NHK “ はだしのゲン ” なぜ消えたのか?

日本,,雑記

Vol.4-8-10-1132     NHK “ はだしのゲン ” なぜ消えたのか?

2023.08.10

“ NHKクローズアップ現代 ” は夜7:30のゴールデンタイムに放送される看板番組である。
8月2日に放送されたのが “ はだしのゲン は何故消えた” ? だった。

8月6日は広島に原爆が投下された日だ。その日は広島平和記念式典が開催される日である。その日に合わせて放送が企画されたのは間違いないだろう。

以下が放送の内容だが、長いので一部にするが、ネットで「NHKクローズアップ現代」がそのまま見られる。

<以下がNHKクローズアップ現代で放送された内容の一部である>(NHKクローズアップ現代から)()の部分はジジイの挿入。

戦後78年を迎えた2023年、広島市の平和教育副教材から漫画「はだしのゲン」が削除され波紋が広がっています。原爆が投下された広島で、戦中戦後の苦難な時代を生き抜こうとする少年を描いた同作は、累計発行部数1,000万以上。世界各国で読み継がれてきました。そんな「はだしのゲン」が、なぜ削除されたのか?情報公開請求で入手した膨大な改訂記録や、議論に関わった市教育委の担当者・教員たちの証言から、知られざる背景に迫りました。で始まる。

1、「はだしのゲン」はなぜ削除されたのか?

桑子 真帆キャスター:
78年前、原爆が投下され、その年だけで14万人が犠牲になったとされる広島。
「ほかの誰にもこんな思いをさせてはならない」という被爆者の願いと平和を求める市民の心をもとに、広島市では平和教育を教育の原点に掲げてきました。

(マンガの挿入)

「やったるわいっ 生きて 生きて 生きぬいてやるわっ」
「頭の毛ものびてきたんじゃ わしも 大きくのびんといけんわい」
「もう やめたぞ メソメソすのは!」
「♭みどりの丘の~・・・キンコンカン~♭」

漫画「はだしのゲン」は、作者の中沢啓治さんが6歳の時に被爆した実体験をもとにした作品です。
原爆投下直後の広島の変わり果てた街の様子、苦しみ亡くなっていく人々、そして主人公ゲンが戦後の広島を懸命に生き抜く姿が描かれています。
そこに中沢さんが込めたのは、子どもたちに逆境の中でもたくましく育って欲しいという願いでした。

そうした思いも受け継ぎながら、10年前、平和教育の教材に「はだしのゲン」を採用した広島市の教育委員会。2023年、差し替えることになったのは、なぜなのか。そのプロセスをたどると、教育現場が抱える深刻な課題が浮かび上がってきました。

2、削除された背景に何が

今回、論争の的となったのは「ひろしま平和ノート」。広島市教育委員会が独自に作る教材です。

小学校から高校まで、年間3時間。広島市立のすべての学校で計画的に平和教育を進めようと、10年前に導入されました。

『ヒロシマ平和ノート』を使った授業2013年

先生「何を奪ったんだろう。原子爆弾と戦争は?」
児童「多くの命だと思います」
児童「心を奪ったんだと思います」

この平和ノートの小学校3年生で扱われてきたのが「はだしのゲン」です。

(マンガ・とうちゃんが死ぬ場面)

「弟か妹か どっちかがかあさんのはらの中にいるんだ
死んじゃいけん いきるんだ いきるんだ」
「ううう・・・わかったよ わかったよ とうちゃん」

8月6日、ゲンが家族を失う場面。ゲンの気持ちを想像し、原爆によって引きさかれる家族について考えます。しかし、今回の改訂でこうした内容がすべて削除され、新たな題材に差し替えられたのです。

教育委員会は「はだしのゲン」を削除した理由について「現場の教員から出た課題に対応するため」だとしています。

  • 広島市教育委員会 指導第一課長
    「現行と新たな素材のどちらがより使いやすいかという観点から見直すこととしたものでございます」

ただ、現場の教員からは今回の決定に疑問の声も聞かれました。

  • 広島市立小学校 教員
    「なんでだろう。そこだけですね。職員室では『あれを教えたかったのに』という声も聞かれました」
  • 広島市立小学校 教員
    「家族について考えるという意味では、僕はすごくいい教材だなと思って。ゲンが削除された理由が、いまいち納得がいく説明になっていない」

「はだしのゲン」について「効果的でないと感じる部分もあった」が36%。「効果的な教材だった」と回答したのは61%でした。

ゲンの削除はどのように決められていったのか。情報公開請求で改訂に関わる会議の資料を入手。独自に分析を行うと、これまでの教育委員会の説明とは異なる側面が浮かび上がってきました。

改訂に向けた議論は2つの会議を経ています。まず行われたのが、これまでの教材の課題を洗い出す「検証会議」です。大学の研究者や学校長、現場の教員など15名が集められました。

「検証会議」では、ゲンが家族を助けるために浪曲を歌うシーンなどは「子どもには理解が難しい」と課題を指摘する意見もあがりました。しかし、こうしたシーンも「補足すれば理解できる」として、子どもたちにとって身近なゲンは教材として使用できると話し合われていたのです。

  • 検証会議に参加した教員
    「削除しようというところまで話にはなってないと思います。はだしのゲン自体は、ぜひ読み継がれてほしい。子どもたちもよく読んでいるので、大事にしたい教材であることは確かだなと」

しかし、現場の教員を除いたメンバーで議論する「改訂会議」が始まると、教育委員会側は「ゲンを削除する方針」を示しました。

教育委員会があげた理由は、「家族のために鯉(コイ)を盗む内容が教育上不適切」ということ。また、教員から「補足すれば使用できる」と意見があった浪曲も「今の時代に合わない」として、削除の理由とされました。・・・以上、放送の一部である。

以上のような調子でクローズアップ現代は進むのだが、何故問題なのかという重要ポイントをNHKは指摘しない。どちらかと言えば避けているようにさえ思える。

一部取り上げられたマンガのような内容ならば取り立てて問題はないはずである。“ 浪曲 ” などは何も問題ではない。

問題なのは子供の教材として図書館に入れ、あるいは平和教育として子どもの教材に使うのに適切かどうかということである。当然だが教材となれば極力史実に忠実なものでなければならない。あるいは教育基本法から逸脱するような内容であってはならないのは基本である。

この2つにおいて『はだしのゲン』は適当ではないと判断されたのだ。

「家族のために鯉(コイ)を盗む内容が教育上不適切」としたが、中沢啓治さんが現実にそういう体験をしたというなら史実として貴重である。たとえ教育上不適切であっても、先生が「これは駄目な行為だね、飼い主に事情を話して、もらうことはできなかったか。でも死ぬか生きるかギリギリの状態の中で、6歳の子どもが冷静に考えることは難しかったのではないでしょうか」と説明を加えれば、子供もなんとか理解できるのではないか。

しかし、この漫画に掲載された内容が不適当とされたのはこんな生易しいものではない。

今から10年前の2013年11月号(月刊雑誌・正論)には「だしのゲン」の特集記事がある。
『これでも子供たちに読ませますか?』という表題がある。

一部を紹介する。

「今も全国の公立小・中学校の図書室に置かれ、日教組の教師らによって子供たちに読むことを勧められている。

今年8月26日、このマンガを学校で閲覧すことを制限していた松江市教育委員会は、朝日新聞などのメディアや左翼団体の猛バッシングを受け、閲覧制限を撤回した。しかし私たちは、この「撤回」こそ撤回すべきだと主張する。・・・明らかに学習指導要領に反しているからだ。

・・・原爆によって父と姉妹の命を奪われながらも、生き残った母と幼い妹を助け、原爆孤児の仲間たちとも支え合って、被爆地の広島を懸命に生き抜くというストーリーだ。

このストーリー自体に何ら問題はない。子供たちに悲惨な戦争の実態を伝え、平和の尊さを教えるのは大切なことである。だがもちろん、その内容は『児童の発達の段階を考慮』し、「社会的事象を公正に判断できる」ような史実に基づくことが大前提だ。

ところが、ゲンが伝える「悲惨な戦争は」中国共産党のプロパガンダそのままである。

(4コマ マンガ掲載/すべて兵隊の仕業として描かれている)
① 首をおもしろ半分に切り落としたり
② (兵隊が縛りつけた民を)銃剣術の的にしたり
③ 妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊をひっぱり出したり
④ 女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るか たたきこんで骨盤をくだいて殺したり

(上記のような表現はまさしく通州事件で起きた内容と一致する。1937年7月29日、中国居留区・通州で日本人223人が惨殺された事件。その蛮行の一部始終を目撃した日本人が帰国後、ある住職と出会い、50年間秘密にしてきた地獄絵をそのままの体験をつぶさに語った。その残虐性と一致する。通州事件・目撃者の証言/著者:藤岡信勝 自由社出版

・・・そもそもこのような過激なマンガを、小学1年生でも容易に手に取れる学校の図書室に置くべきではない。

・・・なかでも執拗に繰り返されるのが、天皇批判だ。

(4コマ マンガ一例)
① まずは最高の殺人者 天皇じゃ あいつの戦争命令でどれだけ多くの日本人 アジア諸国の人間が殺されたか
② 戦争のもとをつくったやつらがのうのうといばっているのは本当に不公平じゃ
日本人の手で、天皇をはじめ 戦争の指導者を裁く裁判を やらんといけんわい

・・・ゲンはそうやって子供たちを洗脳する。それを平和教育というのだろうか。
いうまでもなく、私たちは「はだしのゲン」の焚書を求めているのではない。ゲンの生き様にシンパシーを感じる人もいるだろう。親が自らの責任において我が子をに読ませるのも構わない。ただ、公立小・中学校の図書室に置かれるほとんど唯一のマンガとして、低学年でも何気なく手にとれるような状態のまま放置してはならないと言いたいのだ」

以上が月刊誌・正論に書かれた『はだしのゲン』の特集記事のほんの一部である。

  • 桑子キャスターは番組最後に、
    「ありがとうございます。
    これからの未来を作っていくのは、今の子どもたちです。みずからの頭で考え、生き抜く力を養うために、大人たちが及び腰にならない自律的な姿勢を持つことが必要ではないでしょうか」と言って番組を閉じた。

自律的とは自分で判断することである。桑子氏はキャスターとして、この “ はだしのゲン ” をお読みになったと推測するが、その上で自律的に判断し、わが子に読ませたいと思われたのだろうか。

NHKに愛国の情はあるのか?、広島市の教員の4割近くが「不適切な部分がある」と答えている。ましてや、日本国民の税金が投入された公共放送である。本当に “ はだしのゲン ” が子ども教育に役立つと真に思っているのか。

NHKの過去の放送及び今日においても、偏見というより反日的傾向を読み取らないわけにはいかない。

早稲田大学社会科学部・有馬哲夫教授によれば、
「軍艦島」として知られる長崎市の端島を取り上げたNHK番組「緑なき島」(1955年放送)。「NHKの捏造によって作られた番組だということは元島民の証言などから明らかだ。捏造を認めないことで、悪質な反日プロパガンダに手を貸すことになっている」その内容は「緑なき島」に使われた映像が終戦から10年後のものだということを明らかにしたものだ。それがどうして問題になるかというと、この番組の中に裸同然の炭鉱夫が狭い構内で作業する映像がでてくるのだが、韓国の反日団体とメディアは『戦前・戦中、朝鮮人は端島(軍艦島)でこんな劣悪な環境の下で労働を強制された』というプロパガンダに使っていたからだ」

公共放送にあるまじき国家への愛情無き番組作成、ましてや史実を曲げてまで番組制作をし、日本を貶める意図は何か。今回の “ はだしのゲン ” も桑子真帆人気キャスターが真面目な顔で疑問を呈する表情に “ はだしのゲン ” を削除した理不尽?に同調する多くの視聴者もいるのではないか。

“ はだしのゲン ” は反戦マンガであるが、根底に反日の匂いがある。名を借りた「反日番組」ではないかと疑ってしまう。

罪深いと言わねばならない。

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