岸田・林ラインに赤信号
Vol.3-3.28-804 岸田・林ラインに赤信号
2022.03.28
我が意を得たり、とはこのことである。
3.25日の夕刊フジの記事に掲載されたジャーナリスト・有本香氏のコラムは怒りに満ちていた。
ゼレンスキー大統領の国会演説で議員たちの一番前に岸田首相と陣取った林外務大臣、その態度のあまりの酷さに驚くというより呆れかえった。
ゼレンスキー大統領の何が気に食わないのか知らないが、偉そうに足を投げ出し、眠そうな顔であくびをする。日本どころか全世界に流されることを知ってやったとすればいかなる目的があったのか。まさか習近平総書記に気を使ったわけではあるまいが、あまりにも礼を失する態度であったことは誰の目から見ても明らかであった。
失礼な言い方だが、こんな “ ヤツ ” と言ってさしつかえないほど林外務大臣の態度は品性のかけらもない、ただ偉ぶるだけの男だった。
夕刊フジに掲載されたジャーナリスト・有本香氏コラムの一字一句に納得、我が意を得たりである。
<有本香氏の記事>
『あきれて言葉もなかった。林芳正外相の大あくびである。よりによって、わが国の国会で史上初めて行われた、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のオンライン演説の最中のことだ。
マスクに隠れて分からないと思ったのだろうが、そのだらしない様子はNHKの全国放送のカメラにしっかりと捉えられていた。
「ロシアは侵略国家だ」放送事故か…局員が国営テレビ生放送に乱入 この1カ月間、連日全国各地が爆撃され、自身も斬首されるかもしれない危険の中にあるウクライナの元首を招いているのだ。その人の話を聞くのに、しかもわずか十数分の演説の間ぐらい、背筋を伸ばし、しかと目を開けていられないのか。
林氏は例えば、中国の習近平国家主席との会談の席でも、マスク越しをいいことに、大あくびするのだろうか。 しかも演説が始まる前には、隣席の岸田文雄首相と2人、まるでコンサートか何かの開幕を待つときのように、ニタニタ笑って私語をしていた。その様子もカメラに収められていた。
はっきり言おう。 もう岸田首相も、林外相もたくさんだ。すぐにでも辞めてほしい。こんな人たちに「有事」の対応を任せるような事態となれば、私たちの命がたちまち危ない。
外相となって約5カ月。映像を通して林氏を見るたび、いつも不思議と緊張感のない表情をしているなと感じていた。ルックスに関わることをあげつらうのはフェアでないと思い黙っていたが、やはりだらしない人だったのだ。
百歩譲って、連日の国会対応などで疲労がたまっていてあくびが出そうになったとしても、立場柄、場所柄、かみ殺すべきである。 この「大あくび事件」で、あらゆることに合点がいく。
就任早々の「王毅外相から北京に招かれた」と口を滑らしたことや、ロシアの侵略前、緊張高まる中で日本とウクライナの首脳オンライン会談がセットされているその日に、ロシアの閣僚との経済協力を議題とする会議に平然と出席したり、駐日ウクライナ大使からの面談要請を1カ月もほったらかしたり。 緊張感がないだけでなく、時局がまったく読めない人であり、つまり外相としての資質に圧倒的に欠けている。他の閣僚ならいざ知らず、この人をわざわざ外相に起用した岸田首相の見る目の無さも絶望的だ。
わが国の情けない外相のせいで言及が遅れたが、ゼレンスキー大統領の演説は実によく考えられていた。 事前に一部で予想され、親露派がその言及を極端に恐れていた「北方領土」や「シベリア抑留」といったワードは演説にはなかった。これは極めて賢明な選択だったと筆者は思う。
スピーチを良きものとする要件の第1は、「共感」である。聴衆の間に大きな「共感」をいかに広げるかだ。その点では、国内外で物議を醸し、聴取の中に分断すら生みかねない、先の大戦絡みの話題に触れなかったことは大正解といえよう。
ひたすら「今の日本」への感謝と敬意を語り、自国と世界の未来を具体的に語ったあたりはさすがである。 特に国連改革への期待を語ったくだりと、中国をイメージさせる「自由主義陣営にとってのもう一つの脅威」に触れたくだりは印象的だった。
ゼレンスキー氏の思慮深さに引き換え、わが国の政治家の体たらくときたらどうだろう。
自民党の茂木敏充幹事長の「鶴の一声」で、「年金受給者に5000円を配る」と言ったものの、不評を買って頓挫。あるいは、近年の頓珍漢なエネルギー政策を是正しなかったがばかりの首都圏での電力不足。かと思えば、やっと開かれた参院の憲法審査会で、議員任期の延長を議論している浮世離れっぷり。これでは、大あくび外相が出ても不思議はない。
繰り返しになるが、こんな政治家たちに、われわれの命や国土、国益を守れるはずがない。大刷新が必要だ 岸田首相におかれてはまず、同じ宏池会で「大の仲良し」の林外相を、速やかに更迭していただきたい。それすらできないようでは、いまの高い支持率など一瞬で吹き飛ぶかもしれないと申し上げておこう。』
有本香氏の怒りにはまったく同感である。この記事によってジイの怒りも少しは収まったがテレビを見ながら、まるで我がことのように恥ずかしく、よくもまあこんな態度がとれるもんだとあきれ返った。
今年の参議院選挙を甘く見てはいけない。ロシアのウクライナ侵攻は自民党に追風どころか逆風になった。有本氏でなくてもこんな人間に政権を任せる訳にはいかないと思った御仁もずいぶんおられるのではないか。
一気に政権交代できるような野党は今現在存在しない。しかし、躍進著しい「日本維新の会」が野党第一党に躍り出れば、いよいよ自民党の尻にも火がつく。
有事に大丈夫か?と問われれば、今の「岸田―林ライン」より「松井―馬場ライン」の方がよほど信頼がおける。
夏の参議院選、岸田・林の “ 親中コンビ ”「赤信号 、2人で渡れば怖くない」とはいかないと思った方が良い。
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