ロシアという妖怪

世界,日本,雑記

Vol.1-7.10-178   ロシアという妖怪
2020.07.10

中国と同じだ、ロシアに手をすり合わせて下手に出るのはもうやめようではないか。

ここ何十年もロシア外交には北方4島をからめて振り回されてきた。
今回もロシアは改憲で、プーチン大統領の長期政権も可能とした。

日本に関わってくる「領土の割譲禁止」と「国境画定作業」について、プーチン大統領は「領土割譲禁止」については同意し、「国境画定作業」は妨げないという方向性を打ち出した。

素人のジイにはこの意味が全く理解できない。

よくよく考えてみれば、「領土割譲禁止」とは自国の領土であることが前提で行われる「土地の譲渡」ということだろう。それは禁止するとハッキリした。

それでは「国境画定作業」とは、国境が定まっていない国境の画定である。と理解できる。

しかし、プーチン大統領は明確に日本とのどの部分の国境が未画定なのか具体的に示していない。
示さないのはプーチン大統領の頭の中に未確定国境などないと言うことだ。しかし、暗に北方4島をさしているのではないかと日本に思わせることによって、日本にほのかな希望を抱かせ、経済交渉などを有利に進めようとしているのであろう。

ジイのような単純な男でもその程度の悪巧みは理解できる。

何故なら、今回の改憲によりサハリン州は領土割譲禁止に該当と理解し、早速「国後島」に改憲記念碑を建てたのである。その行為に国は何かアクションを起こしたというような話は聞かない。

また、2005年9月に「第二次世界大戦の結果北方4島はロシア領となり、国際法的にも承認済みだ。」とし、「これには議論しない」と宣言している。

これらの矛盾、北方4島は自国領として、「国境画定作業」を進めるのか、あるいは「帰属不確定」を前提とするのか。それは日本の勝ってな思い込みで、ロシアは中国と同じく核心的に自国領としている。ただ、あやふやな印象を日本に与え、繋ぎとめているだけの話だ。

要は、今回の憲法改正による「領土の割譲禁止」と「国境画定作業」問題。どうにでも理解できるグレーゾーンを残し、日本を手玉に取ろうとするのが見え見えである。

以前、プーチン氏が安倍首相に向かって、「一切の前提条件なしの平和条約締結」を打診したが、まるで赤子を翻弄するかのような提案である。

袴田茂樹・青学名誉教授によれば、ロシアの専門家の意見として「プーチン氏は、2島といえども任期中日本に渡すつもりは全くない」とする見方に同意している。

「国境画定作業」に触れるのは「疑似餌」だという。
まさにその通りだと思う。

袴田教授は、日本の問題点及び提案として

1、ロシアの歴史歪曲(北方4島を不法占拠)に対して、毅然と抗議し、真実の国際発信が必要とし、抗議などは経済協力中止などの実行が伴わなくては意味なし。

2、プーチン氏の可能性やリップサービスに惑わされず、客観的視点を持った冷静さが必要。

3、ロシアが対日強硬策をとると、譲歩に譲歩を重ねてきた。それをロシアは学習した。毅然とした態度が相手を変える。(まったく対韓国と同じだ)

4、領土問題は急ぐことなし、10年単位の問題。腹を括り地道に克服していく覚悟が必要。

だと指摘。

絶対に1歩も譲ってはならない。
ここは韓国を見習って、「北方4島を返せ」と例え1000年でも言い続けよう。

ただ、最近の安倍総理。平和条約締結を前提とした前のめりの姿勢が気になる。
ロシアに経済協力していいように使われるだけだ。
韓国のインフラ整備に何兆円もの資産を残し放棄せざるを得なかった図と重なる。

今まさに日本は、ロシア、中国、韓国と三重苦の中にある。

少々貧しくても、日本のあるべき姿を見失わず、法治国家として武士道精神にのっとり、ゆっくりであっても正々堂々と、あるべき姿の範を世界に示して行くべきだ。

かつて東南アジアから羨望の目で見られたように、小さい国土ながらも優しくて、強い、輝きのある国家を目指そうではないか。

頑張ろう!JAPAN!!

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