立憲民主の精神分裂
Vol.3.02.08-756 立憲民主の精神分裂
2022.02.08
泉健太・立憲民主党代表は血迷ったのか、それとも見え透いた参議員選挙目当てのパフォーマンスか。
突如、泉代表は新潟市を訪れ、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの母校の中学校から拉致現場とされる海岸近くまでを視察し、「足取りをたどり悔しく悲しい気持ちになった」と語ったらしい。
あまりにも唐突、突然、何故、今そんな鼻白むパフォーマンスの必要性があるのかと思ってしまう。
何故なら、北朝鮮を肯定する多くの社会党、社民党出身の議員を内包する立憲民主党してはあり得ない行動だからである。立憲民主分裂さえ懸念される行動に踏み切らざるを得ない程危機感を持ったのである。
国民から見放され支持率は下がる一方である。これでは参議院選挙は戦えない。党員に阿っている場合ではないと思った賭けである。親北朝鮮の党員からは「殿!ご乱心か!」と思ったかもしれない。
社会党、社民党系はほぼ親北朝鮮である。
例えば森裕子氏は
◆昨年6月、「拉致問題解決のため」というもっともらしい理由をつけて、北朝鮮へのワクチン無償提供を提案した人物である。北朝鮮自ら誰も感染していないというにもかかわらずだ。ワクチンが必要なら、後ろ盾である中国がちゃんといるではないか。ましてや中国は自国でワクチンを開発した国である。
有田芳生氏は
◆2012年10月、北朝鮮への渡航が政府によって自粛が求められていた中、中国視察の後に北朝鮮の平壌を訪問していた。当時、有田氏は政権与党・民主党に所属議員である。なんの目的で行ったのか?不可解な行動に民主党は咎めるだけで真実は闇である。モリカケどころの話ではない。
さらに、朝鮮学校への高校無償化を積極的に推進、朝鮮学校への適用に賛成し、2013年4月「『高校無償化』制度の朝鮮学校への即時適用と補助金復活を求める院内集会」に社民党幹事長の又市征治、吉田忠智、民主党の江崎孝、日本未来の党の阿部知子らと共に参加し朝鮮学校に「無償化」を働きかけることを表明した人物である。
吉田忠智氏は
◆福島瑞穂に次ぐ2位の個人票を集めて社民党公認で比例区から立候補し、初当選した。
彼も、民主党の江崎孝、日本未来の党の阿部知子、社民党の吉川元、民主党の有田芳生らと共に朝鮮学校に「無償化」を積極的に働きかけた人物である。
立憲民主代表の泉健太氏は
「中道」「穏健保守」と、多くのマスメディアから評されるが、憲法改正についてある時は賛成。毎日新聞のアンケートでは反対 、NHKのアンケートでは「どちらとも言えない」と、全く意思の定まらない党首である。
そんな、人間のする突然のパフォーマンスを誰が本心であると信ずることができよう。
もし、拉致被害者を救済を本気で考えているなら、北朝鮮と親しい吉田忠智氏、有田芳生氏、森裕子氏など豊富な “ 北朝鮮仲良しクラブ人材 ” を差出し、拉致被害者とバーター取引でも提案するなら話は別だ。
本人たちも大好きな北朝鮮で働けるなら最高の喜びとするところではないか。
そういう意味での人材は豊富である。ただ、単なるパフォーマンスであれば、化けの皮はすぐはがれると思った方がよい。
何故なら、立憲の支持率の低下はその程度で治まるものではない。
考えても見よ、ほとんどの党員の考え方が与党案に反対である。政権与党とは半数以上の国民の支持をえて政権運営をしている。その党の方針にすべて反対などあり得ない。そんな党に誰が信頼を寄せるであろうか。「日本にとって何が必要で重要か」その視点が完璧に欠落している。
長い日本の歴史を無視した基本的な堕落はそう簡単には変えられない。昔、絶好調だった小池百合子氏の「希望の党」に群がる人間を選別し「排除」された人間が立ち上げたのが、立憲民主党だ。その考え方は壮観である。
<立憲民主党議員が共有する考え>
• 安全保障関連法は廃止すべき。
• 憲法改正に反対。
• 憲法9条の改正に反対。
• 緊急事態条項の創設に反対。
• 環太平洋パートナーシップ協定に反対。
• 原発反対。
• 米軍普天間基地は国外に移設すべき。
• 核武装について、将来にわたって検討すべきでない。
• 選択的夫婦別姓制度導入に賛成。
• 首相の靖国神社への参拝に反対
• 同性婚「賛成」
• 村山談話、河野談話を見直すべきでない。
• TPP反対
• LGBT理解増進法案「賛成」
完璧なる左翼思想と、共産党との共闘にはついに連合さえ距離を置くようになってしまった。これでは参議院選挙は戦えないと思った泉代表得意の風見鶏的パフォーマンスが今回の「拉致現場視察」であろう。
拉致被害者家族はどんな心境で今回の泉代表の行動を見ておあられるであろうか。ジイが推察するに、あまりにも見え透いた行動に、政治屋に堕落した姿そのものを感じておられるのではないか。
被害者家族にとっては、社会党の流れも汲む立憲民主党である。あの、社会党に冷たくあしらわれた過去は忘れようにも忘れられない。
泉代表のパフォーマンスは立憲の分裂を予感させる精神分裂病と診断していいのではないか。
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