量子暗号通信

世界,日本,雑記

Vol.1-12.23-344   量子暗号通信
2020.12.23

「量子暗号通信」あまり聞きなれない言葉である。

4Kに始まり、8K、4G、5G・・・これらの理解がないまま、猛スピードで進化するテクノロジー、あまりにも早い世の中の変化に漠然とした不安がある。

パソコンが一般的になったのはたかがまだ20年ほど前。それが、今では小さなスマホがコンピュータを凌ぐまでになった。ジイにはどうでもいいから、もう少し、ゆっくり歩いてくれない?ってお願いしたいくらいだ。

そこで、量子って何?っていうことだが、

◆量子とは、物理学において用いられる、様々な物理現象における物理量の最小単位である。

◆量子力学は、一般相対性理論と共に現代物理学の根幹を成す理論として知られ、主として分子や原子、あるいはそれを構成する電子など、微視的な物理現象を記述する力学である。

◆量子暗号とは、いくつかの種類があるものの、量子力学の性質を積極的に活用することで無限の計算能力と物理法則以外に制約を持たない攻撃者から通信を守ることを目的とした技術を指す。

◆量子暗号通信は、暗号化してやり取りする情報とは別に、その暗号を解くために必要な「鍵」となる情報=暗号鍵を、分割して「光子」一つ一つにのせて送るというものです。
・・・・・・..この性質を利用すれば、サイバー攻撃の主体など誰かが暗号鍵の情報を盗み見た瞬間に「光子」の状態が変化するので、盗み見られたことに気付くことができます

◆量子コンピュータとは、「量子力学」を計算過程に用いることで、理論上は現在のコンピュータと比べて圧倒的な処理能力を持つとされる、次世代のコンピュータです。

どれ一つとっても理解できるものはない。

ところが、世の中では、電子的にやりとりされる情報を窃取されないよう、開発にしのぎを削る究極の暗号技術がある。

それが、解読不可能なことが理論的に証明されている「量子暗号通信」というのだが、政府は今年度から量子暗号通信網の構築へ5年間の研究開発を始めたという。民間では東芝が来年から量子暗号通信システムを事業化するようだ。

その背景には、それらの技術を後押しする、量子コンピューターの研究が同時進行していることがある。

このコンピューターが完成し、実用化されると、既存の暗号はことごとく破られる恐れがあり、個人情報や企業秘密はおろか、国家機密も丸裸にされてしまうという恐ろしいコンピューターである。

各国が開発に凌ぎを削って開発するのもわかる。しかし、そんな量子コンピューターでも「量子暗号」は解けないという。え~ほんまかいなと不思議に思うが、であれば、今のうちに量子暗号の通信網を構築してしまえば解読される心配はなく安心だということになる。

確かにそれぞれの難しい内容は理解せずとも、その理論は理解できる。

しかし、驚くことなかれ、中国は2016年に量子暗号通信を行う実験衛星を世界で初めて打ち上げ、衛星と地上間の通信に成功したというのには驚いた。

宇宙開発では後発の中国、ここ数年の技術革新は目を見張るものがある。つい最近では月の土を回収して地球に戻ったと報じられた。次は着陸を目指すであろう。成功すれば、ここは中国の土地だーーーとブラックジョークを発するかもしれない。

中国が先行しているかに見える世界だが、恐れることなかれだ。

量子暗号通信では暗号化されたデータを解読する「量子鍵」と言われるものを光ファイバーでやりとりするらしいが、その長距離技術において東芝は世界最高の技術をもっているという。

共同研究だなんだかんだといって技術を盗もうという中国の研修生や技術者がいる。学術会議のように中国と協力して開発などと能天気なことを言っていてはすべて中国の思うつぼで、情報だけをとられて終わりになりかねない。中国人=北京であることを決して忘れてはならない。

技術はすでに量子という未知の世界に入っている。
ドンパチの戦争はないが、技術戦争は宇宙を巻き込んで熾烈な戦いに入ったと言っても過言ではない。

もう官民の垣根を超えた戦略と研究を共同で進めないと世界と太刀打ちできない領域に入ったのだろう。

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