日本発 循環と再生の未来

世界,日本,雑記

Vol.3-7.8-906   日本発 循環と再生の未来

2022.07.08

日本のように資源に乏しい国は、昔から人と自然が共生する循環型の生活を送ってきた。その循環を現代に生かす。

使い切ったものを再生してもう一度使う、さらにもう一度再生し、さらに再生と繰り返して行けば、水が蒸発して雲に、雲が雨になり大地を潤す自然サイクルのように、理想は一つの資源が永遠に再生することによって完全再生の夢の資源サイクルができる。

この2つは日本にとって魅力的な経済再生のカギになる。

そこで今注目されているのが、コンポスト。

コンポストとは「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のこと。

カタカナになっているが、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつである。

いままで、捨てていた家庭から出る生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ「たい肥」をつくるというものである。

先日もテレビで紹介していたが、手提げバッグで持ち運んでいるではないか。バッグの中は堆肥、匂いもせずどこへでも持ち運べる。

ファスナーのついたバッグに生ごみを入れ、悪臭の発生を抑える独自の配合基材(生ごみと混ぜ合わせる原料)を入れてかき混ぜるだけ。2、3週間ほどで出来あがるという。

●生ごみを捨てる手間がなくなる ●栄養豊富な堆肥を自作することができる ●できた堆肥は家庭菜園や花の栽培に活用できる。といいことずくめ。

バッグ型はLFCコンポストというが、それ以外にも ダンボールコンポスト 設置型コンポスト 密閉型コンポスト 回転式コンポストといろいろある。

これが各家庭に普及すれば相当数のゴミが資源に変わる。循環型社会の一つのケースになる。

もう一つが “ 再生 ” である。

今、日本のペットボトルの完全再生技術が世界から注目を集めている。

「日本発の先端技術で世界を目指すリサイクル事業を展開するJEPLAN(ジェプラン)は、独自の「ケミカルリサイクル」技術を確立し、昨年10月から再生PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂の生産を始めた。

独自技術は使用済みペットボトルを分子レベルまで分解して不純物を取り除き再生するもの。

同社の独自技術は、ペットボトルやポリエステル繊維の原料であるPETから再生PET樹脂を生産。「ボトルからボトル」「服から服」という、同じものから同じものに再生する “ 水平リサイクル ” を可能にする。

これができるのは不純物を取り除く技術に優れているからで、石油由来の新品と同等品質のペットボトルに再製品化できる。このため、使い終わったペットボトルは何度でも資源として生まれ変わらせることができ、石油使用量の削減と温室効果ガスの排出抑制につながる。

廃棄されたペットボトルから新たなペットボトル原料を生み出す。世界でPRT(同社子会社)だけ。

課題は、リサイクルを進める上で欠かせない回収率だ。日本の9割に対し、欧州は4割、米国は2割に届かない。このため日本で定着した回収の仕組みもあわせて提案していく。」という。(産経新聞)

<夢のリサイクル>
製品 ⇒ 使用・廃棄 ⇒ 回収 ⇒ 選別・洗浄 ⇒ 再生(分子に分解し不純物を取り除く) ⇒ 成形 ⇒ 製品 ⇒ と永遠に回転していく。

いいぞ!日本! 頑張れ~~~と、つい応援したくなる。

資源小国、一度作ったものはすべて再生し使い続ける。これぞ “ 地球エコ ” である。それを日本から発信する。素晴らしい。

“ もったいない ” で世界に知られた物に対する日本の優しさ。この精神が脈々と生き続けていることが嬉しい。

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