参政党? ってなんだ

日本,雑記

Vol.3-7.14-912  参政党?ってなんだ

2022.07.14

第26回参議院選挙が終わった。

ほぼ予想通りの結果だ。

自民が伸ばし、野党第一党の立憲民主が票を落とし、日本維新の会が票を伸ばした。旧社会党の残骸・社民党も今回で姿を消すかに思えたが、しぶとく残ったのは予想外だった。

いずれにしても旧態依然、この激動の世界情勢に、相も変わらず改憲反対、9条を守れ、消費税ゼロを叫ぶだけで誰が日本の将来を任せようと言う気になるのか。

野党第一党立憲民主の体たらくが際立った選挙だった。もう少し伸ばすかと思った「維新の会」も全国区にはまだ力不足。力強い候補者不足というところか。

そんな中、聞き慣れない新参者「参政党」が話題を独占?とまではいかないが、かなりの注目を集め一議席をとったのは大きい。

その参政党、2020年4月に政治団体として結成された。

同党事務局長は神谷宗幣氏。

発足当時、保守界隈の内部抗争よろしく「トランプ前大統領の勝利を信じ、バイデン候補の不正選挙を糾弾する」とした側が参政党に残るという、ちょっと風変わりな歴史をもつ。

<思想>
1、教育を変えたい
2、国際金融資本の存在を問題視
3、天皇を中心に考える
(天皇には力はない、政治権力者は軍事力を持っても権威はない。そのため国民を支配するという概念がなく、国民は天皇の子供という家族システム。そのお陰もあり、諸外国に比べて格段に戦争が少ない平和が長く保たれた国であり続けた)

<主張>
1、教育が大切
2、食の改革
(人間の能はほぼ10歳で完成する。その前にいい身体と脳の機能を創ることが大切)
3、子供ワクチンは危険
4、宗教・信仰の自由
(党員の中には創価学会もいればいろんな宗教の人が混在する)

<活動>
1、竜馬プロジェクト
(超党派の政治団体、自民、維新、立憲、いろんな政党の議員が集まる団体。国是十則の理念と、地方から日本を変え、日本から世界をかえるというスローガンのもとに勉強会を行う)
2、CGS
(各分野の専門家を招き “ 1日10分、明るく・楽しく・分かりやすく ” をモットーに動画を配信する)

ネット上のコメントや質問への回答、及びYouTubeでの配信内容から抱く “ 神谷観 ” はまだおぼろげである。

日教組支配から脱すべきだと説くなど、教育改革に熱い情熱を持つ。SNSなどで、「日本会議」や「統一教会」との関係なども追求されているが、どちらも会員でもなく特別の関係はまったくないと表明している。

確かに、自民党の補完勢力でもなく、神谷氏に言わせると自民党は左派政党であるという。参政党の発言は時に、右翼ではないかと思われるほど保守思想が強い発言が散見されるが、その言葉に強く反応する層そのものが戦後レジームから抜け出せない層である。いわゆる日教組を始め、洗脳者から洗脳された二次洗脳層である。あるいは戦後GHQの洗脳者である。

改革政党として “ 維新の会 ” に似ているかもしれない。

昨年、国会議員を引退した伊吹文明元参議院議長がTVで、「参政党は間違ったことは言っていない」という発言をしていたが、自民党の古参が言うくらいだから、自民党の真の保守層には理解者が多いようだ。

野党といえど、何でも反対の現野党とは全く毛色が違う。日本の良き精神を維持しつつ新しい保守のあり方に選挙民は心を動かされたようだ。

例えば、選挙演説のこんな言葉だ、

「外国人に参政権は認めない」
「日本の伝統や文化は重んじる」と聴衆の前でハッキリいう。

「教育勅語もいいと思っている」など、人によってはドキっとするようなの発言も堂々と言う。

バイアスがかかる前の新鮮さを残した言葉に、聴衆は初めて「そうだよね」と気づく。

こんな言葉をYouTubeであっても言える政治家など現実にいない。良いものはいい、臆することなくハッキリ言える政党の代表者は初めてではないか。

50代の落ち着いた雰囲気の主婦のインタビューがあった
「今までどこに投票しても何も変わらない感じがしていたので、投票したいと思える政党ができたなと思う」と語ったのには実感がこもっている。

40代男性
「パオフォーマンスじゃないんですよ、心底思っていることを正直に伝えようとしていることが、響いてくるんですよ」

40代会社員
「変えられないなら、自分たちが参加して何とか変えよう思っている人が多い」

演説が考え抜かれたと言うより、安倍氏の言ってきた戦後レジームにとらわれない本音が、日教組や教育勅語ということばに表れている。或いは天皇発言まで、今までの政治家がタブー視してきた言葉がてらいもなく出てくる。それらを堂々と主張する。まさに今までの時代が暗黙の内に発言を自制していたものが、あっけらかんと話す言葉に真実を見、新鮮味を感じたのだ。

それが、上ずった発言になっていないことに有権者は「なるほど」と首をたてに振ったのである。

まだまだ、YouTubeやネットで見た限りなので、不明な点や本当のところは今後の行動、発言を見てみないとわからない。

ただ、既成政党にはない “ 日本愛 ” がある。日本の歴史を洗脳されてない真っ白なまま見た結果が、教育勅語の肯定であった。GHQが日本の近代史をアメリカの都合に合わせて塗りつぶしたものをいとも簡単に洗い流した新鮮さだ。

思想は、自民党より強い保守だ。それにもかかわらず、新しい息吹を感じるというのは、自分たちが考え抜いたものが、たまたま過去の歴史線上にあるということだろうか。

実は7年前から地道な活動実績がある。出来合い政党でない安心感と何かをやってくれる予感がある。

地についた地道な活動とたゆまない勉強、次の衆議院選挙に結果が出る。それが参政党の未来につながるか、若者たちを奮い立たせたことは間違いない。

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Posted by 秀木石