❝ あなたは祖国のために戦えますか ❞

日本,雑記

2024-1-28     ❝ あなたは祖国のために戦えますか ❞

Vol.5-01.28-1145

「あなたは祖国のために戦えますか」とジャーナリスト・櫻井よしこ氏が自身の持つネット番組の中で発した言葉を ❝ 女性自身 ❞ が問題発言として取り上げ、ネット上で炎上しているという。

ネットに疎いジジイはその真偽さえ確かめる術をもたないので実態はわからないが、往々にして「炎上している」とした発信者が「炎上」誘発させる意図をもって「炎上」という表現を使うことがある。

これはネットに限らずテレビのワイドショーにおいても偏向報道はかなりある。

何が正しいかは、法人・個人を問わず発信元の思想、過去の経歴・発信文献を知らないと俄かに判断できない。

今回のように ❝ 象徴的な言葉 ❞ だけを切り取っている場合、前後の文面や、発言のすべてをみないと、投稿者の意図するところはわからない。ネット独特の怖さである。

あるいはTVしか見ない人、あるいは新聞しか見ない人、ネットしか見ない人等々多くの人は真実を見極めるのはかなり難しい。

今回のケースはネットユーザーが主体である。

そこで、今回の ❝ 炎上 ❞ したというネット記事である。

◇「お前が戦争行って来い」櫻井よしこ氏の「あなたは祖国のために戦えますか」投稿が大炎上…著名人からも非難

ジャーナリストの櫻井よしこ氏(78)のX投稿が物議を醸している。

 1月19日、自室と思われる部屋で微笑む自身の写真をアップした櫻井氏。写真にはパソコンのスクリーンも収められており、そこには「若者に問う!君は祖国のために戦えるか?」との文字が。さらに櫻井氏は、こうポストしている。

《「あなたは祖国のために戦えますか」。多くの若者がNOと答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです。元空将の織田邦男教授は麗澤大学で安全保障を教えています。100分の授業を14回、学生たちは見事に変わりました》

自身の有料動画コンテンツ “「あなたは祖国のために戦えますか?」安全保障の講義で学生たちが変わった!” の宣伝とみられる今回の投稿。若者の戦争参加を当然視するような物言いの一方で、“ 自身には戦う意思があるのか? ” と非難が後を絶たない。

《先ず櫻井よしこよ、お前が銃を持ち先頭切って戦いに行け》
《櫻井よしこ、お前が率先して行け。人の命を軽んじるな!!》
《お前が戦争行って来い》

また《戦争すること前提にしている時点で終わってる》

《いかなる戦争にも、大義などない。戦争は決してしてはならない》という批判も続々と上がっている。

さらに著名人からも、櫻井氏の投稿を糾弾する声が上がっている。例えば漫画家の森泉岳土氏は《自分は前線に行かないくせに「おまえは祖国のために戦えるか?」と煽り、自分は脱税するくせにインボイス制度や増税を強行する。やな奴らだ》とXに投稿。さらに作家の深町秋生氏もXで《こういう煽動者の懐事情を暴いたほうがよほど祖国のためになると思うが》と綴っている。

投稿から3日経っても、いまだ炎上が収束する見込みのない櫻井氏。自身の投稿をどう顧みるだろうか。

以上がネット記事だ。

この件に関して実業家でYouTuberの西村博之氏の投稿である。

<ひろゆき氏>は、
櫻井氏の投稿を貼り付け、「櫻井よしこさんが、自分で戦争に行かないように、おいらも行かないと思います」と皮肉たっぷりに “ アンサー ”。

う~ん、真面なことを言う人間だと思っていたが、かなり深刻な言葉に対して、ひろゆき氏の雑な発言には失望した。

<フォローワー>からは
「行きたい人なんているわけがない」「自分で行かないくせにムシが良すぎますよね」「戦争歓迎の輩は大抵安全な場所から高みの見物をしている」

<タレントのラサール石井>
石井は櫻井氏の投稿を引用し「『祖国のために戦えますか』とは『死ねるか』ということ。でなければ『殺せるか』ということ。その問いを薄笑いした写真を添付するのはまことに恐ろしい。『二度と同じ過ちをおこさない』と考えたことはないのか。井上ひさしさんの芝居の一つでも観劇せよ」とつづった。

どれもこれも、櫻井氏の言論TVで語った内容を全部見て理解しての発言なのか甚だ疑問である。

もし、全部見ての発言であれば、己の思想の違いから ❝ あなたは祖国のために戦えますか ❞ という言葉にフォーカスした攻撃的な煽りである。

櫻井氏の「言論TV」をすべて見ての発言であれば「ちょっとノータリン(ジイの若いころバカという意味で使った)」ではないかと疑う。すべてが全くの的外れ、無責任なものばかり。深刻な意味を含んだ『もし侵略を受けたらあなたは国のために戦いますか?』と問いかけに真面目に返したものは一つもない。ネット発言って改めていい加減なんだなあと実感する。

<櫻井氏の「言論TV」の発言要旨を確認しておく>

◇《世界価値観調査(79ヵ国)》で
『もし侵略を受けたらあなたは国のために戦いますか?』という問いかけがあった。
この回答に、「戦います」答えたのは、
日本が13.2%で最下位だった。因みにアメリカ、ベトナム、中国などは70%~90%。日本の次に低かったリトアニアですら30%ある。

この現状を話したうえで

元空将で麗澤大学「総合安全保障論」を教えている織田邦男氏の講義の内容を紹介している

織田邦男麗澤大学特別教授が「総合安全保障論」の講義を(100分14回)行っている。
その話は国の歴史を語りながら
「人類の歴史をたどると永遠に国が存続するものではないということ」
「事実、ロシアのウクライナ侵略も反撃をしなければ国を失うかもしれない」
ということを話ながら自らが住む日本という国を守ることの大切さを説いていく。

世界価値観調査と同じように講義の最初に学生に
『もし侵略を受けたらあなたは国のために戦いますか?』と問いかけに1回目のYESが15%だったものが講義の最終回には80%以上の学生が賛同したという。

多くの国が滅びている事実を伝え、国を守ることの重要性を説く。一方、国のために戦うということは銃をもってドンパチをやることだけではない。例えば~北朝鮮からミサイルが飛んで来たらスマホで撮る→この情報を集める→軌道の解明につながる、など自分が何ができるかをそれぞれの立場で考えることを説く。

日本は海に囲まれて逃げ場がない。考えるプロセスが大事だということが織田邦男氏の講義の内容。そんな講義を紹介している。

もう一人福田有恒の『国家というものはフィクションである』をとりあげた。

国家というのは国の構成員である国民たちが国を愛し、この国を子や孫に引き渡していくために守り抜くという強い気持ちがなければ滅びてしまう。ということ言っている。

以上が櫻井氏の動画内容の要旨だが、至極真面、どこにも ❝ 銃を持って戦え ❞ というフレーズは一つも出てこなかった。

日本はというより今、世界は第二次戦後、最も厳しい安全保障環境にある。特に極東の動きは中国の台湾侵略、北朝鮮のミサイル、ロシアの北海道上陸、過去にない緊張にある。しかし、一見平和な日本にはその危機感が全くないと言っていい。

平和という言葉を唱えれば平和になると信じる人種。平和の街、平和国家、平和運動、平和の祈り、平和教育等々、平和という枕詞が平和幻想を生む。

ロシアが世界からの抑制外交を無視して侵攻した事実は話し合いの限界を示すものである。独裁者が決めれば ❝ 一方的侵略 ❞ も ❝ 特別軍事作戦 ❞ として正当化される。

台湾有事は日本の有事と語った安部元総理。危機意識の共有を国民に示しながらこの世を去った。昨年ほぼ365日尖閣周辺の海を領海侵犯し続けている中国、沖縄・玉城知事から現実にある危機を発せられることはなかった。この事実をみても国民がいかに平和に慣れ切っているか。そこで ❝ 国を守ろう ❞ と言ってもピンとくる国民は少ないのではないか。

そのことが、今回の『もし侵略を受けたらあなたは国のために戦いますか?』論争に如実に現れている。

それにしてもネットとは便利なものである。パソコンやスマホで気軽に ❝ ワンフレーズ ❞ に反応し無責任に感覚?で投稿される。

今回のようにある強い意図をもって発せられる場合

批判も続々と上がっている (たとえ数件でも)

さらに著名人からも (知らない漫画家でも著名人

糾弾する声が上がっている (上がってなくても)

❝ 大炎上 ❞(炎上してなくても)

というようなフレーズで一気に視聴者を煽る。

()で示したようなことは一般人にはわからないことだ。本当に炎上するような問題は、テレビのワイドショーやニュースに取り上げられる。つまりネット上の煽りは90%割り引く必要があるということだろう。

このネット社会に対し、自身の選択眼を養うには、信頼がおけるテレビ、新聞、雑誌、本など幅広い情報に接するとともに、とても難しいことだが発する側の人間性・思想・意図を慎重に見極めることだ。まずはすべてにおいて一歩引いて、冷静に考えてみるということだろう。

ところで ジイは ❝ あなたは祖国のために戦えますか ❞ と問われればもちろん残り少ない命だ、喜んで ❝ 国家のために捧げたい ❞。

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Posted by 秀木石