“ 悪夢 ”
Vol.2-2.9-392 “ 悪夢 ”
2021.2.9
怖い夢を見た。
◆昭和20年8月14日「ポツダム宣言」を受諾して、日本は敗戦が確定した。
その後、ソ連は日本との平和条約を破棄し、8月9日~8月末にかけ樺太から北方4島に侵攻、残虐の限りを尽くし略奪した。今もロシアが居座っている。・・・北方領土。
◆昭和25年6月25日に金日成率いる北朝鮮が事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略を仕掛けたことによって北朝鮮と韓国の戦争が始まった。
その戦争の最中、韓国 初代大統領 李承晩が、マッカーサーラインに倣って、勝手に海上に引いたのが、悪名高い「李相晩ライン」である。その内側に竹島を囲い込み実効支配に踏み切った。それが今もうやむやのままにされ不法占拠したままである。・・・竹島
◆さて、今狙われているのが尖閣諸島である。
中国は、尖閣諸島を自国領だと言ってはばからないが、つい最近「海警法」を改正し、領海侵犯者に対して武器を使って追っ払うという法律に改正した。
ロシアも中国も国内法を変えたからこれからは、これに従え、従わなければ、こうするぞ。という。
日本も国内法を変えて、「尖閣諸島周辺の領海侵犯したら打ち殺していい」という法律を作ったら、問答無用で中国人を打ち殺していいのか?、、、そんなバカな、ということになるのだが、ロシア、中国では常識が違う。
米国の中国海洋戦略研究の権威である、トシ・ヨシハラ氏によると
「日本が実質のある対抗措置を敏速にとって押し返さなければ、中国は必ず尖閣諸島の主権を奪取する」と言うのだ。
さらに一連の報告書の中で「中国軍が尖閣諸島を4日足らずで完全に軍事占拠できるという具体的な作戦案を中国側の軍事専門家2人が公表した」と報告書の内容を明かした。
もし日本が「遺憾や懸念」程度の表明だけで済ませようとするなら、中国はリスクを計算の上で行動に出てくるだろうと警鐘をならす。
万が一、尖閣を中国が不法に占拠したら、「北の北方4島」「西の竹島」「南の尖閣」を他国に抑えられ、台湾を中国が香港化した時には日本は敵の中にすっぽり入ってしまう。
悪夢はここからである。韓国は現状自由陣営にはある。しかし、尖閣を中国が占拠すれば、韓国は中国へ寝返らないとも限らない。
最悪のケースとして、ロシア・中国・韓国・北朝鮮が同盟を組めば、いくらアメリカが同盟国とはいえ、『日本の生存は保障できない』となりかねない。
「遺憾」などとのんきなことを言っている場合ではない。
ロシアと中国は価値観を共有する互恵関係にある。国際政治学者・グレンコ氏も仲たがいの可能性は皆無だと断言している。
4か国の内3か国が核兵器保有国である。
ロシア、中国は今、自由陣営から窮地に追い詰められている。共産国家が手を握れば無防備に近い日本は最も攻めやすい海の孤島である。まわりに他国がない独立海洋国家だ。思う存分蜂の巣状態に攻撃でき、最後は100発の原爆で列島は海に沈む。
これこそ悪夢ではないか。