シニアピアスは有りか?
Vol.3-10.18-1008 シニアピアスは有りか
2022.10.18
老人社会到来である。「今後の増加は6割が東京圏」という記事が目に入った。
我々団塊の世代はすべて高齢者になった。さらに東京一極集中、25%が東京圏に住んでいる。右を見ても左を見ても老人ばかり、ちょっと田舎に行けばギャルを探すのは至難の業である。
井戸端会議は老人ばかり、病気とケガと病院と薬と医療費とコロナ、知らない内に亡くなっていた近所の老人の話をして日が暮れれば入れ歯の掃除をして明日の朝、目があくことを祈って眠りにつく。
てなことはない。近頃のご老人は若い。最新の体重計にはいろんな体内情報が瞬時にわかる。75歳の老婦が「あっ、私~、体内年齢58だって~」と体重計に表示されたデジタル表示に歓喜する。
平均寿命が延びた分、何とか元気で長生きしたいと健康に励む。サプリメントにフィットネス通い、だけではない。ウオーキング、体操、筋トレ、水泳、ダンス等々、中には死ぬまで働くと言って元気に働いている方もいる。
確かに昔に比べて、若くなったのは事実である。平均寿命も伸びた。元気で働けるなら死ぬまで働いた方が自分のためである。社会の動きに自分の身体もフィットさせた方が元気になる。若い人に交ることで元気をもらうこともある。
ただ、やはり高齢である。突然やってくる病気は仕方ないにしても、ケガだけは気をつけないといけない。
世界各国の高齢化率も日本はダントツに高い。2022年75歳以上が15.5%だ。特に関東圏ではすでに4人に一人が高齢者。2040年には80歳以上が14.2%。国民の7人に1人が80歳以上。どこを見ても老人。 “ 加齢臭 ” が漂う恐るべき時代がやってくる。
その頃ジイは天国だが、いや地獄かもしれないが、誰かのセリフではないが「右を見ても、左を見てもシワくちゃばかり、たまにはアイロンのかかったスッキリした顔に会えませんかねェ~」と差別用語を平気で使う人間も高齢者では話にならない。
あ~ヤダヤダ~といってもどうしようもない。だだ、我が団塊の世代も後10年もすればほとんどいなくなる。絶対数が減っても出生率も低く、高齢者の割合は高いまま。
相棒に先立たれ一人になる。怖いのは認知症の増加である。
2040年になると高齢者の4人に一人が認知症になるという予測もある。
「あのう、、どちら様でしたでしょうか?」「老いて病み恍惚として人を知らず」
自分の家に帰ってきたのはいいが、息子の顔を見て毎日聞く。まだ、帰ってくるだけ上等である。そういえば昔、認知症を扱った初めての映画「恍惚の人」を思い出す。
世界でもダントツの老人社会になれば、犬猫に埋められるチップではないが、認知症と判断された場合、情報をインプットされた「認知ピアス制度」ができるかもしれない。
元気な内に「認知ピアス」を選択しておき、認知が検知された時点で、耳ピアスを義務づけるのである。「シニアピアス(仮称)」だ。まあ、無難な案としては「GAリング(仮称ゴールドエイジ指輪)」がいいかもしれない。一人で出かけ「帰れない」。なんていう時にGPS機能と本人証明がついていれば安心である。
高齢社会になりもう一つ心配なのが、トイレである。
ジイも、最近「さっき行ったばかりなのにまた行きたい」「ちょいもれ」、「キレが悪い」・・・包丁のことではない。「行きたくなれば我慢できない」等々、何とも困ったものだ。
最近は男性トイレにも、汚物を入れる箱が設置されるようになったし、多目的トイレも増えた。だが、最近驚いたことがあった。ある公園のトイレに入った時だ。
張り紙に『小便器で大便をしないでください』というのである。誰かが入ってて我慢しきれなかったのか、老人にはかなり高度な技術だがそんな張り紙があった。
そこでだ。将来の超高齢化社会を想定し、多目的・介助有料トイレ(仮称APT)である。漏らした場合に介助人の介助を受けながら、簡易パンツに履き替えさせてくれるトイレである。高級になるとシャワー付だ。ジイのようなエロジイは若い人のいるトレを探す恐れがある。そうは問屋が卸さない。介助者もこれまた65歳以上の高齢のご婦人に限定である。
また、利用者はマイナンバーカードの提示も義務づければ、高齢者の実態把握も可能になる。
ああ、高齢社会。漫才じゃないが “ 欧米か ” ならいいが、“ 高齢か ” だけはいただけない。
世の常とはいえジイもあと5年生きられれば最高。介助用トイレを利用する前に気持ちよく “ バタンキュー ” と永遠の眠りにつきたいものだ。合掌。
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