佐渡金山世界遺産の幻想

世界,日本,雑記

Vol.3.01.27-744  佐渡金山世界遺産の幻想
2022.01.27

昨年末、文化庁文化審議会は「佐渡島の金山」をユネスコの世界遺産登録推薦候補に選定した。

ところが、1月22日の新聞をみると、「佐渡金山 推薦見送りへ」という見出しが目に入った。

よく読めば、またもや韓国の “ イチャモン ” に恐れをなした政府が見送る方針だという。

韓国側の言い分は、九州の軍艦島と同じ理由、「強制労働があった」というこの一点にある。

韓国とは水と油、韓国大統領が言うように1000年先まで分かり合えない関係は凍土のようである。しかし、いわれなき中傷に腰が引けていてはどうしようもない。日本の好事は徹底して潰す、韓国の国是なのはすでに分かっているはずではないか。

韓国の一声で、出した書類を引っ込める???などという態度を見ると、「うまく通れば儲けもん」などという小賢しく、信念のかけらもない考えでいたとすれば、人間として最低である。

そんな、日本の対応を見て、
『日本が自ら招いた事態だ』『日本、「小細工」の世界遺産登録を放棄か』と各紙が大きく報じた。

完全に見透かされている。“ 世界の恥 ” さらしもいいところだ。

恥ずかしくて言葉も出ない。、
木原誠二官房副長官は、昨年12月に外交ルートで韓国側に「主張はまったく受け入れられない」説明したが、記者会見での発表用に形をつけただけという感じは拭えない。「極めて遺憾であり、引き続き、我が国の立場を国際社会に説明したい」というなら、何も取り下げる必要などないではないか。

何かといえば言葉では毅然として、などというが、毅然として国民に「こうこうこういう理由で韓国はイチャモンをつけているが、佐渡金山の歴史はこういうものです。特に今回は江戸時代までに限定した金山の歴史に限定したもので、韓国のいう戦時の話ではない。」と堂々と国民と世界に向け発信したらどうなんだ。

与党議員も、多くの国民も応援しているではないか、世界遺産に登録されれば世界的な認知度が飛躍的に上がり、国内外問わず多くの観光客が訪れるようになり佐渡は潤う。

佐渡に住む住民の気持ちになっても見よ。一言いわれただけですごすごと帰ってくる国会議員とは何なんだ。

国会議員だけではない、国の中枢にいる官僚は日本のために働くことに生きがいと崇高な使命をもって生きているのではないのか。いつか、ではなく今、国のために生きなくて何が国会議員だ、何が高級官僚だ。世界の笑いものになっている日本は、お前たちのせいだ!と言いたくもなる。

昨年4月、日本政府は朝鮮人労働者の戦時動員は、「強制労働」ではないという閣議決定をした。戦前に日本も加盟していた「強制労働に関する条約」では戦時労働動員は国際法違反の「強制労働」に含まれない。と明記しているのだ。

西岡力・麗澤大学客員教授によれば、
『1939年から行われた戦時動員で合計1519人の朝鮮人労働者が佐渡金山で働いた。うち66%にあたる1005人は佐渡鉱業所の募集担当者が現地で行った「募集」に応じたものだ。第一陣の募集では「一村落20人の募集割当てに約40人の応募が殺到した」という。

待遇も悪くなかった。賃金は内地人と同じ、坑内夫は採掘量に応じた出来高払いで、「精勤賞与」「勤労賞与」もあり、契約を更新すると奨励金が出た。家族持ちのための家族宿舎、単身者のための寮は無料で、1食50銭で食事が出た。・・・・・

終戦時には1096人が残っていたが、1945年12月までに数人の佐渡在留希望者以外全員が帰還した。』、、、ということだ。

官だけとは言わない。官民協力して歴史的事実に基づいて反論して行かなくてはならない。

日本人は得てして、そういう反論には苦手である。ただ、間違いのままの認識で佐渡金山をさらし者にしていいのか。我が日本の佐渡金山の正しい姿を語っていくのは日本人の使命である。真実を語り続ける努力こそ先人に報いることだ。正しいことを強く言い続ける。決して相手を責め潰す行為などではない。

故意に広められた嘘であっても、長い年月、反論も修正もなければ世界は真実として認識する。間違いは容易に修正可能であるが、故意に基づく嘘への反論はかなりの知識と論理的でかつ情熱ある継続性が必要である。

今がチャンスだ、世界遺産委に推薦し、世界に堂々と真実のストーリーを語りつくせばいいだけのことだ。日本の名誉と佐渡金山のために決して諦めてはならない。

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