オピニオン雑誌
Vol.1-5.29-136 オピニオン雑誌
2020.05.29
新型コロナウイルスで「ステイホーム」が叫ばれるようになってから、雑誌の売り上げが好調のようだ。
今まで売り切れることのないような月刊誌である「オピニオン誌」も売りきれた日があった。
出版不況と言われる中、新しい日常の中に本が読まれることはいいことだ。
月刊オピニオン誌も時代の変遷により変わってきた。
そんな中、最近まで発売されていたオピニオン誌。休刊に追い込まれたものも含めるとほぼ11種類。
• 『正論』 / 株式会社 産業経済新聞社
• 『諸君!』 / 株式会社 文藝春秋2009年6月号を最後に休刊[
• 『文藝春秋』 / 株式会社 文藝春秋
• 『中央公論』 / 株式会社 中央公論新社(読売新聞傘下)
• 『月刊現代』 / 株式会社 講談社2009年1月号を最後に休刊。
• 『論座』 / 株式会社 朝日新聞出版2008年9月1日 10月号をもって休刊。
• 『世界』/岩波書店 販売が激減後、不定期発行
• 『月刊Hanada 』/飛鳥新社
• 『WiLL』 / ワック・マガジンズ 株式会社
• 『Voice』 / PHP研究所
• 『新潮45』 / 株式会社 新潮社 2018年休刊
オピニオン誌であるが故に当然のごとく主張の違いがある。
スタンスをジイの独断と偏見でみれば
保守系・・・「正論・諸君!・Will・月刊Hanada・Voice・新潮45」、
中道保守・・「中央公論・文芸春秋」
リベラル・・「月刊現代」
革新リベラル・・「論座・世界」・・・というところか。
この中ですでに休刊になったのが、「月刊現代」「諸君」「論座」だ。「世界」は部数激減により不定期発行となった。
残念なのは「諸君」だ。休刊前に一時¨休刊論争¨なるものがったが、結局休刊。ジイはこの本の論調が好きでたまには買っていた。文芸春秋系列として路線問題があったのかもしれない。
オピニオン誌、貧乏ジイは毎月買っているわけではない。無駄買いしないよう見出しをよく見て厳選している。特別に知りたいものがなければ買わない。
今回「Will7月号」を買った。
世間を相当騒がせた「森友学園問題」。籠池被告は大阪地裁で5年の実刑判決が確定、現在保釈中。その張本人が「独占手記・籠池氏森友騒動を語る」としたスクープが購入意欲を誘った。
読んでみて特別驚くようなことはなかったが、「読んでわかった森友問題」というところか。片方の言い分だけだから、内容が100%正しいとは言えないかもしれない。しかし、ほぼ間違いないであろうと納得した。
当時は連日TVニュース、ニュース番組、ワイドショーが、悪=森友学園・財務省・安倍でほぼ統一され、¨メディアが裁く¨ ぐらいの勢いがあったように思う。
一つのファクトからターゲットに結びつける点と線。そのストーリーを如何に作くり上げるか。まるで、高視聴率を取るドラマ創作のワークショップを体験しているようだった。
そもそも、森友問題は学校用地が極端に安い価格で売却されたことに端を発している。
大量のゴミの発覚で、財務省が瑕疵物件として格安で処理したところに不正があったのではとないかと疑いをかけられた。財務省がからんでいることから、政権と繋がる点と線に躍起になった。
そこで、森友学園のホームページから「名誉会長・安倍昭恵」の名前を見つける。
これを発見した時の野党の喜びようが目に浮かぶようだ。
真っ先に籠池邸にかけつけたのが、野党第1党のT議員だ。
A新聞の報道は過熱し、T議員の国会での追及が激しくなる。
ワイドショーでは問題の本質から離れ、教育内容も標的にした。
保護者に扮したマスコミの盗撮、保護者を利用した大阪府へのクレーム電話。
その保護者はR党推薦で豊中市議選に立候補したという事実からも、政権つぶしを目的としスクラムが組まれたとみて間違いない。まず、森友学園を内部から破壊工作をかけるため、野党ーA新聞ー保護者ーTVの連携だ。
問題が肥大化し複雑化する中で、左翼ジャーナリストS氏が籠池氏自宅に泊まり込みで入り込み、籠池家をアンダーコントロールしていったという。
籠池氏の国会での「百万円を封筒に入れてもらった」というストーリーもS氏の捏造したものだと、長男の佳茂氏が語っている。
森友が終われば、桜の会と彼らのグループはターゲットを次々と変えながらも強力なダッグを組み、R党が疑惑をでっち上げ+A新聞が騒ぎ立て+TV報道という同じ手法で疑惑を創り出しているという。
何故そこまでした安倍政権を倒したいのか。
憲法改正阻止だという。
なるほど、今はやりの「万引き家族」「パラサイト 半地下の家族」ではないが「反日家族」という思想集団の怖さである。
ごく普通の善良な国民は言葉少なである。少数でもでかい声を出すものがその場を支配しミスリードしていく。それがTVやメディアが取り上げ大衆の意見とし化身する。恐ろしいことだ。
ステイホーム習慣から、「正論・WiLL・月刊Hanada」を読む人が増えてほしい。
小さなきっかけから国が変われるチャンスが生まれかもしれない。
希望をもって期待しつつ、国の安寧を祈りたい。