亡国のLGBT法案

世界,日本,雑記

Vol.4-6.8.1125  亡国のLGBT法案

2023-06-08

Yahooニュースには
◇・・・アメリカの主婦のコメント――オバマの登場で政治に興味を持ったが、女子トイレに男性が入ってくるのをみて行き過ぎを感じた・・・、「いかにも」という感じがした。

・・・アメリカでは、トイレや更衣室のみならず、女子スポーツへのトランス選手の参加などをめぐって、国が2分されるほどの騒ぎになっている。かつては中絶、同性愛、とくに軍における同性愛の問題などが、大統領選を左右するほどの大きなテーマであったが、今は明らかにトランスをめぐる処遇がそれにとってかわった。更衣室やトイレ、女子刑務所、女子スポーツなどにトランスジェンダーを「包括」することを積極的に支持する民主党と、それに反対して「LGBT法」を成立させようとする共和党とで争っているのである。

◇イギリスに関していえば、スコットランドのスタージョン首相のスピード退陣の要因のひとつに、性別変更に医師の診断書を不要としその年齢も引き下げるというジェンダー認定法案があるといわれているが、その法案の拒否権を発動したのは、まさにイギリス政府である。イギリス国内でもまた、トランスジェンダーの包摂を推す労働党はこの問題で躓き、2019年の総選挙の労働党の大敗の原因は、トランス問題だといわれている。

このようにLGBT問題で先を行く、イギリス、アメリカで問題が数多く提起されている『LGBT法案』。世界から周回遅れで始まった議論で、様々な問題が提起されている中、日本の国会ではまるで喫緊の課題であるかのように明日から議論が始まり16日には成立する見通しだという。

この法案に限らず、野党は反対する法案に対しては、“ 国民にまだ理解されていない ” として反対する。しかし、この問題こそ国民に “ 全く理解されていない法案 ” である。それがたったの7日間の議論で成立する見通しだという。野党が通したい法案に道理は不要というこことだろう。

まるで戦後、GHQが強引に明治憲法を破棄し、アメリカ製憲法を一週間で作成し成立させた “ 現日本国憲法 ” の成立過程に似ている。

驚くのは、かつて「保守の星」とも言われていた稲田朋美議員と西村智奈美(立憲民主)議員に、「LGBTに関する課題を考える議員連盟」の会長である自民党の岩屋毅氏の推進3人組みがカメラに収まる姿は保守精神の匂いすらなく、自民党というよりも “ 日本の保守 ” の終焉を抱かせるに十分のインパクトがあった。

※ 日本にとって必要のない法案が成立するとどうなるのか不安の声は絶えない。

◇ 自民保守の論客と知られる西田昌司参議院議員は
『LGBTについて日本は昔からある程度理解していたというか、特に差別はなかったと思う。差別一般を法律で規制するのは日本の現状に合わない』

◇ 動物行動学研究家・竹内久美子氏は、新聞のコラム(6/1産経)
『LGBTの当事者団体からも反対の声があがっている。特に、女性団体の場合、女性であると自認した男性がトイレ、浴室、スポーツなどに介入してくるという切実な問題だからだ。東京・歌舞伎町の新施設で、性別不問のジェンダーレストイレが女性から不評で、仕切り版を導入したが、結局は改修工事をすることが報じられていた。・・・

LGBT条例が成立するなど先進県である埼玉県ホームページには「性の多様性を尊重した教育の推進」として児童用リーフレットが掲載されている。小学5・6年版では心の性、体の性、好きになる性、表現する性があるとする。「ちがう性別の相手を好きになる人もいれば、同じ性別の相手を好きになる人も、性別は関係ないという人もいます。異性愛も同性愛も、人を好きになるという点では同じです。なかには、恋愛感情を持たない人もいます。どれも大切な気持ちです」

・・・こうした予備知識を得たことにより、混乱し、自分はどういう存在かと右往左往する未来が見えてしまう。

・・・繁殖における原則が違うことが男と女の一番の違いであり、それがために各々が独自の性質を持っているのだ。性差をなくす教育はこの、動物として大原則に真っ向から逆らっている』と危惧を抱く。

◇ 福井県立大・島田洋一名誉教授は新聞のコラムで(5/13産経)

『・・・幼少期に特定のLGBTイデオロギーを教え込めば、性観念が不安定な子供たちを混乱させかねない。(米国では)LGBT教育に保護者が反発し、LGBTを授業で取り上げることを禁じる州も相次いている。

日本に黒人差別禁止に特化した法律はない。黒人差別がないためだが、LGBTにも当てはまる』

※ このLGBTを推進している特命委員会なるものが掲げる『LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案に対して真っ向から意義を唱えたのが竹田恒泰政治評論家である。

竹田氏が櫻井よしこ国基研理事長と対談の中で語ったろころによると、日本国憲法が保障する基本的人権の中に、精神的自由権があり、今回の法案の趣旨である『理解増進を図る』というのが精神的自由の侵害にあたるというのである。

竹田氏曰く、
『例えば私は男です。ホモではありません。したがってホモセクシャルの方を理解するためには、男性でありながら男性に抱かれる実体験をし “ 気持ちいい ” あるいは “ 幸せ~ ” と感じて、初めて
理解する ” のであって、それは自分にはできない。つまり理解を深めなさいと言われることは、自らの精神的自由を侵害する行為になる』というのである。

しかし、「理解する」のではなくその方の「性的嗜好」を「尊重する」ならわかる。ということなのだ。なるほど言われてみればその通りで納得できる。

竹田氏は『日本の古事記しかり、源氏物語しかり、日本は性的嗜好に寛容であった。LGBT法などと立法の必要なく、古事記の時代から日本はジェンダーフリーだった。

外国のように「神=男」だが、古事記にあるごとく、女の神もいれば男の神もいる。さらには両性を備えたジェンダーフリーそのものの神もいる。そのように神代の昔から日本人はその人格を尊重してきた歴史がある。今さら法律などまったく不要である』というのだ。

『近年どころか相当前のピーターさんや美川憲一さんに始まり、今やテレビに出ている、マツコデラックスさん、ペイさん、KABAちゃん等々昔から違和感なく受け入れてきた現実がある。そして彼らはみんな人気者であることがその証明である。今さらLGBT法案は必要ない』

『さらに言えば、日本の歌舞伎は男が女を演じ、タカラジェンヌは女が男を演じる日本ならではのジェンダーフリーが高度な芸能芸術になっている。宝塚歌劇は1914年発足、歌舞伎は江戸時代初期からだ。そんな国が日本以外にありますか?』、、、と、おっしゃる通りだ。

ところで、今日の朝刊の「LGBT法案16日にも成立」は衝撃的だった。

国会は6/21日に会期末を迎える。

この法案こそ国民の理解はほとんど進んでいないといっていい。今回に限ってはそんなことはどこ吹く風のごとく一切触れない野党。何が何でも法案を通すというつもりなのであろう。

日本という国柄を忘れた国会議員。それこそ日本を “ 理解せず ” 、何を守り、何を革新するのかの基準も失くした日本。LGBT法案は “ 亡国日本 ” の序章である。

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