連立政権の功と罪
Vol.3-12.13-1064 連立政権の功と罪
2022.12.13
自民、公明両党は12日、国家安全保障戦略など「安保3文書」改定に向けた実務者ワーキングチーム(WT)の会合を国会内で開き、改定内容について合意した。
この3文書に合意に時間がかかり過ぎるというより、防衛上最も警戒をしなければならない相手に気を使いすぎる公明党のお蔭で、緊急を要する懸案がすんなり決まらない。
自公連立政権は1999年から10年、その2012年からまた10年になる。
ここまで続くと、そう簡単には解消するのも難しい。
確かに、連立を組むことで政権は安定し、法律もほぼ通すことができた。功罪相半ばというよりは功の方が多かったのかもしれない。
しかし、こと安全保障、それも国家危機に直面するような緊張事態において、その敵対する相手に過度に傾倒する党との連立は、一方に気を使うあまり冷静かつ冷徹な判断に支障を来す場合がある。
今後、敵と想定される中国が絡む案件に、親中・公明党からストップがかかるようでは緊急時の対応に支障がでかねない。そろそろ次期総選挙時には、公明党に変わる与党と基本路線を一にする相手の選定をしておいた方が良い。長く連立で助けてもらっていたという感情に流されるようでは国家の舵取りはできない。
文書作成の中に、「中国」という文言は相手を刺激しすぎる」とか、「中国の脅威」などの文言を公明党が削除するよう要請した。日中友好など公明党が思うだけ、相手は国益し考えていない。でなければ、尖閣周辺で領海侵犯を繰り返すなどありえない。こんな相手に気を使っていたら舐められるだけである。特に、中国は、「弱い相手にはさらに強く出よ」というのが国是である。自分より強い相手にはジャブ程度で様子を見る。相手が気を使ってくれているから手加減するというような相手ではない。公明党の中国べったりには注意を要する。「日中友好」重視も時と場合による。
過去、戦後賠償の意味合いもあって、3兆円ものODAを供与してきた。当の中国の国民は日本の涙ぐましい支援など誰も知らない。挙句の果ては、領海への進入にEEZ内にミサイル発射の洗礼である。
このままではいずれ公明党との連立は破たんする。この一番大事な時に用をなさないようでは早晩、日本が危機に陥る最大の原因が自民党と公明党の連立が足かせになる可能性は十分過ぎるほどある。
次期総選挙までには、公明党との連立の解消を視野に入れ、是是非非の中で十分行ける環境を整えなければならない。維新の会と国民民主とは憲法改正を始め基本路線でほぼ合意できる政党である。視野を広げてこの難局を乗り越える準備に入らなければならない。
ともかく、山口代表が中国を訪問し、満面の笑みを浮かべ習近平総書記に歩み寄る姿は、まるで教祖様にお会いできた喜びのように見えるのはジイだけではあるまい。
あそこまで心酔する要因とは何であろうと考えるが理由が分からない。
一般的にみて習氏の何が立派で凄いのか、自民党二階氏を、公明党山口代表を心酔させる人間的魅力がジイのボケ頭ではどうしても理解できない。
ジイの頭には、新疆ウイグルの強制労働、強制収容などの人権侵害。モンゴルでは遊牧を禁じられ定住を強いる。牧草を奪われ、中国語の強制。チベットは中国人民解放軍のチベット侵攻以来、およそ120万のチベット人が命を奪われたが、それはチベットの全人口の5分の1にも相当する数である。そして、6,000ヶ所以上もの仏教寺院が破壊されるなど、中国はチベットの民族文化を根こそぎ抹殺してきたのである。占領と弾圧の政策は、チベットの国家としての独立、文化、宗教性、自然環境の破壊を引き起こし、人々は基本的な人権まで奪われている。
中国共産党・習近平のどこに二階氏や公明党・山口代表は惹かれるのであろうか、この二人だけではない。自民党にはかつては小沢一郎もそうだが、中国の何に魅力を感じるのか。彼らの本音を聞きたいものだ。14億の潜在的価値しか思い浮かばないが。
聞けば、日本が侵略でご迷惑をかけたという。日中国交正常化後50年、3兆円以上の奉仕をし、いつぞや民主国家になると思いきや、「靖国参拝をするな」といい他国の内政に干渉する。あるいは反日施設をつくって反日教育に専念する。それでも朝貢外交をくりかえしながら国賓として迎えるという超おバカ外交を恥も外聞もなくすすめる神経には落胆しかない。
「戦後最大の危機」と声を大にしても、「平和ボケ」で誰も信じない。
沖縄沖のEEZ内にミサイルが落ちても何も言わない玉城知事。沖縄本島に着弾してやっと目が覚めるのかもしれない。
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