ビッグボスの球春

スポーツ,日本,雑記

Vol.3-3.1-777   ビッグボスの球春
2022.03.01

もう3月だ、球春とはよく言ったものだ。
キャンプの話題や オープン戦 が始まるといよいよ春か~という気分になる。

3月21日までオープン戦が行われ、3月25日に公式戦が始まる。

オープン戦が始まりほぼ1週間が過ぎた。相変わらずBIG BOSSはいろんな話題を提供し球春を盛り上げている。

産経新聞のオピニオン欄のコラムに「ビッグボス」の指導法について書かれていた。その中に、日本ハムが日本一になった時の球団社長だった藤川純一氏の談話がある。

「彼は、札幌ドームを満員にするために、いろんなことをしてくれた。選手時代からベストを尽くし、一生懸命。他の選手の見本だった。」と評した上で、

「昔からのことだが、決して行き当たりばったりじゃない。物事を考え、結果を予測して取り組んでいる」と高く評価している。

派手な服装や、カメラの前や記者会見などの破天荒な話しっぷりに、ジイなどは懐疑的に見ていたが、決してそうではないということだ。

そう言えば、西武、ヤクルトを日本一に導いた広岡達朗監督も当初から新庄を高く評価していたことを思い出す。

その話題になっている指導法が奇抜である。
① ガラポン抽選器で練習試合の打順を決めたり (選手に緊張感を持たせる)
② 内野手と外野手の守備位置を入れ替えてみたり (お互いの立場を理解することで、中継プレーなどがよりスムーズになると効果を期待)

<練習のための練習はしない>という主義から
③ 2死無走者、外野フライをとれば終わりという場面でも、外野手にはタッチアップのような鋭い返球を要求 
④ 静かなブルペンにあえてうるさい音楽をかけて満員のような雰囲気を作るアイデア、、、等々

驚くばかりの発想の豊かさである。その根底にあるのはどうすれば実戦に則した練習ができるかという明確な意図を持ち、それを憶せず実践するのが凄い。

さらに、自らの得手不得手を把握し、自信が持てない部分は謙虚にその道の専門家に委ねる度量だ。
今回、臨時コーチに招いた3人
◆ 赤星憲広氏には・・・走塁指導を
◆ 阪神OBの藤川球児氏には・・・テクニックを少しだけ教えてと
◆ 武井壮氏には???不屈の精神のスピリットでもお願いしたのであろうか

「餅屋は餅屋に」の精神が徹底している。

その徹底の先にあるのは、足を運んでくれるお客さんに質の高い、楽しい野球を見せる。そのためには、選手自身が楽しく頑張れる環境を作ることが大事と考えるのである。お互いのポジションを理解することで一体感から一丸へ。監督は選手自身が楽しめるために何をすればいいのかを必死で考えているのだ。

打順も1番にはヒット打つと乗ってくる選手を、モーションが大きい選手は3塁を守らせて矯正する。確かに、3塁手は取ったらすぐに1塁に送球しないと間に合わない。大きなモーションの矯正にはなるかもしれない。

この一事をみても真から野球を考えていることがわかる。その新庄野球を理解すれば、すべては野球のレベルアップにつながっているとうことだ。その結果としてお客さんを喜ばせ、選手自身も嬉しくなる。さらに野球が上手くなることで客さんが喜ぶ。という好循環を生みだそうとしているのだろう。

ジイは以前から言ってるのだが、ヒーローインタビューで、必ず “ 応援よろしくお願いします ” とお願いする。お願いなんかするなと言いたい。お金を払って試合でのスーパープレーを見に来るのである。その期待に応えようと自らを鍛える。そういう精神レベルに上げることこそが、客さんに喜んでもらえる最大の要因ではないか。

かつてのスーパースター長嶋や王、イチローからそんな言葉は聞いたこともない。

新庄野球は、お互いが、それぞれのポジションを理解することにより一体感を醸成し、それぞれが上手くなってレベルアップすればチームは強くなる。

「みんなが楽しくやってくれていることが一番うれしい」といった。何でもそう、楽しくなければ必死になれない。楽しければ頑張れる。楽しければ疲れない。楽しければ前向きになれる。

それこそが新庄野球ではないか。

公式戦では新庄野球爆発の予感がする。強くなりすぎて?独走してもらっても困るが、楽しませながらもプロとしての必死感が観客に伝わる熱い野球を期待したい。

3月25日、開幕戦が楽しみになってきた。

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