北朝鮮有事

世界,日本,雑記

Vol.1-4.24-101 北朝鮮有事
2020.04.24

風雲急である。 金正恩重体説が流れた。
チャンスか禍か。

米CNNテレビは、
「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が手術を受けた後、重体に陥っている」と報じた。

しかし、韓国大統領府の報道官は、
「確認できる内容はなく、現在まで北朝鮮内部に特異な動向も捉えられていない」とコメント。

大統領府高官は、
「現在、側近らと地方に滞在していると把握している」「正常に活動しいるようだ」と重体説を否定。

ロイター通信は、
4月12日「金正恩氏は心臓血管関連の手術を受けた」と伝える。
「重篤な状態ではない」との見方を伝えた。

異変は・・・

4月11日・・・最高人民会議の政治局会議を主宰
4月12日・・・最高人民会議を欠席
4月14日・・・巡航ミサイルを数発発射。北メディアはこれを報じず。
4月15日・・・金日成主席の生誕記念に姿見せず。
4月18日・・・トランプ大統領「正恩氏からすてきな手紙を受け取った」と言及
4月19日・・・北朝鮮は「手紙など送ってない」と否定
4月20日・・・CNNが、正恩氏が手術を受け、重体との情報があると報道

その後、韓国の「デイリーNK」は金氏が内陸部の妙香山にある金氏一家の専用病院で心血管系の疾病の手術を受けた後、近くの別荘で療養中、経過は良好と報じた。

不思議なのは中国が「報道は見たがそれについてはわからない」とコメントしたことだ。

この一連の報道をみると、手術を受けたことは間違いない。ただ、結果は良好だと伝えられているが、こればかりは信用できない。

これらの情報を元に米・中・露はインテリジェンス能力をフル発揮して今後の対応を練りに練っていることであろう。

正に風雲急、結果どのように動くのか日本を含め緊迫した情報収集が行われていると思われる。
最悪の事態を想定すれば、国家崩壊か存続の危機へと発展する。

キャスティング・ボートはどこの国が握るか。
できればアメリカ主導でありたいが、そう簡単には問屋が卸さないであろう。
中国、ロシア、隣接する国は手をこまねいていることなどあり得ない。
あの朝鮮有事にアメリカとソ連が対峙し結果として、北・南に朝鮮は分断されたのである。

今回は経済的にも力をつけた韓国がいる。つい先日の選挙で大勝した文在寅韓国大統領が、南北統一の思いを抱き、どんな手を打ってくるのも無視できない。

日本としてはもし、金正恩氏に何かあるとすれば、その時は当然、アメリカと共同作戦の上まず「拉致被害者救出」が第一条件となるだろう。

拉致被害者については中・露・韓の強力を得たいが、そう簡単に協力をするとは考えられない。足元を見て厳しい条件を出すことは間違いない。

今回の騒動の前に、妹の与正氏を表に出し、暗にNO2の座にとも思える行動をとったのも、今回の事態に備えたのかもしれない。
妹の与正氏の実力にもよるが、万が一のことがあれば軍の暴走もあり得る。国民の逃亡、暴動、亡命等々あらゆることを想定した対策が必要となる。

中・露・韓は、軍対応は想定内であろう。日本は憲法上自衛隊派遣はまた野党の反対でリアルな対応は困難と思われる。やはりアメリカ頼りにならざるを得ない。
この事態に同胞を思うように救える対策が取れない日本。本当に憲法改正は喫緊の課題である。

ジイ個人的には、韓国の望む南北統一でもいいと思うが、アメリカ主導で自由陣営での統一であってほしい。
悪夢は中国・ロシア関与の統一により韓国が共産圏に取り込まれると言うことだ。
日本は新たな安全保障上の脅威にさらされことになる。

新型コロナウイルスで幕を開けた今年、オリンピック延期、北朝鮮有事、正しく激動の2020年になることは間違いない。

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