レーダーから消えたF15

日本,雑記

Vol.3.02.04-752    レーダーから消えたF15
2022.02.04

常日頃、国民の命を命がけで守ってくれている自衛隊員2人の命が不明である。

31日午後5時半ごろ、石川県の小松基地を離陸した航空自衛隊のF15戦闘機が、基地の西北西約5km付近の洋上でレーダーから消えた。乗員は2人。訓練中だった。

最初ニュースで聞いた時、一瞬事故ではないような不穏な空気を感じた。

日本海、石川県小松基地、、、最近の北朝鮮の異常な数のミサイル実験がされている最中の出来事で詳細が不明だったからだ。

しかし、「離陸から消息を絶つまでわずか1分程度で、滑走路の目と鼻の先で異常が起きた」と聞いた時はやはり事故か、と思った。

その後の情報である。
管制官は事故機の離陸直後、進行方向にオレンジ色の光を確認している。異変を感じ、無線で呼び掛けたが応答はなかった。その後、破損した垂直尾翼の一部や、遭難者を発見しやすくする風船状の救命装備品は見つかった。ほぼ、墜落したとみるのが妥当であろう。

救難信号も出せないほど、一瞬の事故であったと見なければならない。

出発前の点検で異常はなかった。飛び立って間もなく起きる事故とはどんなことが想定されるのであろうか。2人はベテランである、人的要因は考えられない。いったい何があったのか。

『過去の墜落事故では、操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調」に陥ったケースが多く、2019年の最新鋭ステルス戦闘機F35の墜落もこれが原因とされた。ただ、今回は2人乗りのF15DJで、主操縦士に異常が生じても同乗者が代わりに操縦できた。

急旋回による意識喪失が原因となった事故もあるが、今回は戦闘訓練の開始前。防衛省関係者は「乗員の練度は十分で、本当に何があったのか分からない」と話す』

まさにミステリアスな事故である。

捜査は夜通しで続けられている。
離陸後1分、約5kmなど比較的近い場所である。素人考えではすぐにでも見つかりそうだが、事故から3日経っても見つからない。

乗っていたのは精鋭で知られる「飛行教導群」の熟練パイロット2人。離陸直後の事故は異例で、空自は機体の破片を回収するなどして、原因の特定を急いでいる。

ネットニュースによれば、「飛行教導群は「アグレッサー」の通称で知られ、全国の部隊を回り、訓練で「敵役」を演じるのが任務。特に優れた操縦技術を持つ隊員で構成される。F15は空自の主力戦闘機で全国に約200機が配備され、緊急発進などに当たっている。事故は2011年以来で、機体の信頼性は高いという。

敵機との戦闘を想定した迎撃戦闘訓練のため、事故機が小松基地を飛び立ったのは1月31日午後5時半。2700mの滑走路を南西方向に離陸した後、右旋回して北側の訓練空域に向かった際に異変が生じたとみられる。レーダーから機影が消えた場所は基地の西北西約5kmの沖合で、十分に高度を上げる間もなく海に落下した可能性がある」と報じている。

F15はエンジントラブルに強い双発機。離陸直後で燃料切れの心配もない。離陸前の点検で問題はなく、異常を知らせる緊急事態が宣言された形跡もないという。

事故機に搭乗していたのは飛行教導群司令の1等空佐と1等空尉。飛行教導群は精鋭部隊として知られ、「ブルーインパルス」の隊長を務めた経験もあるベテランパイロットである。

難信号も出ておらず、手掛かりは “ 赤い光 ” だけである。その “ 赤い光 ” も上空で発光したかなどは判別できなかった。いったい何があったのか。

航空幕僚長は同日、「家族の心痛を思うと断腸の思い」と述べたが、もう3日が経つ、眠れぬ夜が続いていると思うと言葉もない。

絶望的な4日目を迎える。それでも「無事に帰還して欲しい」と願わずにはいられない。

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Posted by 秀木石