中国は何を隠した
Vol.1-8.4-203 中国は何を隠した
2020.08.4
私たちは今回のウイルスを「新型コロナウイルス」という。
さらに、発生源は中国武漢の海鮮市場認識している。
この2つは間違いないと考えている。果たしてそうか。
月刊誌「Will」9月号で、作家・門田隆将氏が、コロナの核心的な部分のポイントを書いておられる。その内容は驚くべき事実の一端が示されている。
<新型コロナ発生の流れを追ってみる>
◆12月30日・・・武漢市中心医院医師・李文亮氏と艾芬氏という二人の医師が、謎の肺炎情報をチャットで発信する。
↓
◆二人の医師は共産党規律検査委員会から厳しく指弾を受ける。
↓
◆李文亮氏は訓戒処分、艾芬氏は譴責処分を受ける。
↓
◆CCTV(中国中央電視台)はただちにこの事実を全国放送する。
↓
◆このニュースで武漢海鮮卸売市場の映像がくり返し流され、ここが「発生源であること」を強く印象づける。
<そこで我々があまり耳にしない情報である>
放送当日、中国国家衛生健康委員会が、武漢市にある武漢病毒研究所と武漢市疫病予防管理センターなどに対し、ウイルスサンプルの「破壊と移管を命じていた」という事実だ。
ここがポイントである。ウイルスサンプルの「破壊」と「移管」を国家衛生健康委員会が命じたと言うのだ。なぜ?、中国はその存在自体を「隠したかった」という決定的事実ではないか。
ポンペイオ氏はここを指摘した。
国家衛生健康委員会は記者会見で
「たしかに1月3日に関連文書を出したが、これは “ 原因不明 ” の病原体による二次災害を防ぐためであり、サンプルの保存条件に満たない施設では、その場で破壊するか、専門組織に移すべきであると考えたからだ」と答えた。
つまり、ウイルスサンプルがこの時点で「存在」し、二次災害を防ぐために何らかの措置を命じたことを当局が認めたということになる。
しかし、「破壊」か「移管」で気になるのは、移管と言う選択肢を排除した理由はここでは語られていないことだ。
おさらいすると、中国は
①李文亮氏と艾芬氏の呼び出し、処分。
②CCTVの報道
③ウイルスサンプルの国家衛生健康委員会による破壊・移管命令――当局はこれらのことを1月3日までに集中的に行っていたと、門田氏は指摘した。
さらに、武漢の海鮮市場には、コロナウイルスの宿主のコウモリなど売られていなかった。だが、当局はCCTVを通じてここが感染源であることを印象づけるのに成功した。と言うのである。
確かに今においても、多くの日本人は「武漢海鮮市場」が発生源であると認識している人が多いのではないかと思う。
8月4日朝、テレビ朝日は、新型コロナウイルスの発生源とされるのニュアンスで、「武漢海鮮市場」の現状を報じていた。中国当局よ、安心なされよ。日本は十分中国の思惑通り、「武漢海鮮市場」が発生源だと思っていますよ。という現実だ。
門田氏によれば「ウイルスが実験・研究している場所から漏れていることに目が行くことをギリギリのところで抑え、中国は隠ぺい工作を完遂させた。」ということらしい。
詳細は、門田隆将氏の書籍「疫病」(産経新聞出版)を読まなければわからない。
世界の感染者は13百万人を超えた。
果たして、中国が生物実験途中でのミスか、あるいは、あえて拡散実験を行ったのか。これが本当であれば地球規模の国家犯罪になる。まさかそんなことはないと思うが。
中国の人口はすでに14億人を超えたと言われる。
かつて、アメリカとの戦争を想定し、人力でアメリカの人口程度の兵2億を上陸させるなど簡単だと脅しまがいの発言をしたと、記憶しているが、恐ろしい国である。