100円ショップが消える日

Vol.3-4.21-828    100円ショップが消える日

2022.04.21

固定店舗で100円ショップがオープンしたのが今から37年も前、昭和60年とは驚いた。

(有)ライフの創業者・松林明氏が愛知県春日井市に日本初の100円均一店をオープン、「100円ショップ」と命名したのが、文字通り100円ショップの始まりだ。

その後、最大手の「ダイソー」が平成3年に最初の常設店舗を開設、しばらくして「キャンドゥ」「セリア」「ワッツ」など、今や100均はコンビニ同様なくてはならない街のアイテムとなり、どこへ行っても見られるようになった。

さらに、郊外の大型ショッピングセンター、商業施設、商店街はもちろん、本来なら商売敵ともいえる、大手スーパー内にも入るようになった。

ここ十数年の急激な伸びは驚くばかりである。

例えば、大手ダイソーだけでも日本国内に約3,300店舗、世界26の国家・地域に、約2,000店舗を展開している

商品の品揃えもかなり広範囲である。「えっ、これが100円?」という商品もある。最近ではまず、100円ショップで探してなければ一般店舗への流れがあるほど商品の充実ぶりは目を見張る。

ところが、その100円ショップも近頃は300円コーナー、500円の商品も置かれるようになった。

企業サイドからすれば多くの顧客ニーズに応えたいという気持ちがあるのだろうが、消費者からすれば、「えっ!100円ショップじゃないじゃん」という声があるのも事実だ。

その中でも「100円」を維持しているのが「セリア」である。

そもそも100円ショップは、中国、東南アジアなど安い賃金で大量に商品を調達できる特性を生かして開発されたものである。昨今の中国の賃金高騰、さらには今回のウクライナ戦争から原材料の高騰、さらには円安などが重なると、一気にコストアップにより経営は厳しくなる。

しかし、つい最近郊外の大型ショッピングセンターへ行くチャンスがあって、100円ショップに寄って見た。日曜日ということもあり店内は相当の混みようだった。レジには長い行列でセルフレジもフル回転で10分は待った。

その100円ショップ、令和3年業界全体の売り上げは9500億円、令和4年は1兆円産業の仲間入りが予想される。しかし、今の流れからすれば、いずれ完全なる100円ショップは姿を消すかもしれない。

そんな中、驚くことなかれ、100円ショップが銀座にオープンしたのだ。100円ショップが銀座にネェ~、世の中の “ 無常 ” は古の昔からの常なるも、“ 盛者必衰 ” もまた然りだ。

本格的に100円ショップが動き出して30年。完全に生活に密着した100円ショップである、果たしてこれからも100円で魅力ある商品を提供し続けられるのであろうか。

またもや、ウクライナ戦争がそのビジネスモデルを変える “ トリガー ” にならなければいいがと心配する。

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日本,雑記

Posted by 秀木石