EXC

世界,日本,雑記

Vol.1-4.20-96  EXC
2020.04.20

EXCと訳の分からない文字が新聞に載った。
どうも仮想通貨のようだ。
EXの意味は「Exchange(交換・為替)」からとられている。

いま世界の仮想通貨市場はデータ改ざんが事実上不可能とされる先端技術「ブロックチェーン(BC)」というシステムが使われている。これから中国が発行を目指す「デジタル人民元」もBCが使われる見込みだと言う。
そんな中、まだ、認知されてもいない日本のベンチャー企業(GVE)の新しいシステムにネパールが目をつけたというから驚きだ。

ご存知のように、ネパールはエべレストを擁する山岳国である。
国民総生産はIMF加盟189か国中166位という最貧国。ATMも普及しておらず、国民の4割は銀行口座を持っていないと言う。ところが驚くことなかれ、携帯電話の普及率は100%を超えている。そこに目をつけて金融インフラの整備に乗り出したという訳だ。

ありがたいことに日本企業に目をつけ白羽の矢を放ってくれたのだ。
そのGVEというベンチャー企業の代表者房広治氏は著名な投資家だが、以前ミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏から「ミャンマーの経済支援」を頼まれたことがあり、その時のプロジェクトの一つに「デジタル通過」があったという。
 
高い安全性が謳われていたBCは、理論上はデータ改ざんされにくいはずだった。だが、日本でも一時大きな話題になったので記憶に残っているが2年ほど前、仮想通貨の取引記録がサイバー攻撃ですり替えられ、大きな損失が出るというジイには訳のわからない事件が発生した。

そんなこともあって「BC」よりも高い100%の安全を追及。元ソニーの技術者「日下部進氏」に協力を求めて開発にあたった。
そしてついに、スマホを使ったキャッシュレス決済やデジタル通過の基盤となる安全性の高い技術「EXC」を完成させた。というのだ。

デジタル通貨だが、紙幣のような通し番号をつけて追跡可能にしたりするなど3つのセキュリティー上の安全性を実現した。
具体的には、
(1)どの口座にいつお金が入り、出ていったかを記帳する「アカウントデータベース」
(2)取引を時系列順に番号を振りながら記帳する「取引データベース」
(3)マネーロンダリング(資金洗浄)対策のために、デジタル通貨にも紙幣のような通し番号を付けて追跡可能にする「コインデータベース」。だという。
 房氏は「量子コンピュータでも3つのデータベースの暗号を同時に解読して書き換えるのは不可能でBCより安全性が高い。、、、と自信を示す。

EXCの一般的特徴には
(1)(EXコイン)とは、きわめて低コストかつセキュアに全世界の決済サービスを行える、次世代のデジタル通貨プラットフォーム。
(2)EXコインは国際規格であるNFCに対応しており、iPhoneをはじめとするあらゆる端末との互換性がある。
(3)基本的なシステムについては中央集権を採用し、その管理者については分散させることで、様々な問題を解消している。
(4)世界最高水準のセキュリティ、世界の決済システムを代替可能なサーバー、送金速度は驚異の0.2秒、最高値から50%以下に下落しない買いオペのシステム、仮想通貨では初の特許の取得など、高いポテンシャルを秘めている。ということだ。

あっぱれ!!。ミャンマーでは国内事情で計画がたち切れになったが、ネパールで2022年の導入を目指すということだ。
GVEはEXCの特許を申請し、2018年に日本で成立。欧米などでも国際出願している。

房広治氏は 
「新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が触れた現金を使いたくないという声は多く、キャッシュレス決済やデジタル通貨化の議論は深まるはずだ。EXCは遠隔治療の電子カルテにも応用できる」と広範な運用へも言及した。

ジイには縁遠い話だが、嬉しいねえ~台湾の新幹線じゃないが、ネパールに日本製のキャッシュレス決済が国民の生活を助けると思うとネパール人も日本人に思えるね。

アルピニストの野口健氏はきっと喜ぶこと間違いナシ。
ジイも2022年ネパールに行ったらスマホでする決済が楽しみになってきた。

あっそうか、ジイはそこまで生きねばならねぇ。
なんて気張らなくても後2年後だ、しっかり見届けたい。

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