講談

日本 雑記

Vol.2-28-45  講談
2020.02.28

最近、ある好男子、じゃなくて講談師がブレイクしている。
たまたま見たTVに出たのを見た程度でどんな講談をするのか全く知らない。
しかし、定員数百人の会場を満員にするという人気だという。
ためしに今後の公演を調べてみたら6月までの公演がすでに売り切れ、見ようと思うと8月公演まで待たなくてはならない。

なるほど「神田松之丞」、、、人気者だ。間違いない。
2月11日を以て講談の大名跡である神田伯山を6代目として襲名したということである。

ジイの頃は 昭和の人気番組「お笑い三人組」に出ていた一龍齋 貞鳳ぐらいしか知らない。
ただ、長く生きてきたが、講談師で4ヶ月先まで公演が満員御礼となるほど人気者がいた記憶はない。

もともと、ジイは広沢虎造の浪曲や、講談の、立て板に水を流すがごとくしゃべるテンポの良さ、盛り上がったところで釈代台をパンパンと張り扇でたたくハギレの良さ、その間にはさまれる語りの妙が好きだった。
もっぱらラジオから流れるものでしか体験がないが、最近はYou tubeなるものの出現によって見られるのは助かる。
しかし、やっぱり生がいいね。

浪曲とくればやはり広沢虎三。
「 ♯ 旅ゆけば~、駿河の道に茶の香り~.、、、」「石松三十石船道中」の出だしである。
講談はどちらかと言えば元気のいい軍記物とか政談が多いが、浪曲は泣き笑いを入れた人情ものが多く、浪花節との別名は¨人情世界¨の代名詞のようになった、

この広沢虎三の石松の中でジイは「お民の度胸」が好きだ。
都鳥一家のだまし討ちに合い、傷ついた石松が一旦お民の家に身を隠す。
都鳥一家がお民の家に押しかけて来るが、石松はいないと追い払う。お民の度胸の良さ、都鳥を追い返す場面が何とも言えない。

講談も浪曲も一つの物語の一場面を詩と語りでやることにはどちらも同じだが、景気よく聴かせるか、しっとり聴かせるか、それぞれの持ち味がうまく生かされている。

もう一つ上げるとすれば、歌謡浪曲だ。
言わずと知れた三波春夫である。

ご存知「元禄名槍譜・俵星玄蕃」8分を超える大曲である。
まず、1分50秒あたりから、浪曲風に始まり歌謡に切り替わっていく

♯・・涙をためて振り返る(ジャンジャーン)、そば屋の姿を呼び止めて(ジャン)・・・・・
と徐々に場を盛り上げ、、、1分40秒

3分30秒あたりから講談調になりさらに盛り上がっていく
♯・・時に元禄15年12月14日江戸の夜風をふるわせて響くは山鹿流の陣太鼓・・・・(このあたりから聞く方も胸が高まってくる)

三波春夫の今まさに討ち入りに入る緊迫感を、、、サク、サク、サク、サク、サク、サクー、「先生」「おうッ、そば屋か」、、、
身振り手振りの、8分30秒はなかなかの見ものである。
なかなか浪曲、講談の魅力を伝えきれなくて、残念。

そこで人気の神田伯山をYou tubeで見た。
別れをテーマにした「赤穂義士銘々伝~神崎の詫び証文」だ。
本題に入る前に巧みに別れの感情を盛り上げていく、惜別の切々たる思いが観客に感情移入できたところで本題には入っていく。
さすがだなと思いつつほろっと聞き入ってしまった。

いやあ、講談、浪曲いいねえ~、日本の伝統芸能、日本人の血だね。