憲法審査会
Vol.1-5-4-111 憲法審査会
2020.05.04
昨日は憲法記念日だった。
憲法記念日が自らの手で憲法をつくり、本当の意味での憲法記念日が制定されるのはいつのことであろうか。
2019年12月。中東アフガニスタンで銃撃され死亡した中村哲医師、日本には憲法9条があるから私は撃たれない。そう言いながら現地で銃撃され死亡した。
相も変わらず、9条を守ろう、改正阻止を声高に叫ぶメディアに一部国民。この中村医師へのコメントは聞かない。
ところで憲法改正のための「憲法審査会」なるもの2011年10月20日に召集された臨時国会から活動を開始した。
約9年間の活動である。
<経費>
衆議院審査会の経費総額・・・13億4000万円(事務局人件費の実額込)
参議院審査会の経費総額・・・10億2600万円(事務局人件費の実額込)
合 計・・・23億6600万円
<活動内容・参議院>
第196国会(常会)・・・自由討議(2時間7分)
第197国会(臨時会)・・1回(2分間)
第198国会(常会)・・・1回(2分間)
第199国会(臨時会)・・1回(3分間)
第200国会(臨時会)・・2回(4分間)
<活動内容・衆議院>
第196国会(常会)・・・3回(7分間)
第197国会(臨時会)・・2回(5分間)
第198国会(常会)・・・民間放送代表者から憲法改正CM規制に関する参考人発言と質疑(2時間)
第199国会(臨時会)・・1回(2分間)
第200国会(臨時会)・・3回にわたりドイツ、ウクライナ、リトアニアへの委員による海外調査報告とそれに関する自由討議(1時間半)
ほとんど仕事を与えられていない事務局に毎年3億円もの費用が必要だろうかと。憲法審査会の上記活動内容のいい加減さと共に苦言を呈したのは、西修・駒沢大学名誉教授である。
西教授でなくても、上記内容を見て、国民をバカにしてんのかと言いたい。
憲法をもてあそび、国民の血税で調査といいつつ海外への慰安旅行だと指摘したのは、日本維新の会・馬場幹事長である。まったくもってごもっとも。
なんということか。国民と憲法を愚弄するのもいい加減にしろといいたい。
NHK朝の政治討議で、日本維新の会馬場幹事長は、まともな審議がされていないと「憲法審査会」を糾弾したが、立憲民主党・共産党は「今回のコロナウイルスの緊急事態に憲法改正をリンクさせるな」と相も変わらず「憲法改正反対」ありきの発言を繰り返すばかりだ。
国会議員の責務から遠ざかる立憲・共産は国民からの支持率低下を招いている。「立憲民主党」はいよいよ近い将来の「絶滅危惧種」に指定される日も近いのではないか。
政権を監視することは国民の代議員として必要だが、ただの反対勢力では国民から見放されるのも当たり前だろう。
西教授によれば、
今年1月に召集された第201国会(常会)における審査会は一度も開かれず、新型コロナウイルスとの関連で、「緊急事態」をテーマに議論することを提案している自民党側に立憲民主党などは応じようとしない。というではないか。
国民に背を向ける立憲民主・共産・社民はとりあえず蚊帳の外でも仕方ない。
西修教授の言われる通り、審査会は、早急に懸案の「憲法改正国民投票法改正案」を処理し、各党がしっかりした憲法改正案を出し、国民の前に堂々と「憲法改正案」を提示していただきたい。
その前に、憲法審査会は、23億6000万を投じて議論した9年間に及ぶ審査の内容を国民の前に堂々と提示すべきではないか。
それが出来ないのであれば、今まで貪った費用はコロナで苦しんでいる国民に返金すべきであろう。