バイデンのアメリカと日本

世界 日本 雑記

Vol.1-11.16-307  バイデンのアメリカと日本
2020.11.16

バイデン新大統領誕生がほぼ確実となった。

トランプ大統領にとっては熱狂的支持者の手前、そう簡単には白旗を上げるわけにはいかないのだろうと思うが、12月初旬の結果認定あたりに敗北宣言し、終息するのではないかと推測する。

しかし、新型コロナウイルスというとんでもない病原菌は世界を混乱のるつぼと化してしまった。その惨禍は未だ収まる気配が見えない。ウイルスはアメリカ社会の分断をも生んでしまった。

世界の死者数はベトナム戦争と匹敵する130万人となった。収まりを見せない状況からまだまだ増え続けるだろう。

ところで、このコロナ後のアメリカ・バイデン民主党はどのような政権になるのであろうか。

演説や過去の発言からもまずはアメリカの分断から協調路線に舵をきるであろうとの観測がある。分断されたアメリカを一つにする。国際関係もアメリカ第一主義ではなく協調路線を取る方針のようでもある。

中国との関係は最悪の状況を招きつつある。しかし、過去の中国と違い、世界一の経済大国となったのである。政治体制が違う中国の覇権主義に同調はできない。さらに人権問題をかかえている。今まで通りの融和的路線で世界のリーダーは務まらないと考えるが。

そこで先ずアメリカ自身の行方である。
国際政治アナリスト・伊藤貫氏によれば、アメリカの分断は終わらないと断言する。

その理由は3つあると指摘、その要点だが、
<その1>
極端な貧富の差である。
トップ0.1%層の金持ちが、ボトム85%の国民よりも大きな資産を所有している。

2大政党の政治資金ネットワークだけでなく、アメリカの大手マスコミ、大手シンクタンク、著名な財団、ワシントンの有力ロビイスト組織の大部分も、この0.1%層がコントロールしてきた。

そのため、過去30年間、民主、共和両党が作成する予算案、金融政策、税制、通商法等は、トップ0.1%層の利益を増大するために作られてきた。

<その2>
北米大陸にイギリス人が入植を始めたのは1607年。その12年後にはアフリカから奴隷を輸入し始め「人種差別」という癌細胞を創りだした。

その後インディアンを虐殺。さらには、メキシコからテキサス、コロラド、アリゾナ、ネバダ、カリフォルニア等の巨大な領土を奪った。

その当時、白人は80%、現在は60%になり、あと20年もすれば、過半数は非白人となる。この不可避の現象にアメリカの多くの白人に恐怖感と怒りを植え付けている。

<その3>
建国当時はアングロサクソン的な政治文化。プロテスタント的価値規範。が国民の常識であった。

しかし、ナルシシステックな個人主義、ネオリベラリズム的な拝金主義等の新しい価値規範が米国民の連帯感と同胞意識を衰退させて、常にいがみ合いばかりする醜いアメリカを創りだした。

この3つの要因を克服するのは容易でないと指摘するのだ。

これは日本人である伊藤氏の見解である。しかし、当のアメリカ人はどう思っているのであろうか。聞いてみたい気がする。

日本はどうすればいいのか。
現実に防衛問題においてはアメリカを同盟国として緊密な関係であり続けなければならない。幸い菅首相もバイデン氏との電話会談で、尖閣の防衛は安保内であるとの確証を得たようで一安心ではある。

しかし、いつまでもアメリカ頼りでは独立国としていいはずがない。戦後75年過ぎても憲法の一字一句も変更できない日本は異常である。

今後、冗談ではなくアメリカはどうなるか分からないという視点と危機意識が必要である。

バイデン氏は高齢である。何があるかわからない。中国も一瞬たりとも隙は見せられない。アメリカ頼りでは日本の独立国としての将来はないとみなければならない。

今こそ日本の将来を真剣に考えるチャンスだと思うが。