日本、世界平和へ貢献は使命

世界,日本,雑記

Vol.3-6.12-880    日本、世界平和へ貢献は使命

2022.06.12

常任理事国でないところが気に食わないが、非常任理事国として12回目の選出である。国連の安全保障理事会の非常任理事国とし最多選出となった。

常任理事国である中国とロシアの拒否権行使で機能不全に陥っている国連の改革が叫ばれる中、松野官房長官は「日本が国際社会の平和と安全の維持に貢献する能力と意志を持つことを示し、実績を積むことで、日本の常任理事国入りを含む安保理改革に弾みをつけていきたい」と語った。

しかし、常任理事国であるロシアと中国の壁は厚い。「常任理事国がファーストクラスなら非常任理事国はエコノミークラスの前の方に座っているようなもの」と外務省幹部はいう。

そもそも国連の安全保障理事会は「国際の平和と安全の維持」を担う役割にある。それがたった2ヵ国の存在によって平和活動が遂行できない。国際平和など夢の夢だ。この責任が十分に果たされていない中、どのように機能回復への議論を主導していくのか、かなり難しい問題である。しかし、その任に就いた以上、今までとは違う、野心的な動きも視野に頑張っていただきたい。

そんな折、今度は岸田首相が「アジア安全保障会議」で安倍首相以来2人目となる基調講演を行うこととなった。良い流れである。平和の風は日本に吹いている。

言うまでもなく、この会議においては中国を念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試みを許さないという強いメッセージを発する予定である。

アジア安全保障会議は、英国のシンクタンク国際戦略研究所(IISS)主催で毎年シンガポールの「シャングリラホテル」で開催されている。

首相はロシアのウクライナ侵攻について「決して『対岸の火事』ではないとの見解を示しながら、日本の貢献策とし下記の項目を表明する」予定だ。

①ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化。「平和のための『自由で開かれたインド太平洋』プランを来年春までに策定。
②安全保障面での日本のはたすべき役割について防衛費の増額など現実的に検討する。
③「核兵器のない世界」の実現に全力で取り組む。
④国連改革は待ったなしの課題。機能回復に向けた議論を主導。
⑤経済安全保障など新しい分野での国際的連携について、今後5年間で100件を超えるサプライチェーン強靭化プロジェクトの支援。

などである。

平和貢献なら野党も反対する理由がない。挙党体制を組み、日本一丸、いよいよ “ 日本丸 ” として船出できる。実績をつくれば、平和外交は日本しかできない。日本が「平和の使者」として世界に認められれば、本当の意味で核兵器廃絶の主導権も取れるかもしれない。

ここ数年がその足掛かりになる。

しかし与党だけでできるものではない。平和貢献であば誰も文句はあるまい。日本が一丸となれる唯一の国際貢献だ。本気を出せば “ 成せばなる ” である。戦後、驚異の復興を遂げたように、この地球に唯一無二 “ 平和のシンボル日本 ” を残したい。

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