と記事にした。
バカ言ってんじゃないよ、そんな弱腰を北朝鮮は見透かし、拉致も簡単に許してしまった。
日本憲法の過失である。

そこで、今回の新型コロナウイルスである。
今回「特措法」を成立させ俄かに「緊急事態宣言」を発したものの、その大部分は「要請」や「指示」にとどまり強制力はない。私権制限も必要最小限に限られており、これで果たして大丈夫かという意見は、国内はもとより、海外からも不安視する声がある。

その緊急事態対応を担保する条項が憲法にないため、強制力を伴う発令は憲法違反だとされ、思い切った施策は打てない。仕方なく国民への要請が限界となる。

それじゃいい機会だ、改憲すればと思うが、成立後いまだ一度も改憲されていない憲法改正には高いハードルがある。
まず、国会議員2/3の発議により、国民投票で50%以上の賛成が必要になる。失敗すれば、元の木阿弥だ。

事あるごとに「憲法改正反対」「憲法9条を守ろう」などと、街のあちこちで見かけるポスターを見れば、如何に共産党が憲法改正阻止に全力を挙げているかがわかる。立憲民主党も同じくだ。
もと立憲民主党の山尾 志桜里氏がこの立憲民主党の改憲に対する消極姿勢に愛想をつかし、離党したのは良い兆しではあるもののまだ、国民には改憲に対する熱は依然低いと思われる。

同じ敗戦国であるドイツは幸せだった。日本と違い無条件降伏だったにも拘わらず、アメリカ、イギリス、フランス3か国が占領統治に関わったため、勝手なことができず、陸戦法規にある「占領者は、絶対的の支障なき限、占領地の現行法規を尊重する」と言う項目を常識としてわきまえていた。更に3国の意見の統一も難航しドイツの作成した憲法が採用されたという幸運に恵まれた。

一方日本はアメリカ一国で統治。GHQのやりたい放題だった。ただ、交際法規を無視できず、建前上、日本国が作成したことに体裁を整えた。

このことを持ってしても日本人による日本人のための憲法をつくりたい。そう思うのが日本人の血が流れている日本人の心ではないかとジイは思うが。

かつて渡部昇一氏は、改正ではなく、一旦破棄して、全く新しい憲法をと言っておられたが、大賛成だ。

いつまでも、憲法の欠陥で無駄な国会論議に時間を費やすことは無駄である。
自衛隊もハッキリ明記し、国を守ってくれる人間に対して、憲法違反などと指を差されるような国家ではいけない。
拉致されても、領海侵犯されても何一つできない日本でいいのか。

成立後74年、金属疲労を起こしていることは目に見えている。
反日野党のために日本沈没となってはならない。そういう意味でも私達日本人は、本当の意味での健全な野党をつくる必要にせまられている。

改正案がいくつかある。
先ずは前文、前文は顔である。
日本の成り立ちがわからない現憲法を日本らしく変えたい。

<現在の日本国憲法前文>
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。

<前文・産経新聞改正案>
日本国は先人から受け継いだ悠久の歴史をもち、天皇を国のもといとする立憲国家である。
 日本国民は建国以来、天皇を国民統合のよりどころとし、専断を排して衆議を重んじ、尊厳ある近代国家を形成した。山紫水明の美しい国土と自然に恵まれ、海洋国家として独自の日本文明を築いた。よもの海をはらからと願い、和をもって貴しとする精神と、国難に赴く雄々しさをはぐくんできた。
 日本国民は多様な価値観を認め、進取の気性と異文化との協和によって固有の伝統文化を生み出してきた。先の大戦による荒廃から復興し、幾多の自然災害をしなやかな精神で超克した。国際社会の中に枢要な地位を占め、国際規範を尊重し、協調して重要な役割を果たす覚悟を有する。

<前文・中山恭子改正案>
日本国は、古来、天皇がしろしめす国であり、国民は、一人一人を大切にする和の精神をもって、その悠久の歴史を紡いできた。
日本国民は、四囲を海に囲まれ、四季が織りなす美しい風土の中で、時に自然の厳しさと向き合いながら、自然との共生を重んじ、相手を思いやる文化を育んできた。
日本国民は、明治維新を経て、衆議を重んじる伝統に加えて、欧米諸国の英知を集めて、大日本帝国憲法を制定し、立憲君主国家を誕生させ、近代国家としての発展を目指してきた。
先の敗戦の後、占領下において制定された日本国憲法の施行以来、七十年が過ぎ、日本をめぐる国際環境は大きく変わり、新たな対応が求められている。日本国民は、ここに新たな時代にふさわしい憲法を制定することを決意した。

改正するというだけでもワクワクするではないか。
日本人のための日本人による日本国憲法をつくりたいとジイは思う。

生きているうちにお目にかかりたいと強く願う。