GHQ・朝日・旧統一教会の罪と罰
Vol.3-8.31-960 GHQ・朝日・旧統一教会の罪と罰
2022.08.31
旧統一教会は、文鮮明によって1954に韓国で創設された新興宗教である。
その新興宗教の隆盛が、GHQ ⇒ 朝日新聞 ⇒ 統一教会に結びつくとは思ってもみなかった。
早稲田大学・有馬哲夫教授の雑誌への寄稿文「GHQ・朝日・旧統一教会の罪と罰」(WiLL10月号)にその経緯が記されている。
「戦後レジームからの脱却」は安倍氏のトレードマークのように使われているが日本のあらゆる社会的事案の多くがこの“ 戦後レジーム ” にある気がする。
有馬氏の論説の要旨だが、
安倍氏は『戦後レジームからの脱却』の一環として、自虐史観えお慰安婦言説と正面から戦った数少ない政治家の一人だ。
①日本人は悪い戦争をし、アジアの人々を苦しめたので、戦争責任を感じ、ひたすら中韓をはじめとする近隣諸国に土下座外交をしなければならない
②日本軍は20万人もの朝鮮人女性を強制連行し、性奴隷にしたので、日本政府は韓国政府に対して、何度でも謝罪し、言うなりに賠償金を支払わなければならない。
こんな歴史的事実に基づかない、まったく根拠のない、国家的誹謗中傷を統一教会は利用した。
GHQは占領後「日本人のあらゆる階層」に次のことを刷り込むWGIP(洗脳プログラム)を行った。
①日本は単に戦争に負けたのではなく、無条件降伏した
②軍国主義的助言者や日本軍の指導者だけでなく「あらゆる階層の日本人」に戦争責任がある
朝日新聞は、他の新聞とともに、GHQの僕となり、1945.12.8~17日までこれらの目的をはたすべく「太平洋戦争史」を十回にわたって連載した。
この連載は敗戦のトラウマから立ち上がろうとしている日本人に、さらに大きな精神的打撃を与えた。広島と長崎の原爆被害者を含め、悲惨な戦争の犠牲者であり、被害者であったほとんどの日本人は、これによって、先の戦争において、自分が加害者であり、罪があると思い込まされた。
・・・それを受け入れさせる真理戦で中心的役割を果たしのが朝日新聞だった。
朝日新聞は、戦前戦中は日本政府および日本軍と一体化し、国策遂行・軍国主義プロパガンダを日本国民に行っていたが、終戦後は一貫してGHQのプロパガンダ機関としてWGIPを行い、「日本は悪の戦争をしてアジアの人々を苦しめた」と日本人に刷り込んだ。これによって日本人が持つようになった「自虐史観」が統一教会の布教・洗脳の素地となったのだ。
1980年代の終わりになると、朝日新聞はメディア史上最大の汚点となる慰安婦問題キャンペーンを張る。その代表例が、1991年8月11日、朝日新聞の植村隆記者の「思い出すと今も涙 元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」という記事だ。
日本軍人相手に売春行為強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち一人がソウル市内に在住していることがわかり、『韓国挺身隊問題対策協議会』が聞き取り調査を始めた。
その女性が有名な金学順だ。社民党党首・福島瑞穂氏が弁護を担当していた時は、キーセン学校に通い、養父に連れられて満州に行き、売春婦になったとしていた。だが、この記事では「『挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた」と変わった。
旧統一教会は、まさしく朝日新聞が先鞭をつけた朝鮮人慰安婦に対する日本人の罪悪感の刷り込みをうまく利用したのだ。
これを裏付けるデータがある。神戸大学教授、木村幹の『過去という重荷』によれば、1985年から89年までの間、朝日新聞が報道した慰安婦が見出しになった記事は6件だった。次の5年間では600件になり、次の5年間では882件となった。
旧統一教会の教団のホームページに従えば、日本人女性と韓国人男性の合同結婚式の桁が千から万になるのは、くしくも1990年代からだ。朝日新聞の慰安婦報道が朝鮮日報に影響を与え、旧統一教会の布教・洗脳を助長したことになる。
罪深きWGIP、それを助長した朝日新聞、それを利用した韓国・旧統一教会。
有馬哲夫氏の「GHQ・朝日・旧統一教会の罪と罰」の概略である。
安倍元首相「戦後レジームからの脱却」を唱え、洗脳よって生み出された、自虐史観と慰安婦言説に正面から戦った政治家の一人である。
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