人面獣心

雑記

Vol.1-7.9-177 人面獣心
2020.07.09

またもや傷ましい事件が起こった。

怒りと、悲しさと、やりきれなさ、どんな言葉を持ってしても言い表せない程の怒りと、憤り、悲しみ、、、もう何と言っていいかわからない。
まさに、「人面獣心」親とは偽りの姿、決して人間ではない。
八つ裂きにして、火あぶりにして、叩き殺してやりたい衝動に駆られる。

また、幼い子が、人間という面を被った獣の犠牲になったのだ。
わずか4歳だ。

事件(1)(2020.7.8産経新聞朝刊)
自宅に長女(3)を放置して死亡させたとして、警視庁1課は7日、保護責任者遺棄致死容疑で、母親の居酒屋店員、梯沙希容疑者(24)を逮捕した。調べに容疑を認めている。
逮捕容疑は6月上旬、自宅マンションに長女の稀華ちゃんを一人で放置して外出し、脱水症状や飢えにより死亡させたとしている。

捜査一課によると、梯容疑者は稀華ちゃんと2人暮らし。1週間以上にわたって遊びで外出し、6月13日午後3時ごろに帰宅したとみられ、約1時間後に「娘が呼吸をしていない」と119番通報していた。
目立った外傷はなく、これまでに警察や児童相談所などへの相談はなかったが、梯容疑者は過去にも稀華ちゃんを放置して数日間外出したことがあったとみられる。

梯容疑者は逮捕前の任意聴取に「一緒にいた娘が数日前から調子が悪く、ご飯を食べる量が減った」などと説明。稀華ちゃんは発見時、新品のおむつをつけていたが、尻がただれており、捜査一課は梯容疑者が、帰宅後、稀華ちゃんの世話をしていたように偽装した可能性があるとみている。
更なる調査で、自分が出かける際には、稀華ちゃんが外に出られない様に、重いものを置いて工作していたという。

事件(2)埼玉新聞(3/28配信)によると、
埼玉県伊奈町の住宅で2017年12月、長女の岩井心ちゃん=当時(4)=に十分な食事を与えず適切な医療を受けさせなかったとして両親が逮捕された事件で、さいたま地検は27日、保護責任者遺棄致死の罪で、父親(30)と母親(28)をさいたま地裁に起訴した。
 起訴状などによると、父親と母親は共謀の上、2017年12月上旬ごろから、自宅で心ちゃんの下半身に何も着せずに廊下に放置するなど、適切な医療を受けさせたり、生存に必要な保護をせず、同月21日、脱水や低栄養状態に基づく低体温症で死亡させたとされる。
 地検によると、両親はお漏らしする心ちゃんに暴行や食事制限などの虐待を加えていた。同月には低栄養状態で食欲が低下していたのを認識。お漏らしして体を拭く際に過度に股を開いたり伸ばしたりした。そのために心ちゃんは内転筋などが断裂して腰が曲がり、正常に歩けない状態だった。
 県警は6日、保護責任者遺棄致死容疑で、両親を逮捕。心ちゃんは死亡時、全身に数十カ所のあざがあり、両親は「しつけのために暴行した」などと話していた。

事件(3)2019.5に報道された内容は衝撃的だった。
「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたり、たたかれたりしています。先生、どうにかできませんか。」

女児は2017年11月6日に野田市の小学校で行われたアンケートに、と自由記入欄に回答。

それが全く生かされなかった。何という小学校だ!!。
あろうことか、このアンケートのコピーを女児に無断で、野田市教育委員会は父親に父親に渡していた。というのだから開いた口が塞がらない。
無責任、責任回避、児童相談所の役割をまったく放棄した行動に、人面獣心 に劣らぬ、人間の荒廃を見た事件だった。

公判で明らかなになった事実は聞くに堪えない。

<残虐動画の一部>
※ 2018年7月に撮影された動画は、屈伸を続けるよう命令され、苦しそうに「ママ、助けて。お願い」と悲痛な声を上げていた。玄関で土下座させられる。

※ 8月には廊下に立たされた心愛さんが「死んじゃいそう。苦しいよ」とつぶやいていた。

※ 2019年1月の動画は「ママ、嫌だ。助けて」と叫ぶ心愛さんを浴室に連れ込んで立たせ続けるまでの動画が記録され「くねくねしてんじゃねぇ」「元気じゃん。死んだふりするな」といたぶる。

これらが動画に撮られていたことさえ信じられない・・・・

さらに妻が悲惨極まる実態を証言した内容は、

「死亡する直前はまぶたが腫れあがり、衰弱して自分で動ける状態になかったと。衰弱している心愛さんの手首をつかんで無理やり立たせて離すを繰り返し、顔からうつぶせに倒れ、何度も床にたたき付けられた」と凄惨な虐待の様子を詳細に説明した。」

 「当時は意識がもうろうとした状態でトイレにも自力で行けず、おむつをしていた」。
「トイレに行かせてもらえず、お漏らしした罰として濡れた下着姿で朝まで立たされ、死亡した当日も冷水シャワーを浴びせ、馬乗りになって両脚をつかんで体を反らせるプロレス技をかけていた」という。

 「夜になって心愛さんが寝ようとすると『だめだから』と浴室に連れて行き、そこで被告が「動かない。息をしていない」と告げる。

 「白目で口を半開きにした心愛さん。脈や心音を確認したが、既に事切れていた」

こうして10年という短い生涯が閉じられた。

どんな残酷な映画でも幼児に対するこんな悲惨があるだろうか。

ジイが考えるに、

大人同士の殺人理由にはそれなりの理由がある場合もある。
しかし、親が行う無抵抗の幼児に対する虐待殺人は有無を言わせず死刑という重罪でなければならない。

幼児の範囲は一応未就学児という意見もあるだろうが、小学校に入り、集団生活になじみ多種多様の価値観をおぼろげに理解し判断能力がつく10歳が適当ではなかろうかと思う。

昔のように近所が目にする家庭内事情は極端に少なくなった。ではどうして子どもを守るか、日々接触できる先生しかいない。いかに自分が担当する生徒を我が子のような目で持って勉強以上にその子の目を見て上げることだろう。
決して、休みを返上して、テストの回答や問題をつくることだけではない。

最も大事なことは受け持ちの生徒を我が子として見る目をもつこと以外にない。
先生に大事にされていると自覚した生徒は先生に好かれるために、さらに勉強にいそしむだろう。

人面獣心なる親はまだまだいる。
児童相談所や先生にも見放された幼児はどうすればいいのだろう。
難しい問題だ。

ジイはスーパーマンのように空を飛べ、透明人間のようにどこへでも入れれば、毎日お子さんのいる家庭を見回りたいと思うことがある。しかし住居侵入罪になるし、、、う~ん難しい。

今度生まれてくるときは、やはり、小学校の先生しかない。

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Posted by 秀木石