太平洋は中国の下水道か
Vol.4-6.29.1127 太平洋は中国の下水道か
2023-06-29
中国外務省報道官の発した「太平洋は日本の下水道ではない」
その言葉をそっくりそのまま中国にお返ししよう。
6/23(金) 発信のYhooニュース（FLASH）によれば
6月23日、読売新聞が『中国の複数原発がトリチウム放出、福島「処理水」の最大6.5倍…周辺国に説明なしか』と題して報じた・・・。
報道によると、
日本政府は、外国向けの説明用に、中国の原子力エネルギーに関する年鑑や原発事業者の報告書をもとに資料を作成。その資料によると、
＊2020年に浙江省・秦山第三原発は約143兆ベクレル
＊2021年に広東省・陽江原発は約112兆ベクレル、
福建省・寧徳原発は約102兆ベクレル
遼寧省・紅沿河原発は約90兆ベクレル
のトリチウムを放出していた。
東京電力は、福島第一原子力発電所の年間放出総量を22兆ベクレル以下に抑える計画で、最大で約6.5倍の放射性物質トリチウムを、中国が放出していることになる。
中国政府は、2023年夏にも始まる福島第一原発の「処理水」の海洋放出に強く反発し、官製メディアも動員した反対キャンペーンを展開している。だが、日本政府関係者によると、中国は自国の原発のトリチウム放出について、周辺国との間で合意はなく、説明もしていないという。
自民党の細野豪志衆院議員は6月23日、自身のTwitterにこう書きこんだ。
《処理水の海洋放出は中国に限らず原子力施設を持つ全ての国が行っていることだ。日本国内も同様。福島だけ反対するのは理屈が通らない》
自民党の小野田紀美参院議員も同日、自身のTwitterに、
《むしろ日本以外の国の方が数値が高いというのはずっと言われている事ですが、これでもまだ日本の処理水を汚染水と呼び風評被害を誘発する人達が日本国内に多数見られるのが残念です》と語ったそうだが、その通りでそれも国会議員とは恐れ入る。
韓国の革新系野党「正義党」の議員らとともに、東電本社前でデに参加したという社民党の大椿裕子参院議員に対し、自民党の小野田紀美参院議員は
《なんで福島以外は良いのか説明してください》と問うツイートに対し、大椿氏は
《普通に考えて、世界最大の原発事故を起こした福島が放出するものと、事故を起こしていない国が放出するものと、同じ土俵で比べることが出来ると思いますか？》と反発したとあるが、事故を起こさなければ中国のように、どれだけ高い高濃度の処理水を放出してもいいのか？という乱暴な話になってしまう。
このように、核処理水に限らず “ 反日の根源 ” が日本人にあるということが限りなく悲しい。
社民党の大椿参院議員らは中国の処理水には沈黙し日本に対しては必要以上に風評被害を拡大する。悲しき日本人である。
パラオのウィップス大統領のように、
「私たちは、一貫した行動をとるべきだと思う」と指摘したが、こんな冷静は態度をとれない日本の国会議員。『日本の反日の根は国内にあり』を強く認識せねばならない。
ところで日本の処理水。
福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出がいよいよカウントダウンに入った。東京電力は7月を想定している。
福島第一原発の年間放出総量を22兆ベクレル以下に抑える計画で、放出後のトリチウムの濃度は、世界保健機関（WHO）などの基準をはるかに下回る。
中国とは比較にもならない低いレベルである。
国が基準とするトリチウム含有量は1ℓあたり6万ベクレルとされる。今回放出される処理水は1ℓあたり1500ベクレル以下である。国の基準の1/40までに希釈して放出される。
WHOの飲料水基準は１ℓあたり1万ベクレル以下である。この基準でも1/6以下で十分飲める水準である。
そういうと反対派は「それじゃ飲んでみてください」とバカなことを言う。水道水ではないのでコストをかけ殺菌まではしない。低レベルもここまで来た。
いずれにしても中国と韓国は針小棒大に日本の処理水に対して “ 汚水 ” 呼ばわりする。
日本はしっかりと中国・韓国の処理水のデータを示しつつ、IAEAの調査データ、を示して世界に発信すればいい。日本の6.5倍の “ 中国汚染水 ” が世界の目に晒されることで十分理解されるだろう。
2021年の東京オリンピックを思い出す。
韓国は選手村で出される日本の食事は放射能汚染で危ないとして、韓国から食材を持ち込み独自に自国選手に食を提供した。何とも失礼極まりない態度であった。しかし、オリンピック期間中のソウルの放射線量は福島より多かったという笑えない事実が判明。何故、大きく報道しなかったのか不思議であるが、オリンピックという祭典に余計な紛争を避けたのであろう。
そんな韓国も尹錫悦大統領になり、安全保障の観点から日韓関係の修復を図っている。しかしポピュリズム社会の韓国、根は反日。処理水放出にはデモまで行う国柄である。中・韓と日本はどこまで行っても水と油、国民性が違う。近くて遠い国とはこのことであろう。
その韓国、京電力福島第一原子力発電所でたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐって、専門家による視察団を結成し、5月23、24日、2日間にわたる現地視察を実施した。
今回の視察について
「現地の確認が必要だと考えていたところを重点的に視察項目として決めていたが、計画にあった関連施設はすべて見たといえる。施設を回りながら、現場でかなり多くの質問をして資料をお願いしたが、東京電力は誠実に案内し、質問にも答えてくれた」と評価した。帰国後詳しく分析するとしたが、1ヶ月経ってもその結果が発表されない。
韓国にとって、処理水放出は “ 待ってました ” とばかりの材料だったが、その処理方法をつぶさに見た韓国調査団もケチのつけようがないものだったと推測する。未だに調査結果を公表しないのがその証拠である。
日本国内では、28日から原子力規制委員会の使用前検査が始まる。30日に終え、その後、IAEAグロッシ事務局長から最終報告書を受け取り、地元漁協関係者に報告される。
これらが問題なく進められ、IAEAが承認したとしたら漁協が反対する理由があるのだろうか。
満杯になった処理水のタンク、永遠に陸の上に貯めろとでもいうのか。これ以上科学的根拠なく反対すれば “ 何故？ ” という疑問が浮かぶ。
東電は７月を目途に処理水の放出を予定している。
2011.3.11福島第一原発の津波被害から発生した原発事故から12年が経つ。日本は誠実に、懸命に安全重視で頑張って来たではないか。
処理水の方法も安全に安全を重ねた科学的根拠に基づくものだ。日本人皆が信頼し自信をもって世界に発信しなければ中・韓と反日日本人の思うつぼである。
福島だけでない。日本の明日は日本人の誠実で揺るぎない強い意志にかかっている。
