ある、週刊誌の取扱説明書

日本 雑記

Vol.1-8.23-222  ある、週刊誌の取扱説明書
2020.08.23

何年振りかで週刊誌を買った。

病院で時間つぶしに持って行った本。軽く読める本として持ち込んだ本、子供にも読めるかなり大きな字で書かれた本なので、電車の中と病院であっという間に読み終わった。

週刊誌でも買うか、と思い売店に行く。
面白そうな“キャッチ”を見てとりあえず買った。

『渡哲也、裕次郎夫妻の呪縛と吉永小百合との悲恋』
年配者には昭和の栄光を思い出すような面々である。昭和が紙面を飾る時、最近は悲しい出来事(死)か不祥事しかない。

とりあえず買った。それなりの記事を読み終えて、「もう、いッか」と思い、捨てようかと思ったら、赤鬼が「とりあえずバックに入れといたら」という。
その言葉に同調したわけではないが、まだ時間はあると思い直し再度ペラペラとめくり始めた。

これが、週刊誌の新たな面白さを発見するきっかけとなった。

そこで、ジイ、『週刊誌 キャッチコピーは キャッチのみ 細かな記事に 宝あり』だ。
丹念に読んでいくと、なかなか面白い、読み応えのあるのものから、クスッと笑えるものまで、なかなかどうして読めるではないか。

本日は、その中から一つ紹介したい。

『ある取扱説明書』(土屋賢二)

「取扱説明書は、保険証書の約定と並んで、最も読まれない文章である。哲学書に匹敵すると言っていい。取扱説明書が読まれない最大の理由は、あたり前のことしか書いてないからだ。

金づちや針や大根に説明書が必要だろうか。電気製品ならプラグを差し込んでスイッチを入れさえすればすべてうまく行くはずだ。この先入観は誤りだ。ジェット機を説明書なしで動かせるはずがない。スマホさえ全機能の数パーセントしか使いこなせていないのだ。

ここまでが落語でいう枕だ。
いよいよ本題に入る。

【はじめに】
以下は、「格安全自動扇風機」の説明書です
「使用前に本取扱説明書を熟読しないと、身に危険が及ぶ恐れがあります。スイッチを入れると、爆発する可能性がないと断言することはできません。
一瞬先のことはだれにもわからないのです。スイッッチを入れる前に遺書を書いておくことをお勧めします。」

落語の出だしで「春風亭小朝」が使うちょっと笑わせる話である。
そうして、こう続くのだ。

「商品を買えば思い通りになると思うのは誤りです。世の中、思い通りになることは一つもありません。若いころの野望がかないましたか?思い通りの結婚生活ができましたか?子どもが思い通りに育ちましたか?購入した商品が思い通りの物でしたか?そしてイヤと言うほど痛い目にあっていながら、「自分の人生はまずまずだ」と思い違いしていませんか?」

と、商品とは関係ない話を入れながら、最後に。

商品も同じです。何がおこるか分からない危険物だという緊張感をもって使用しください。」
と説明書のオチがくる。

え~、、、これが「格安全自動扇風機の説明書」か?。
なんというウエットに富んだ「取扱説明書」であろうか、と思うかどうか。怒りだすか、感心するか、笑い出すか、“バカヤロー”って狂いだすか。

はたまた、
<包丁の取扱説明書>
・目や鼻に入れないでください。また使い方を誤ると、命を奪うことがあります。

<醤油の取扱説明書>
・目にささないでください。飲み過ぎると死に至ることがあります。

<ピストルの取扱説明書>
・呑み込まないでください。なお “ 適切に使う ” と命を奪うことがあります。

さらに、説明書は難解であってはいけないという。
たとえば、ドライバーをインストールしてくださいと書く場合。

「ドライバーとは」
①運転手
②ねじ回し
③ゴルフのクラブ
④牛追い
⑤駆動輪
⑥周辺機器を制御するプログラム

の意味で使われますが、この場合は⑥の意味です。

と実に懇切丁寧な説明をつけさらに、

「プログラム」とは
①物事を進める上での計画
②演目、曲目、番組などを書いた表
③コンピュータに処理させる手順

などの意味がありますが、この場合は③の意味です。、、となる。

「上」とは、「下」の反対、「進める」とは「進めない」の反対のことです。なお、「上」などが読めない場合は、だれかに読んでもらってください。

【困ったときは】・・・と続く。

「バカヤロー!!人をバカにしてんのか!と怒ることなかれ。
ジイなんか、未だに「ドライバーって何?」って聞かれても説明できない。

とこんな調子で『ある取扱説明書』には笑ってしまった。

『ある日のジイの取説の説明』でした。

「お後がよろしいようで、、、」という感じになるのだが、何を言っているのかこんがらがってきた。
いよいよ「ジイの取扱説明書」でも書いてみようかと思う次第である。